導入製品 サイボウズ ガルーン 3 | ガルーンシリーズ

企業情報

JBCC株式会社

■会社名:
JBCC株式会社

■ホームページ:
JBCC株式会社ホームページ

■利用製品:

  • サイボウズ ガルーン 3
  • サイボウズ デヂエ

■利用人数:
約1000 人

■業種:
ソフトウェア・情報サービス業


JBCC株式会社

使いやすい「ガルーン 3」のポータルを採用、基幹系システムとの連携を実現
JBCC株式会社(以下JBCC)は、JBCC ホールディングス株式会社(1964年設立。東証一部上場)における事業会社の一つであり、グループの中核として、各種 IT ソリューションサービスを提供している。パートナー企業としてサイボウズ製品の販売も手がけており、現在はファーストユーザーとしていち早く「ガルーン 3」を導入していただき、自社の業務でも運用中だ。その使い方や導入の効果などをJBグループ 先進技術研究所 製品研究部 浜口 昌也氏と、マーケティング企画 小野 亮氏にお話しを伺った。

導入の背景 自社で売るものはまず自社の業務の中で試す

JBCCでは、自分たちが本当によいと実感した製品を売りたいという思いを大切にしている。初めて「ガルーン 1」を導入した2002年にも、グループウェアとして注目を集め始めたサイボウズ製品をまず自社の業務の中で徹底活用しようという意図があったそうだ。

「お客様に満足いただくためには、実際に自分たちが使ってみてその特長を体感し、どのようにしたら使いやすいのか、どういう問題点があるのかなどを検証する必要があります。IT企業ということもあって、当社の社員はユーザーとしての要求度が非常に高い。その社内ユーザーの満足度をある程度達成できれば、『ガルーン』の導入・運用ノウハウや工夫の仕方などを高いレベルでお客様に提案することができます」(浜口氏)

JBグループ 先進技術研究所 製品研究部 浜口 昌也氏

JBグループ 先進技術研究所 製品研究部
浜口 昌也氏

導入の決め手 「ガルーン 3」を入り口として、「Notes」、基幹系システムとの連携を実現

「ガルーン 1」「ガルーン 2」はリリース後いち早く運用を開始した。そして、今回「ガルーン 3」についてはリリースの前に運用を開始し、第一号ユーザーとなった。

「当社ではグループウェアとして早くから『Lotus Notes』を使っていましたが、『ガルーン 3』か『Lotus Notes』か、という二択で考えるのではなく、それぞれの特徴を活かして、うまく共存させる方法を追求しようと考えました」(小野氏)

「ユーザーにとっては、画面上で機能が快適に動いてくれることが重要なわけで、裏でどういうつながり方をしているか、などといったことはそれほど意識しません。異なるアプリケーション同士を深いレベルでつなげることよりも、どのような画面にすればユーザーが使いやすいのか、という工夫が大切です。『ガルーン 3』はWeb ベースなので、これをポータルのプラットフォームとして採用し、『Lotus Notes』を『ガルーン 3』のポータル上で表示させるのがよいだろうと判断しました。また、基幹系のシステムも同じくポータル上で表示させたり、ファイルサーバーと連携させたりする工夫もあわせて行うことにしました」(浜口氏)

マーケティング企画 小野 亮氏

マーケティング企画 小野 亮氏

▼「ガルーン 3」とファイルサーバーとの連携を実現
「ガルーン 3」とファイルサーバーとの連携を実現

導入効果 ユーザー満足度が向上、高いユーザビリティを持ったポータルが完成

試行錯誤の結果「ガルーン 3」を土台に、「Lotus Notes」や、社長ブログ、社内ポータル、基幹系システム、「デヂエ」など、あらゆる要素を「ガルーン 3」を入り口にして見ることができるポータルが完成した。
▼トップからのメッセージも確認できる社内ホームページ
トップからのメッセージも確認できる社内ホームページ

▼「ガルーン 3」のポータル上で見る「Lotus Notes」をベースに作ったWeb サイト
「ガルーン 3」のポータル上で見る「Lotus Notes」をベースに作ったWeb サイト

「実行したい機能のほぼすべて、1つの Web ブラウザウインドウ上で扱えるので便利だと、社内の評判も上々です。『ガルーン 3』のアプリケーションとしては、掲示板やスケジュール、電話メモなどをよく使っています。これらを Web 画面の中で使いやすいように工夫して表示させることにより、社内の情報が"見える化"することで、多忙な上司のスケジュールがわかって電話がつながりやすくなるなど、業務がスムーズになっています。このレベルで作り込みができるので、お客様にも既存の資産を最大限活用する形で『ガルーン 3』の導入をお勧めできますね」(浜口氏)

また、「ガルーン 3」の開発しやすさについて、次のように話す。

「Web ベースのプラットフォームであるということが大きいですね。さまざまなツールを組み込む可能性を持っていて、開発者にとっては作り込みがいがあります」(浜口氏)

