導入製品 サイボウズ デヂエ | かんたんシリーズ

企業情報

弘前大学

■会社名:
弘前大学

■ホームページ:
弘前大学ホームページ

■利用製品:

  • サイボウズ Office 6
  • サイボウズ デヂエ

■業種:
政府・公共教育機関

■サーバー OS:
Windows 2000 Server

■管理者レベル:
兼任管理者



弘前大学

保健学科長 佐藤 達資氏
弘前大学地域共同研究センター 野坂 大喜氏
副学長 神田 健策氏
総務課企画調査係 瀬成田氏

青森県弘前市にある弘前大学は、人文学部、教育学部、理工学部、医学部(保健学科を含む)、農学生命科学部の 5学部からなる総合大学。教員 690名、学生 5790名、大学院生 573名である。
弘前大学は、「人材育成」「知的活動によって社会へ貢献」するといった社会のニーズに応えるべく、大学改革を進めながら、教養教育と専門教育の充実、並びに独創的研究の創出に努めている。また『世界に発信し、地域と共に創造する弘前大学』をスローガンに、生涯学習教育研究センターや地域共同研究センターの活動を通じて、地域貢献と地域支援を行っている。
医学部保健学科では、いち早く「サイボウズ デヂエ」を使い、WEB での授業概要(シラバス)の公開を行っており、学生も「サイボウズ Office」にユーザー登録をされ情報の発信と共有を積極的に行っている。今回は 2002年 8月に行った医学部保健学科への取材以降、全学の利用へと拡がった「デヂエ」の活用に注目した。

導入背景と決め手

弘前大学での「サイボウズ デヂエ」活用は、2001年 8月医学部保健学科のシラバスの公開から始まった。
弘前大学医学部保健学科では、デヂエでシラバスを公開するまでは学年ごとに前期と後期に分けて冊子を制作し、約 620名の学生や教官に配っていた。
ところが、自分に必要のない情報が載っていたり、無くしてしまったり、あげくの果てには鍋敷きに使われていた、ということがあったと保健学科長の佐藤達資教授は当時を説明してくれた。冊子制作には前準備に時間やコストがかかること、先生方の学会などによるスケジュール変更に対して授業内容のずれを対応できない、必要な情報を探しにくいといった多くのデメリットがあった。現在の弘前大学医学部保健学科は、専攻は 5専攻、学生定員は 830名である。保健学科では約 230の授業科目が開講されることになっており、冊子作成にはさらなる労力が必要と予想されたため、これまでの問題を解決策としてシラバスを Web 上で閲覧できないかを検討し始めたという。

「当初は、SQL やノーツドミノ、アクセスなども検討したんです。しかし一点問題がありまして、ウチは Macintosh ユーザーが多いんです。医療関係だからかもしれませんが、教員の方の多くは Macintosh を利用しています。そのためプラットフォームに依存するソフトだとなかなか難しいんですよ。一度は、全教員に Windows マシンを配ろうかと思いましたが、Windows の教育もしなくてはならないし・・・。やはり Web ベースじゃないとだめだな、と思いました。」

そう説明するのは検査技術専攻、弘前大学地域共同研究センター(兼任)の野坂 大喜氏。

「Web ベースということで、いろいろ探しました。4th Dimension やノーツドミノ Ver5 など、いろいろと検討してみたのですが、これらのソフトウェアだとユーザー管理が大変である、端末側に設定が必要であるという管理側の負荷が大きすぎました。またみんなで共有しているパソコンだと、既にインストールされている教育用のソフトとかち合わないようにすることも必要です。さらにみんなに使用してもらおうとすると、教育に多大な時間を割かなければならないという難点があります。あと、とにかく動作が重いんです(苦笑)。」(野坂氏)

野坂先生は、本業の傍ら半ばボランティアでシステムの設計から運用まで行っている。常日頃から、教員の方の多忙ぶりも知っているので、管理者と利用者の双方にとって『優しい』ソフトを探していたそうだ。
様々なソフトウェアを検討した中でサイボウズのホームページで DBメーカー(デヂエの前バージョン。以下 デヂエと記す)とめぐりあい、導入を決定した。

「サイボウズ Office 4」を使っていたので、サイボウズ社のホームページをほぼ、毎日チェックしていました。そこでデヂエを知り、試しに使ってみたんです。なんと SQL で 2ヶ月半かかったものが、デヂエでは 5分でできたんです。で、2002年の春にとにかくテスト運用をしはじめたんですよ。」(野坂氏)

