導入製品 サイボウズ デヂエ | かんたんシリーズ
企業情報

■会社名:
元気寿司株式会社
■ホームページ:
元気寿司株式会社ホームページ
■利用製品:
- サイボウズ デヂエ
- サイボウズ Office パック EX4
■業種:
製造業
■サーバー OS:
Windows NT 4.0
■管理者レベル:
兼任管理者
元気寿司株式会社
管理本部経営企画部部長 山口 高司氏
人事部 五味渕氏
「回転寿司を通して社会に貢献し、日本全国から世界へと寿司文化の普及拡大をめざす」ことを基本理念に、邁進を続ける元気寿司株式会社は 1968年に創業。とことん鮮度にこだわる同社では、「高鮮度商品の安定提供と品質の維持・向上」を絶対命題として、最高のおもてなしと徹底した衛生管理に努めている。
デフレ経済の中、消費者の低価格志向を反映させた低価格回転寿司店舗を加速度的に出店し、2002年 9月には、東証一部上場を果たした。同社グループの国内における総店舗数は、今や 202店舗にのぼる。海外にも店舗を拡大し続け、ハワイには直営店 6店舗、アジア・オセアニア地域に FC で 38店舗を構えるほどだ。
スピード感のある多店舗展開で着実に売り上げを伸ばし続ける同社において、「サイボウズ デヂエ」はどのように活かされているのだろうか。実際の詳しい活用法を、同社管理本部経営企画部 山口 高司部長に聞いた。
導入背景
「以前は Excel とフロッピーディスクの郵送、FAX 等でやり取りをして予算を作成していました。また、導入当初はダイヤルアップ接続で、電話代がかさむことより 5分で切るようにしていましたが、入力に時間がかかりすぎて途中で切れてしまうこともしばしばでした(苦笑)」(山口氏)
ネットワークが整ってなかった頃をそう振り返る山口氏。店舗数がどんどん増えていく中、フロッピーディスクや FAX のやりとりだけでは情報共有が難しくなったため、2002年 6月、社内ネットワークを整えた。そして、「デヂエ」とグループウェア「サイボウズ Office 4」を同時に導入、きっかけは取引のあるベンダーに紹介されたことによるという。
「実はサイボウズも含めて、複数の提案を同時に受けていました。他社さんのソフトにだいぶ気持ちも傾いたりして(笑)。でも結局コストと、最終的には使い勝手でデヂエ(当時は、DBメーカーという製品名)に決めたんです。」(山口氏)
「デヂエ」を実際に試用した山口氏は、その使いやすさに驚き、これは情報量の膨大なデータ管理に使える、と判断したという。
活用方法
早速、膨大な情報量で各店舗とのやり取りが煩雑な予算立てに「デヂエ」が使用され始めた。フローは次のとおりだ。
予算管理の業務フロー
- 本社から、前年の売上など日毎の実績一年分の参考用データを各店舗に Excel シートで送る。
- 各店舗の担当者は、参考用 Excel シートと次年度の目標売り上げを加味しながら、一年分の予算をたてる。
- 各店舗の担当者は 2.で立てた目標値を、デヂエの予算管理ライブラリに登録する。
- 登録されたその年度の予算案をブロックマネジャー・担当部長がチェックする。
- 本社、ブロックマネジャー・担当部長、各店舗の担当者それぞれの間で何度もやり取りが行われ、予算が確定する。
「デヂエ」の入力フォームは、月ごとのライブラリを山口氏が前もって準備し、各店舗では該当ライブラリの URL にアクセスして入力するだけにしてあるという。それにより毎年の定例業務であっても、Excel から「デヂエ」へ、スムーズに移行できたそうだ。ある程度の情報が入力されると、本社では、修正できないように一旦アクセス権を付与する。その後、修正点がある場合にのみアクセス権の権限をつける、というようにして、数値の正確性を保つ工夫もしている。
各店舗からあがってきた予算の数字が確定するまでだいたい 1ヶ月程度かかる。「デヂエ」導入前は、何度も修正が発生するため、Excel ファイルではどのファイルが最新の予算案なのかが分かりづらかったそうだ。「デヂエ」では、常に最新の情報を閲覧でき、複数人で作業することが可能なため、作業効率が格段にアップしたと山口氏は語った。
