導入製品 サイボウズ ガルーン 2 | ガルーンシリーズ

大和証券株式会社

システム企画部基盤整備課長 上席次長 山田 芳也氏
システム企画部情報システム課 次長 石本 直毅氏

シンクライアントと「ガルーン 2」で先進的なエンタープライズ情報システムを構築
〜大規模組織の生産性向上に大きく貢献〜

国内でも有数の証券会社である大和証券株式会社(以下、大和証券)は大和証券グループのリテール証券業務を担当しており、北海道から沖縄まで全国 117 の本支店にて、約 7000名の社員が業務を行っている。大和証券グループには、大和証券グループ本社と三井住友フィナンシャルグループとの合弁会社で投資銀行業務を担当する大和証券エスエムビーシーなどがあり、更なる業容拡大を進めている。
大和証券では 2007年に仮想 PC 型のシンクライアント 1200台を導入し、情報セキュリティ対策や従業員の作業効率を格段に向上させ、2007年末の本社移転の際にもスムーズなオフィス環境の移行を実現させるなど、システムの堅牢性を損なうことなく柔軟性を高めるという先進的なエンタープライズ・コンピューティングを実現している。
その大和証券では、これまで部署単位で行われていたスケジュール管理や施設予約といった日常的な情報共有の効率を向上させ、業務の更なる付加価値実現のため「サイボウズ ガルーン 2」を本社全体で導入した。その経緯や効果、今後の展望などについてシステム企画部基盤整備課長 上席次長 山田 芳也氏、同情報システム課 次長 石本 直毅氏にお話を伺った。

導入の背景 全社統一の情報共有基盤としてのグループウェア統合

もともと、大和証券本社ではスケジュール管理や施設予約などの情報共有をシステムで進めていく上で、「サイボウズ Office」が部署ごとに導入され活用されていた。石本氏は当時を振り返りこう話した。

「その当時は他部署とスケジュールを組むのにいちいち電話しないといけない状況でした。会議室を取るのにも会議室の管理部署があるのでそこへわざわざ電話をしないといけない。それも、複数の部署がそれぞれに管理部署となっているので、予約がとれない場合は全ての管理部署に電話をしないといけなかったのです。」(石本氏)

そのような状況であったので、当然、部署ごとに個別のスケジュールや会議室予約の管理をしていては業務上非効率であるということになった。

「経営陣からも明確に、会社として 1 つの土台となるようシステムを構築するようにという指示がありました。」(石本氏)

システム企画部情報システム課 次長 石本 直毅氏

システム企画部情報システム課 次長 石本 直毅氏

導入の決め手 様々な実績が決め手となった「ガルーン 2」

統一基盤としての情報共有システムの検討が始まった際に、何が一番ポイントになったのだろうか。

「やはり、すでに社員が使い慣れたツールであったという点が大きかったです。」(山田氏)

日常的に使用するシステムの敷居が高まっては本末転倒である。そこで、「サイボウズ Office」の使いやすさはそのままに、より大規模での運用を実現できる「サイボウズ ガルーン 2」を導入することとなった。

もちろん、それ以外にも重要な検討ポイントはあった。

「まず、コストの面も大きいです。他社製品も検討しましたが、メンテナンスコストが比較にならなかった。また、日経コンピュータ誌調査による「顧客満足度 7回連続 No.1」やノークリサーチ社調査による「国内グループウェアシェア No.1」という第三者機関の評価実績が具体的にあることは社内への導入説明の際に非常に役立ちました。」(石本氏)

石本氏(左)と山田氏(右)

石本氏(左)と山田氏(右)

導入効果 ポータル活用で情報セキュリティと業務効率の両方を向上

一部の部署では既に利用されていたとはいえ、本社全体に導入となると、その利用教育はどのように進められたのだろうか。

「導入教育はほとんどしていません。それでも、社員は問題なく使いこなせています。」(山田氏)