保健学科の場合、ソフトウェアの導入はボトムアップに行われるという。
『こういういいのがありますよ、このように使えますよ』と提示し、他にいいのがあったら言ってください、という感じで導入を判断してもらうのだと野坂氏は語る。

「正直、デヂエはまただめだって言われるだろうな、とふんでいたのですがデヂエの導入が承認されたんですよ(笑)。デヂエを選んだ理由は、正直これしかなかったというところですね。」

活用方法

保健学科のシラバスは同学科のホームページからリンクが貼られ、ネットで公開されている。保健学科は 5専攻あるため、5つのライブラリが用意されている。それぞれのライブラリに、一学年分の教授細目が載せられている。

「ライブラリの設計は私が行い、授業概要は教員の方に入力していただきました。学生はインターネット経由、もしくは学内から授業概要を確認し、必要であれば印刷して利用しています。できれば携帯電話からアクセスできるといいんですけどね。」(野坂氏)

シラバスを WEB 化したことによるメリットは、何があるだろうか?

「何よりも情報のリアルタイム性が増し、同時に年間 200万円という印刷コストの削減ができました。
また簡単に変更できる、ということもメリットです。先生方は学会や会議がありますので、スケジュールの変更が往々にして発生します。また冊子に印刷する場合だと随分前から準備する必要がありますし、校正などいろいろと手間がかかります。しかしデヂエを使えば、先生方に入力していただくだけで済みます。印刷したものが欲しい、という先生方も一部いらっしゃいましたが、個々で印刷していただくことで対応してもらっています。私などはよく無くしちゃうほうだったので、どこからでも確認できるデヂエがいいですね (笑) 。
他には、インストール費用のかからないことが利点です。たとえばノーツなどを使おうとすると、インストール費用に 40〜50万かかったりする。デヂエだと、ホームページからダウンロードしてインストールするだけですからね。何よりも動作が軽いことがいいです。」(野坂氏)

管理者としての視点から言えば、兼任管理者であっても管理できる、という点が大きい、と野坂氏は語る。サイボウズ Office のユーザー情報とデヂエのユーザー情報を連携できるため、ユーザー管理もサイボウズ Office 側だけで済むので管理が楽になる。国内外の出張が多い野坂氏にとっては、インターネット経由でアクセスし管理できることもメリットだということだ。

デヂエは CSV 形式でデータの入出力ができるので、大きな視点から見ると将来は電子カルテ化にも役立てるのではないかと野坂氏は考えている。それはデヂエの導入のしやすさがポイントだという。院内LANなどは既にシステム構築された環境が多い。そういう環境であってもデヂエの導入は簡単で、その上部門ごとからの情報発信もできるので利用の可能性は高いのではないか、ということだ。

デヂエの活用は、産学官連携による共同研究にも拡がっている。
青森県では、AI-NET と呼ばれる超高速情報通信ネットワーク(研究開発用ギガビットネットワーク)があり、ここでは産学官での共同研究なども行われている。弘前大学では、学内に地域共同研究センター、地域貢献推進室、生涯学習教育研究センターを設置し、産学官連携による共同研究等を実施している。民間等との共同研究、受託研究の件数は、平成 14年度は共同研究 46件、受託研究 50件と増加している。なかでも民間企業との共同研究では、医薬品、化粧品、健康食品等に応用できる新素材開発や、野坂氏が担当された高精細画像転送技術を利用した遠隔医療・病理診断システムの開発など、保健医療分野や IT 医療分野において、新しいアイデアが産まれているという。

「私が兼任で勤める地域共同研究センターでは、WEB 上で産学官連携ナレッジベースシステムというのを提供しています。このシステムはサイボウズ Office 4 とデヂエで構成されており、特にデヂエでは国、県、民間などからの公募情報、弘前大学の各学部の研究者情報を学内だけでなく、民間企業の方々に広く公開しています。

研究者データベースには、研究者の氏名や所属、経歴、学位、所属学会、専門分野名、研究内容、応用分野、主な業績、産学官連携に関する考え方、希望する共同研究分野などの項目があり、200名以上の研究者情報が公開されています。ただ実際のところ、専門分野についての記述が多いため、企業の方などがこのライブラリを見て検索してぴったりの人を探すのは難しく、現在は地域共同研究センターが民間企業と教員との間に入ってコラボレーションしています。地域共同研究センターに、各学部から 1人ずつ担当が兼任ででており、問い合わせに応じて研究者データベースを検索しながら検討するというフローになっています。」(野坂氏)