同社では、特に人事部で「デヂエ」が多様に活用されている。その中でも主に利用されている各種申請や、社員寮管理を紹介しよう。
『寮管理一覧ライブラリ』
全社員寮の管理ライブラリである。文字通り、寮の入居者情報や、空き状況、賃料、間取りまで、事細かにリアルタイムに情報を登録、蓄積している。人事異動で引越しが必要な場合など、すぐに寮の空き部屋を検索でき、迅速に対応をしているのだそうだ。
『寮費ライブラリ』
主には「一覧ライブラリ」とほぼ同じような項目に、各人の前月・当月・翌月の賃料、支払い状況の項目を追加したライブラリである。毎月、ライブラリの情報を csv へ書き出して、寮費の合計金額や未納分などを計算して、計算後の csv ファイルをライブラリに読み込ませて総入れ替えの作業を行う。
『申請書ライブラリ』
各種申請用のフォーマットを、pdf 形式にして蓄積しているライブラリである。主なものには「異動申請書」や「引越し申請書」などがある。異動や、それにともなう引越しが必要となった社員は、このライブラリからフォーマットをダウンロードして利用している。
「『デヂエ』の良さは、Excel では一人しか作業できないところを、複数人で行えるところですね。同時にチェックすることで、ミスの軽減につながっています。あとは何といっても検索の便利さだと思います。電話で異動にかかわる社員からの問い合わせが頻繁にありますが、社員名の一部分や所属店番で、簡単に検索が出来るので、すぐに対応できます。これには助かっていますね。」(五味渕氏)
導入の結果と今後の展望
これまで紹介してきた活用方法で、同社では、フロッピーディスクや紙によるやり取りが大幅に削減されたという。
「これまで本社・店舗・営業部長・ブロックマネジャーの相互間連絡は、FAX と電話、郵送で行っていました。このやりとりを『デヂエ』と『サイボウズ Office』で行うようになってから、FAX の通信費が月に 70万円程度から 3〜4万円まで、95% のコストダウンすることができましたこれは目に見える最も大きな効果ですね。」(山口氏)
効果はコストだけではなく、業務内容にも顕著に現れている。山口氏は、導入後の変化を以下のように語ってくれた。
「各店舗の毎日の売上を、深夜、自動的に『デヂエ』と『サイボウズ Office』に登録する仕組みを設けました。また POS で分からない売上の詳細情報も『サイボウズ Office』で情報共有しています。これによって、営業部長やブロックマネジャーは、毎朝、ノートパソコンから前日の情報を知ることができるようになり、よりスピーディに動けるようになりました。各店舗間や本社・営業部長・ブロックマネジャー間のやり取りも私が驚くほど活発化して、情報共有が大幅に進みました。これはとても大きなメリットですよ。」(山口氏)
同社では「デヂエ」を導入してからもうすぐ 3年になる。これからも、今の便利さを継続して使い続けていきたいという。また、要望も以下のように語ってくれた。
「予算を作成していていつも思うのは、たくさんの必要項目を入力していくと、表が縦横に伸びて、画面幅を超えてしまって Excel のように枠を固定できない。どんどん入力していくと、どの項目だったのか分からなくなってしまうときがあります。そこがもう少し便利になると嬉しいですね。」(山口氏)
同社は昨年の秋から、特に「高鮮度商品」に力を入れているそうだ。例えばサーモンはノルウェーから直接空輸して当社の加工センターを経て、鮮度を保ったまま各店舗へ送っている。また、はまち、かんぱちは水揚げ直後活け〆処理を施した後、24時間以内に店舗へ納品し、「活〆はまち、活〆かんぱち」としてお客様に提供しているという力の入れようだ。味に敏感なお客様にも、非常に人気があるのだという。
「お客様第一主義」を貫徹し、ダイナミックに市場を開拓し続ける同社で、「デヂエ」はこれからも活躍していくだろう。
システム概要
関連リンク
製品情報