順調に導入され、活用が進むガルーン 2。大和証券での特徴的な活用方法についてはどのようなものがあるのだろうか。

「活用例としては職位別のポータルがあげられます。役職者は全てのメールに目を通せないほど多忙です。ですので、非常に重要な連絡や会議開催などアクセス権をかけた専用のポータルを作成し、そこの掲示板に登録して情報を集約するようにしています。このポータルには各長の秘書や指名した次席のスタッフなどもアクセスできるようになっています。」(山田氏)

その他にも全社規模での導入ということで様々な効果が生まれていると山田氏は続ける。

「会議に関していうと、とにかく紙が減ったというのが実感です。当社ではシンクライアントを本格的に導入しています。そのため、例えば会議の場合なども資料は事前にガルーン 2 に登録して、会議の際にはシンクライアントからそのファイルを見に行くというスタイルが定着しましたので、以前のように紙の資料を配布するということもなくなりました。」(山田氏)

さらに昨年には、大和証券グループのホールディングカンパニーである大和証券グループ本社など、グループ会社にも順次展開を図り、現在はグループ全体のうち約 4500名が利用するシステムにまで規模が拡大した。

システム企画部基盤整備課長 上席次長 山田 芳也氏

システム企画部基盤整備課長 上席次長 山田 芳也氏

今後の展望 運用範囲の拡大で生産性のさらなる向上を目指す

大和証券では、グループウェアにおける情報共有はどう位置づけられているのだろうか。
山田氏はこう語る。

「他のシステムと比べると、当社としては珍しくボトムアップで導入され活用されて育ってきたシステムです。そのため、やりとりされる情報も「自動販売機におつりが残っています」というような細やかな情報も多く、風通しの良い組織の情報流通に威力を発揮しています。全社での情報共有の仕組みは別にありますので、それを補完する「横の情報のつながり」を実現する仕組みとして、大きな組織には大変有効だと考えています。」(山田氏)

将来展開については、現在、大和証券内では 2つのポータルが稼動しているが、これを統合するのが次の目標だと山田氏は語る。

「私どもが所属する本社はガルーン 2 で統一されていますが、全国の営業店向けには別途イントラを構築しており、そこでは「ダイワ・ポータル」と呼ばれる EIP システムが稼動しています。
先ほど「細やかな横の情報共有」というお話をしましたが、これをさらに進めて、各店舗や部署に埋もれた情報をより効率的に共有できる仕組みをガルーン 2 で構築していきたいと考えています。」(山田氏)

それはすなわち、さらなる大規模化への取り組みとなる。
サイボウズへの期待を山田氏は次のように語る。

「営業店は全国にありますが、営業店向けの情報共有システムでは必要な情報がリアルタイムに手に入る環境を構築しないといけません。そのため、全社展開の際にはスケーラビリティとともに基幹システムと同じくらい厳密な耐障害性が求められます。現状でも使い勝手は良いシステムですが、サイボウズさんにはアクセス権の管理など管理者側の機能も含めて、さらなる大規模運用に耐えうるシステムとして改良していってほしいと期待しています。」(山田氏)

システム概要

■サーバースペック

WEBサーバ 6台 CPU Xeon5160(Dualcore) 3.0GHz × 2
メモリ 4GB
DISK 72GB × 2 (RAID1)
DBサーバ 2台 CPU Xeon5160(Dualcore) 3.0GHz × 2
メモリ 8GB
DISK 72GB × 4 (RAID1)
ストレージ 1台 DISK 146GB × 14 (VRAID1)
バックアップサーバ 1台 CPU Xeon5130(Dualcore) 2.0GHz
メモリ 4GB
DISK 72GB × 2 (RAID1) 146GB × 4 (RAID5)

関連リンク

製品情報

サイボウズ ガルーン 2

高いスケーラビリティと使いやすさを両立。経営のPDCAサイクルを加速するエンタープライズ グループウェア

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