このナレッジデータシステムは、弘前大学ホームページのトップからもリンクが貼られている。こういった共同研究では、実際に商品化されているものもあるということだ。

2004年 1月現在では保健学科に留まらず、弘前大学全学でデヂエが活用されるようになった。主に、教員のプロフィールや実績を紹介する「研究者総覧」、全学部の「シラバス」をホームページで公開し提供しているが、全学でのデヂエ導入の経緯はどのような背景だったのか。神田健策副学長に聞いた。

「これまでは冊子の『研究者総覧』を名刺判の CD-ROM にして配っていました。3年前までは、小さいし、ねぶたの絵も入っているので喜ばれていました。しかし 2年前くらいから他大学のホームページでは、WEB 上で検索できるようになっていて、こちらのほうが使いやすいと思っていました。
実際のところ CD にしたといっても、冊子を PDF ファイル化しただけだったので検索も遅いし、実際には使いづらかった。
外部の人はこちらの名前を知らないわけだから、遺伝子とか環境とかキーワードで探せるというようにしないと使用してもらえない。また大学では人の異動が激しいので情報が古くなってしまう度に新しく作り替えるのも大変だし、毎回経費がかかってしまう。CD-ROM の制作は 70万円 くらいしたかな。結構、沢山残っています(苦笑)。2000枚くらい作っていましたね。

また 2003年 4月くらいから新システムを作ろうという議論があがったので、WEB 上で検索できること、更新が簡単であるといった条件が揃っていること。あと重要な条件として、なるべく安いもの(笑)を探してください、と総務課企画調査係の瀬成田さんにお願いしたんです。」(神田氏)

また弘前大学のホームページを管理する「公式ホームページ委員会」では、受験生などへの広報としてシラバスの WEB 公開も求められていた。

「いろいろな大学の情報提供方法を調べました。独自のプログラムを作成しデータベースを構築しているもの、教育事務に特化したパッケージを使用しているもの、HTML 言語で作成しているものもありました。しかし、プログラム作成では管理運営するスタッフはかなりの教育を受けなくてはならず、パッケージソフトでは 100万円〜1千万円程度の予算がかかってしまう。HTML 言語での作成は、データベースではないため検索に問題があり更新が大変だ、という問題がありました。そこで、保健学科が導入していたデヂエを検討したところ、年間 50万円以下の使用料である、特に教育された管理者を必要としない、優れた検索能力、ライセンスにはユーザー数のしばりがない、という利点があり、これにより導入を決定しました。」(瀬成田氏)

弘前大学ホームページからリンクされているデヂエでは、以下のライブラリが公開されている。

  • 教育研究者総覧(現在は公開しておりません。2015/1 追記)
  • 地域交流

この 2つのライブラリは、基本的に同じ情報である。内容は、本人からメールで内容を送ってもらい、事務で記入しているという。 地域交流のライブラリは、レコード閲覧画面では「連携キーワード」「協力できる内容」「PR」を中心に表示されるよう、フィールドレイアウト機能を活用している。対して教育研究者総覧のライブラリでは、この他に主要論文や所属学会などの情報をレコード閲覧画面で見せている。

「教育研究者総論と地域交流は同じライブラリを複製して使い、閲覧画面で表示させる項目を変えています。しかしながら、どうしても大学の研究者の業績というのは横文字で書いてあるので、地域交流のライブラリはもう少し工夫を重ねて親しみやすいものにしたいと思っています。写真を貼ったりしてですね。」(神田氏)

  • 授業概要(シラバス)(現在は公開しておりません。2015/1 追記)

2003年の 11月から公開され、今年度の前期・後期から掲載している。本格運用は来年度からなので、3月末までには先生方に登録してもらう予定をしている。現在は、各学部によってはホームページで独自にシラバスの公開も行われているが、来年度からはデヂエに統一し公開する予定となっている。

これらのライブラリの作成について瀬成田氏に聞いてみた。

「ライブラリの作成について特に難しいことはありませんでした。公開するときに、最後にライブラリの管理者の設定を(全員)のままにしていたのですが、野坂さんに教えてもらって直しました(笑)」(瀬成田氏)