▼自分が仕事をしやすいように配置した個人ポータル
自分が仕事をしやすいように配置した個人ポータル

今後「ガルーン 3」を活用する上でのキーワードは「国際化」と「API」

「ガルーン 3」を海外展開の架け橋にしていきたい

JBグループ は大連や上海など中国にも拠点を置いている。今後はますます本国との連携も必要になってくるだろう、と浜口氏は語る。

「今はまだ(海外拠点を)立ち上げたばかりの段階で、情報共有の必要性もあまり高くありません。また回線やセキュリティなどの問題もあり、本社の全ての情報をすぐに中国の拠点と共有するのは難しい状況です。」(浜口氏)

海外拠点のスタートアップ時、本国との連携や情報共有に重きを置くと、現地でのビジネススピードが損なわれてしまう。それよりむしろ、多くの判断を現地での裁量に任せるほうが得策であり、現段階ではグループウェアの必要性はそれほど多くないとのことだ。また、回線の品質やセキュリティの問題もあるので、簡単に本国と現地をネットワークで結ぶことも難しい。何より、現地と日本ではビジネスの慣習が異なるので、グループウェアを使ったところですぐにコミュニケーションの促進や意思統一ができるとも限らない。

しかし、全く活用の機会が無いというわけではなく、短期的な視点に立つと今回「ガルーン 3」の日・英・中の3ヶ国語対応は海外へ進出している企業にとってメリットがあるとして、浜口氏は続ける。

「「ガルーン 3」の新機能である「日・英・中 3ヶ国語対応」について、現段階では海外から日本の本社に来ている外国人にとっては、かなり有用な機能だと思います。慣れない異国の言葉で表記されたソフトウェアを使うよりも、母国語で表記されていた方が馴染むのも早いでしょうし、使い方を教える手間も省けます。欲を言うとすれば、単にメニューを多言語で表記するだけでなく、ユーザーが入力した言葉を自動的に日本語や中国語に翻訳してくれる機能があれば、ますます社内のコミュニケーションが取りやすくなるのではないでしょうか。」(浜口氏)

国境を越えた、いわゆる異文化同士のコミュニケーションは、単にツールを使っただけでは解決できない課題が多く、グループウェアを活用するというレベルにまで達するのは簡単なことではない。しかし一つの文化圏、例えば日本国内といった範囲内において、国の異なる者どうしでコミュニケーションする場合、ビジネス習慣などは日本流もしくは、その会社流に合わせている場合が多いため、それをベースとしているのであればグループウェアも活用されやすいのではないか、と評価いただいた。では、JBCCにて「ガルーン 3」の新機能を活用いただくには、どのような課題があるのだろうか。

「まずは現地のビジネス習慣も理解し、お客様へ提供するサービスについては日本と同レベルのものをご提供することが大事だと思っています。中国は、まだまだ日本のように「顧客志向」という考えは根付いておらず、サービスレベルの低さが一般的に問題視されています。まずは現地企業において、これらの教育や意識付けを確実に実施しなければなりません。」(浜口氏)

「ガルーン 3 連携API」を利用し、自社製品と連携をして様々な顧客のニーズに応える

JBCC では、国際化対応の他にも「ガルーン 3 連携API」にも大きな期待を寄せている。元々「ガルーン1」の頃から「ガルーン」と他システムとの連携は色々と構想を重ねていたと浜口氏は語っている。具体的な構想としては、自社のソリューションサービス「Print Pro for Web」と「ガルーン 3」のスケジュール機能を連携させたいという考えだ。

「以前、取引先の取締役とお会いする機会があった際、「ガルーン」に登録しているスケジュールのデータを印刷したものを見せてもらったことがありました。驚いたことに、そのスケジュール表には外出の際の乗車時間や駅の出口から一番近い号車、出口の番号、更に行き先までの地図まで記載されていたのです。詳しく話を聞いたところ、毎朝秘書の方が「ガルーン」のスケジュールデータをダウンロードし、電車時刻など各データを調べ、Excelで整形した上で印刷を行っているそうです。そういった日々の業務の負担を、「ガルーン 3」と我々のシステムを連携させることで大幅に軽減できるのではないかと考えています。」(浜口氏)

JBCCが提供する「Print Pro」は、印刷には不向きなWebの情報を、帳票などのフォーマットに合わせて整形し、プリントアウトすることができる。これを「ガルーン 3」と連携させることで、「ガルーン 3」のスケジュールデータを逐一Excelなどによって整形する必要が無くなり、秘書業務を効率化できるようになる。本来なら取締役が「ガルーン」を使いこなして自ら情報収集をしてくれるのが理想だが、現実は難しいので、せめて秘書業務は効率化できないものか、ということだ。

両氏には、ユーザーとして、またパートナーとしてのそれぞれの視点で「ガルーン」への期待を語っていただいた。「ガルーン 3」では、従来の「ガルーン」の使い勝手はそのままで3ヶ国語対応や「ガルーン 3 連携API」などの機能追加を行っている。中国に拠点のあるJBグループが今後、「ガルーン 3」の新機能をどのように活用していくのか、注目していきたい。

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