導入製品 サイボウズ ガルーン 2 | ガルーンシリーズ
企業情報
■会社名:
独立行政法人海洋研究開発機構
■ホームページ:
独立行政法人海洋研究開発機構ホームページ
■利用製品:
- サイボウズ ガルーン 2
■利用人数:
1,200人
■業種:
その他
- 会社概要
- 導入の背景 全社での業務効率向上を目指して
- 導入の決め手 1000名規模でも安定運用できるスケーラビリティ
- 導入効果 広がる社内システムとの連携
- 今後の展望 社内システム連携をより強化し、さらなる業務の効率化を
- システム概要
- 関連リンク
独立行政法人海洋研究開発機構
計算システム計画・運用部技術主任 直井 純氏
技術副主任 堀内 幹夫氏
部署単位のグループウェアを統合し、組織全体の業務効率を向上!
独立行政法人海洋研究開発機構(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology:JAMSTEC 以下、海洋研究開発機構)は、海洋に関する基盤的研究開発や学術研究に関する協力等により、海洋科学技術の水準の向上と学術研究の発展を目的として活動している。
発足当初は、有名な潜水調査船「しんかい6500」などの研究設備を活用し、主として海洋に関する研究を行ってきたが、近年ではその研究対象を地球環境全般にまで広げた活動を行っている。
例えば、地球温暖化問題への取り組みとして、ノーベル平和賞を受賞したIPCC(気候変動に関する政府間パネル)による第4次評価報告書。この報告書の作成に、地球温暖化シミュレーションで大きく貢献したスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」も海洋研究開発機構の研究設備である。
海洋研究開発機構は全国に研究拠点があり、横浜研究所の計算システム計画・運用部が全体のネットワークシステムを統括し、また「地球シミュレータ」を含むJAMSTECスーパーコンピュータシステムの運用を行っている。
その海洋研究開発機構では、これまで部署単位で行われていたスケジュール管理や施設予約といった日常的な情報共有を、組織全体で効率化するため「サイボウズ ガルーン 2」を導入した。その経緯や効果、今後の展望などについて計算システム計画・運用部技術主任直井純氏、技術副主任堀内幹夫氏にお話を伺った。
導入の背景 全社での業務効率向上を目指して
海洋研究開発機構では、当初部署単位でのスケジュール調整を目的として「サイボウズ Office」が活用されていた。直井氏は当時を振り返りこう話す。
「2004年に、当時ネットワークシステムの運用や観測データの管理を担当していた情報業務部内で、スケジュール管理用ソフトとして導入したのが最初です。」(直井氏)
その後、話を聞いた他の部署から「うちの部署でも導入したい」と要望がくるようになっていった。組織全体で導入することで、さらなる業務の効率が改善されるという期待から、「サイボウズ Office」よりも大規模な運用に適したグループウェアの導入検討が開始された。
計算システム計画・運用部技術主任 直井 純氏
導入の決め手 1000名規模でも安定運用できるスケーラビリティ
海洋研究開発機構には1000名を超える職員や研究者が所属している。 地球環境の理解と予測という重大な任務を持った研究者たちの日常業務を支えるシステムとして、アクセス負荷やトラブル時の影響を考えると、動作保証が300名以下である「サイボウズ Office」を組織全体に向けて展開するという選択肢はとれない。
「調べたところ、よりスケーラビリティを高めた「サイボウズ ガルーン」というグループウェアが存在することがわかり、ユーザの使い勝手の良さからこの製品の導入を決定しました。」(直井氏)
2005年8月、当時利用されていた「サイボウズ Office 4」から「サイボウズ ガルーン」へ移行が行われ、機構全体への展開が完了した。
移行と同時にファイル共有機能の運用も開始し、WindowsやMacintoshなど複数のOS間での情報共有が可能になった。
「サイボウズ ガルーン」のシステムは横浜研究所に設置され、全国の研究拠点からは所内ネットワーク経由で利用されている。
ガルーンへの移行作業について、堀内氏はこう語った。
「使いやすいシステムなので、導入時のユーザ教育も短時間で済みましたし、移行時にも大きなトラブルはありませんでした。移行に際しては、もともとのOfficeも並行運用させて、ユーザがスムーズに移行できるよう配慮しました。」(堀内氏)
その後、2008年1月に最新版である「サイボウズ ガルーン2」へとバージョンアップを行った。
技術副主任 堀内 幹夫氏
導入効果 広がる社内システムとの連携
現在、ガルーン2の登録ユーザ数は1200名を超えるという。
「当初の目的であった、組織全体での利用という点は達成できました。よく使われている機能はスケジュール管理です。また会議室が多いため、その管理に設備予約は欠かせないものになっています。
最近では会議室だけではなく、設備・共用機器などの管理にも利用したいとの要望がでていて、順次対応していく予定です。」(直井氏)
Officeと比べて他システムとの連携性が高まったガルーン2では、様々な工夫を行っていると直井氏は語る。
「LDAPサーバーとの連携により、パスワードの一元管理が可能となりました。これにより管理者の負荷が低減されました。また、出張旅費システムへのシングルサインオンを新たに開始しました。」(直井氏)
今後の展望 社内システム連携をより強化し、さらなる業務の効率化を
今後の展望について、直井氏に伺った。
「まず、他システムとの連携をさらに進めたいと考えています。出張旅費システムはまだシングルサインオンによる連携のみですが、今後はユーザ情報の連携も行って一元管理できるようにしたいと考えています。また、現在イントラネット上で運用している所内ポータルをガルーンのポータルに移行し、管理を簡単にできないかを検討しています。」(直井氏)
ガルーン2に対する要望を直井氏は次のよう語る。
「国際的に活動している研究機関ということもあり、海外から来ている研究者も多く在籍しています。これらの方々の研究を支援するうえでも、ガルーン2の英語版対応に期待しています。」(直井氏)
システム概要
■ご利用環境
WEBサーバ | 2台 |
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DBサーバ | 2台 |
外部ストレージ | 1台 |
■サーバースペック(全サーバー共通)
サーバーOS | Red Hat Enterprise Linux |
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CPU | Xeon 3.06GHz × 2CPU |
メモリ | 2GB |
関連リンク
製品情報
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