導入の結果と今後の展望

弘前大学のホームページでデヂエが使われるようになってまだ間もないが、導入の効果はあったのか、神田氏に聞いてみた。

「研究者総論のライブラリですが、今の段階(2003年 12月 18日)で 4800回くらいアクセスがありましたよ。そのうち、私が 500回くらいアクセスしていますけど(笑)。かなりみなさん使っているようですよ。」(神田氏)

外部の人が検索する、という利用法もあるが、学内でも私のように検索につかっていることがある、と神田氏は語る。2004年 3月から国公立大学が法人化へと向かうため、各学部の説明会に廻っている時に、発言した人が誰なのかをデヂエで検索して「ああ、こういう人だったのか」と確認に使ったりすることもあると言う。カウンターをつけているので利用者数を把握できるが、アクセス数は予想以上となっているそうだ。

「本学の学内教員数は約 700人以上いますが、今ではすぐに探したい人に辿りつけるようになった。デヂエは使いやすいので採用した方としては自慢しているんですよ(笑)。これから学内で関連の会議があるので、その際にはみんなの反応がわかると思いますよ。シラバスにしても本格運用は来年度からなので、効果はその時にわかるでしょう。

短期間での効果としては、弘前大学運営諮問会議からの答申について早速、改善ができたということがあげられます。2003年 11月 19日付けの弘前大学運営諮問会議答申において地域への情報発信が少ないという評価をいただいたわけですが、デヂエを使って研究者総覧などの情報提供ができたことは効果としてあげられるでしょう。現在、答申に対して改善したという回答書を作っているところなんですよ」(神田氏)

今後は、研究者総覧などを海外向けに英語版でも提供したいと神田氏は語る。英語版のものは現在もホームページで公開されているが、検索できるシステムとなっていないのが難だということだ。

「英語版いいですね。このページを作った元々のデータがファイルであるので、そこからデヂエ化すれば簡単ですね。検討したいと思います。こういう時に、デヂエが便利だと思います。
例えばですね、自作のプログラムで組んで公開、というようにやっていると、プログラムを組み直さなくてはならないということも起こります。デヂエだったら CSV で読み込める。こういった要望にすぐ対応できるっていうのはいいですね。」(瀬成田氏)

「私どもが、車を運転する時、車の構造を知らなくても、運転はできますよね。IT の知識はなくても、今はいろんなソフトがあってホームページ感覚で作れるものが多くなってきたけど、やはりそうでなければ一般に普及しないと思いますね。デヂエはそういう意味で優れたソフトだと思います。価格も安いし(笑)。何よりも検索が速い。」(神田氏)

また外への情報発信としてのデヂエではなく、学内の情報共有としても使って行けたらと、瀬成田氏は語る。

「稟議とかもメール通知を使えばできそう。大学は日報とかつける習慣がないので、つけていけば誰が何をしているのかわかるようになるかもしれませんね。」

「デヂエを使うこととは別ですが、大学の中にはいろいろなシステムがあって、ホームページを利用していても、情報に辿りつくのが難しい。簡単に情報にたどり着けるような窓口を作りたいですね。」(神田氏)

保健学科から始まったデヂエは、今では全学へと拡がり、地域への情報発信のツール、産学官連携での活用がなされるようになった。今後も、弘前大学でのさらなるデヂエ活用を追跡していきたい。

システム概要

サーバー OS Windows 2000 Server × 1
クライアント Windows XP/2000
ネットワーク 弘前大学総合情報処理センターから学内 LAN を通じて、学科内のサーバーにネットワークされている。学科内のサーバーから、インターネットへのホームページの情報発信も行っている。また、サイボウズ用のサーバーもホームページにリンクされていて、外部からログインして利用することもできる。

システム概要図

システム概要図

製品情報

サイボウズ デヂエ

営業進捗やアンケート、備品管理など幅広く業務に使えるデータベース

ダウンロード 製品サイトへ

サイボウズ Office

ユーザビリティを第一に考えたユーザーインタフェース搭載で誰でもすぐに使えるグループウェア

ダウンロード 製品サイトへ

ダウンロード

弘前大学 導入事例 PDF (578kb)

get adobe reader

上記の文章をご覧になるには「アドビリーダー」のプラグインが必要です。