企業情報
■会社名:
株式会社大王製作所
■ホームページ:
http://www.daiomfg.co.jp/
■利用製品:
- サイボウズ Office
- サイボウズ デヂエ
- サイボウズ メールワイズ
■利用人数:
約30名
■業種:
製造業
全社員のメールアドレスを共通化!
「メールワイズ」でやりとりの見える化を実現
株式会社大王製作所
総務部係長 加藤雄亮氏
株式会社大王製作所(以下大王製作所)は、昭和34年に創業し、今年で51年目を迎える老舗。創業当時は、工業用のチェーンや装飾用のネックレス、物産用のキーホルダーなど、金属の鎖を編んで卸していた。この10数年は、携帯電話の普及に伴い、携帯ストラップなどを手がけるうえ、アクセサリーパーツだけでなく、企業向けの販促品なども取り扱うようになっている。
社内の情報共有のために、11年前から「サイボウズOffice」シリーズの利用をスタートし、「デヂエ8」や「メールワイズ4」も導入している。今回は、サイボウズ製品を導入した背景と効果、Eメールからの脱却について、総務部係長 加藤雄亮氏にお話を聞いた。
電話やFAXから脱却し効率的な情報共有を目指す
グループウェアを最初に導入したのは、1999年。Windows 98が発売された翌年で、インターネットが本格的に普及し始めたころ。その頃の大王製作所では情報の共有ができていなかった。
「何かやりとりする際には電話やファックスを使っていました。社内のことでも、東京や大阪の営業所や三郷の工場がばらばらにやっているような感じだったのです。例えば、営業が取引先を回ったということは、営業報告としてノートに書いていました。それを見た上司は把握できるとしても、それ以外の人はわからなかったのです。要は、ひとりひとりが個人商店だったのです」(加藤氏)
当時は、ほとんどの社員がPCを使ったこともない状態だったが、2代目の社長である田代肇氏が積極的に導入した。そして、情報の共有にチャレンジする。
総務部係長 加藤雄亮氏
「情報の共有をといっても、共有フォルダーにデータを溜めていただけです。エクセルに情報を書き込み、ファイルをみんなで利用できるようにしたのです」(加藤氏)
しかし、そのような手段では効率的な情報共有はできない。そこで、田代社長はグループウェアの導入を検討する。
「当時、グループウェアは数社から出ていたのですが、私どものような30数名の中小企業のレベルでも活用でき、機能は多すぎず、少なすぎない製品を探しました。『サイボウズOffice 4』は、そういった意味で、私たちに最もマッチしていたのです」(加藤氏)
ディスカッションは社内メール、情報共有は掲示板を活用
社員同士の連絡は「サイボウズOffice」の「社内メール」機能を利用している。さらに、複数の社員で議論する場合にも社内メールを活用しているという。チャット形式のように、やりとりが一覧できるので、メールフォルダーを探し回る必要がない。
「例えば、総務の会議なら、閲覧確認ボタンを付けて参加者と社内メールをやりとりします。議長が毎回変わるのですが、そのたびに議題を出すのも手間がかかりません。また、掲示板の利用頻度も高いですね。全社員に伝えたいことは、まず掲示板に書き込みます。先日、被災地へ支援物資を送ろうということになり、掲示板で募りました」(加藤氏)
社内メールや掲示板以外にも、「ToDoリスト」や「プロジェクト管理」なども使っているが、2005年には「サイボウズ デヂエ 8」を導入している。
「情報を共有するということは、『サイボウズOffice』で実現できたのですが、それまでエクセルで管理していた単価や仕入れ先情報、顧客クレームなども見られるようにしたいと思いました。『サイボウズ デヂエ』なら、エクセルの機能がWEB上で簡単に実現可能で、インターネット環境があればどこからでも編集や閲覧が可能な上、情報が更新されれば、サイボウズOfficeと連携して更新メッセージが表示されるので、情報の見落としもなくなりました。(加藤氏)
個人メールを廃止して「メールワイズ」で一括管理する
取引先や顧客とメールを送受信するため、2010年に「サイボウズ メールワイズ 4」を導入した。それまでは、社員それぞれに個人のメールアドレスを付与していたのだが、問題点が浮かんできたのだ。
「それまでは個人のメールフォルダーにメールが届いていたので、その社員が休んだりしたときに、誰にも対応できませんでした。顧客から直接営業所に電話が来ても、それまでのやりとりがまったく見えないので対応できないのです。急ぎの案件だと、再度情報を送り直してもらうなど、手間ばかりがかかっていました。そこで『サイボウズ メールワイズ 4』を導入し、メールアドレスを統一したのです」(加藤氏)
顧客や取引先、問い合わせなどを含め、一切のメールアドレスを「info@daiomfg.co.jp」に統一したのだ。内勤だけでなく、営業担当者まで共通のメールアドレスを利用することになる。名刺にもこのメールアドレスを載せ、個々のアドレスは使わないようにしたのだ。そのお陰で、担当者が不在でも、それまでのやりとりがすぐにわかるので、スムーズな対処が行えるようになった。また、想定外の副次的なメリットもあった。
「社員のメールスキルの向上にも役立ちました。他の社員が顧客とやりとりしているメールを誰もが見られるのです。スキルが低い人も、先輩のメールを見れば、学習できますので」(加藤氏)
一般的に、営業の人たちは営業メールは人に見せたくないという一匹狼のようなケースが多い。そんなことはなかったのだろうか。
「初めはあったかもしれませんが、会社の方針ですし、名刺の表記も切り替えたので特に問題なく移行できました」(加藤氏)
「サイボウズOffice」も時代とともにバージョンアップを続け、今では「サイボウズ Office 8」になっている。「サイボウズ デヂエ 8」とも連携し、様々な情報を全社員で共有。「サイボウズ メールワイズ 4」により、外部とのやりとりも見える化した。Eメールから脱却し、スマートなシステムの構築に成功した大王製作所は、今後も躍進を続けることだろう。
▼全社員のメールアドレスを統一
▼営業担当者も含めてメールアドレスは共通
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