社員紹介

「社会課題を解決する会社」というブランドを生み出したい マーケティング 2005年 入社 大槻 幸夫

大学卒業の翌日に設立したベンチャーで、約5年間創業メンバーとして働いていた大槻。2005年に転職後、現在のサイボウズを作ったキーパーソンの一人です。

内定を辞退し、選んだ起業の道

自営業の父を見て育ったため、自分がサラリーマンになるイメージを持てずにいました。それでも興味のあったIT業界を中心に就職活動をしていましたが、なんとなくしっくりこなかったのです。ただし一社だけ、社長と直接会っていいなと感じたのが某ITベンチャー。内定をもらってから社長のカバン持ちをしたり、新規事業を立ち上げたりして過ごしていた頃、転機が訪れました。取引先の人から起業の話を持ちかけられたのです。

内定した会社に就職するか、起業するか悩みましたが、後者の道を選びました。22歳で若気の至りもあったのだと思います(笑)。創業メンバー3名で2000年に設立したレスキューナウは、危機管理情報配信サービスや安否確認サービス、防災用品販売を事業の柱とする会社。その中で私はサービス企画から営業、サポートや法務まで、幅広く担当し色々な経験を積む事が出来ました。

「大企業で働きたい」願望が高まった理由

5年経ってようやく単月黒字を達成したとはいえ、業績が安定しているとは言えない状況。初期の頃は「来月いよいよ資本金がなくなるかもしれない」と何度も不安を感じていました。当時と比べるとよくはなりましたが、会社として大きく成長している実感はなかったです。日本ではまだまだ「安全はただ」という感覚が強く、業績を伸ばすには相当な時間がかかると実感しました。「他の会社を見てみたい」「規模の大きな会社で働いてみたい」といった気持ちは高まる一方でした。

人生は有限です。29歳の働き盛りの時期にくすぶっているなんてもったいないと思いましたし、30代を目前にして焦る気持ちもありました。サイボウズに入社した経緯は月並みですが、転職活動中にエージェントから紹介を受けたから。実は起業時代にサイボウズを使っていて「良い製品だな」と感じていたり、前社長が来社してくれたりと以前から縁もあり、「いい会社だな」と思っていたのです。

一つの業務に集中して取り組める喜び

入社後はグループウェアの宣伝担当として、マーケティング部署に配属されました。マーケティングの知識がゼロの状態ながらも、OJTで一から教わったのを覚えています。もともと勉強好きなタイプで、とても興味のあったマーケティングの勉強自体も楽しんでいましたね。規模が大きな会社であれば社員一人ひとりの役割分担が明確で、起業時代にはできなかった「一つの分野を深堀りできること」に対して幸せを感じていました。

その一方で、会社に対して違和感を抱いていました。社外からの自社に対する評価を見ようとする人が少ないと感じたのです。当時はブログが流行り始めた頃だったので、「サイボウズ」というワードでブログ検索して見つけた書き込みを、日々社内へ共有する取り組みを個人的にスタート。誰かから頼まれたわけではありません(笑)。当時の上司からは「大槻さんに期待しているのはそういう仕事ではないのだけど」と注意されましたが、諦めずに続けていました。

入社後のハイライトの一つは「サイボウズ式」立ち上げ

新規事業である無料グループウェア「サイボウズLive」の立ち上げメンバーとしてアサインされたのは、入社から3年ほど経った頃です。ソーシャルが流行り始めたタイミングで、ノウハウを蓄積できた有意義な時期でした。私を抜擢してくれた上司は、ブログ検索で見つけた情報を社内に共有し続けてきたことや、過去にベンチャーを立ち上げた経験などを評価してくれていたのだと思います。他の人がしないことを進んでしていたからこそ目立ち、いい意味で「何者なのか」という差別化ができたのでしょう。

1年半後には営業マーケティング本部でマーケティング部署の部長として、マネジメントに携わりました。さらに1年後はソーシャルを活用した新しいコミュニケーション手法の開発を任せられ、2012年5月に立ち上げたのがオウンドメディア「サイボウズ式」です。サイボウズというブランドを広く認知してもらうため、働く人の多くが関心を寄せる「働き方」を軸に情報発信を続け、今年で3周年を迎えました。自分たちから発信しつつも、ユーザーの声を「受信」する大切な場になっています。

「こんなのあり?」と思う企画も実現できる

現在はコーポレートブランディング部長として、ワークスタイル改革のブランディング活動(働くママのワークスタイルムービー等)を主に担当。その他にサイボウズ式、ベストチーム・オブ・ザ・イヤーを担当するメンバーの活動統括と育成、他部署とのプロジェクト、サイボウズLiveのプロダクトマネジメントなど、多岐に渡るプロジェクトに関わっています。サイボウズにいれば、サイボウズ式運営やムービー制作のようなユニークな取り組みができる――そう感じたのは2006年に「ありえないキャンペーン」を展開したときです。

日経コンピュータの顧客満足度調査 グループウェア部門で6年連続で1位を獲得したことを記念して開催しました。プレゼントキャンペーンの他、セキュリティやチームワークをテーマにした3つの企画で、社長が当選者のもとへ直接プレゼントを届けたり、格闘家を呼んだイベントや、弊社野球部とお客様の野球部が西武ドームで野球対決するイベントを実施したりと、普通ではないキャンペーン立案に入社2年目で携われ、社長の青野から評価を受けたことは大きかったですね。

上手くいっている会社で働くのは自分の糧になる

実は社長の青野に「40歳で独立します」と宣言して入社しましたが、10年働いた今はここでずっと働き続けたいと感じています。日本市場でサイボウズは独特のポジションにいて、組織におけるコミュニケーションツールとしてまだまだ成長するでしょう。職場は信頼できる仲間に囲まれて充実感もありますし、たくさんのファンから親しまれている会社。日本が本社 の会社で、社長を始めとする経営陣と距離感がとても近く、素早い意思決定が可能な環境でオリジナルな企画を次々と実行できる事は、大企業や外資系企業などでは得難い経験です。私はこのサイボウズを「社会的な課題の解決に貢献できる会社である」ということを伝えていきたいです。

起業したものの、私のようにキャリアに迷ったときは、上手くいっていないということ。悶々とすることに貴重な時間を費やすくらいなら、上手くいっている会社に一度入って、人事制度からビジネスの作り方、マーケティングまで、いろいろと学んでみてください。必ず自分にとって糧になります。起業から転職へと考えを転換させた方に、私は私自身の体験からサイボウズをおすすめしたいです。活動分野も拡大しているので一緒にインパクトのある取り組みに挑戦しましょう。

大槻 幸夫

2000年中央大学法学部卒業。大学卒業と同時に起業しレスキューナウ・ドット・ネットを設立。営業などで活躍するも、もっと大きい企業で働いてみたい、という思いから2005年サイボウズ転職。入社以来、マーケティング部門で活躍。2009年サイボウズLiveのローンチに携わり、サイボウズLiveのプロモーション担当に。2011年、ソーシャルコミュニケーション部部長に就任。2012年にサイボウズ式を立ち上げ2014年までは「サイボウズ式」の初代編集長として活躍。2014年からはサイボウズLiveのプロダクトマネージャーに。現在は、サイボウズLiveのプロダクトマネージャーとコーポレートブランディング部部長を兼任。