導入製品 サイボウズ ガルーン 2 | ガルーンシリーズ

企業情報

鴻池運輸株式会社 鴻池運輸株式会社

■会社名:
鴻池運輸株式会社

■ホームページ:
鴻池運輸株式会社 ホームページ

■利用製品:

  • サイボウズ ガルーン 2
  • サイボウズ ワークフロー for ガルーン 2
  • サイボウズ リモートサービス

■利用人数:
2,200名

■業種:
運輸・物流

鴻池運輸株式会社

情報システム部 部長 西條 照夫氏
課長 塙坂 久我氏
薮野 一真氏
※2009年6月30日時点での役職となります。

グローバル事業領域のスピーディーな情報流通を支援
企業の海外進出が加速し、それを支える物流産業においても多様なサービスが求められる状況の中、スピーディーな情報伝達と、意思決定を促す仕組みが必要となってきている。
国内に約160、海外に約30ヶ所の営業・物流拠点を持つ国際物流大手である鴻池運輸株式会社様(以下、鴻池運輸)は、明治13年の創業以降、130年近くの歴史を持ち、近年は海外拠点の充実と整備も積極的に推進しており、世界規模で展開する顧客を支援するようになってきた。
同社では輸送事業を中心とした製造ラインオペレーション、検査作業から、リサイクル物流まで幅広い事業領域を擁しており、「顧客企業にとっての価値創造パートナー」を指針とし、展開顧客がコアビジネスに注力できる環境づくりを戦略的に支えている。 今回、国際物流を支える情報基盤として鴻池運輸が「サイボウズガルーン 2」「ワークフロー for ガルーン 2」「リモートサービス」を導入したが、その活用法、効果について情報システム部 部長 西條 照夫氏、課長 塙坂 久我氏、薮野 一真氏にお話を伺った。

導入の背景 ユーザー管理者の負担を改善したい

2003年、ネットワーク整備と合わせてウェブベースのグループウェアを導入した鴻池運輸。しかし、運用を進める中で課題も指摘されていた。例えば、メール作成から送信完了までの画面遷移が7回おこるなど、日々利用するアプリケーションの使い勝手に問題があった。また、管理面においても一度作成したユーザーIDを変更できない仕様については、ユーザー・管理者両者にとって負担になっていた。

「ユーザーIDは基本的に社員番号で管理していますが、派遣社員から正規社員へ雇用形態が変更された場合、また一般社員が役員に昇格した場合などはIDが変わります。既存システムの仕様では、新たなユーザーIDを作成する必要があり、ユーザーは実質2つのアカウントを持つことになります。情報が散在することはユーザーの生産性を下げるだけでなく、管理者側の手間もかかることでした。」(塙坂氏)

情報システム部 部長 西條 照夫氏

情報システム部 部長 西條 照夫氏

様々な課題が指摘される中、2006年末に既存システムの販売・サポート終了が決定する。これを契機として、新たなグループウェア検討が始まった。

導入の決め手 カスタマイズ性と汎用性を兼ね備えた総合的なバランスを評価

2007年に入り、新たなグループウェア検討を始めた鴻池運輸。要件定義の際は、ユーザー側からの要望も踏まえ新たな内容を盛り込んだという。

「特に重視したのは、携帯端末からも利用できる利便性と、承認業務の効率性です。既存グループウェアの課題を解決するだけでなく、業務効率と生産性の向上が見込める点にもこだわりました。」(薮野氏)

新グループウェア要件をまとめ、導入実績やユーザーの使い勝手等いくつかの指標を元に検討を進めた同社は、選定製品を5製品にまで絞った。これらの製品群は、アプリケーションごとの機能比較、ハードウェア・サポート含めた複数年運用時の価格比較等、より詳細項目での検証を重ねた。最終的に「ガルーン 2」を選択した決め手はどのような点にあったのだろうか。

「基本的には要件を満たしていること、そして構築・運用負担の少ないノンカスタマイズなパッケージ製品であることを重視しました。「ガルーン 2」はパッケージ製品の汎用性を持ちながら、連携APIを利用することで個別要望にも応えられるカスタマイズ性も兼ね備えていました。また、ユーザー側に高いスキルを要求しない点やコストパフォーマンス含めた総合的なバランスを鑑みた結果、「ガルーン 2」が最良の選択であると判断しました。」(塙坂氏)

課長 塙坂 久我氏

課長 塙坂 久我氏

機能や運用など多面的な精査と検討を経て、「ガルーン 2」導入を決めた鴻池運輸。2,200名規模の構築作業は、稼動まで実に約3ヶ月強という短期間で実施された。並行運用期間中には、システム導入ベンダー主導の下、30ヶ所以上の拠点で操作講習会を実施、問い合わせ窓口も集約した。

「構築作業自体は1ヶ月強といったところです。ユーザー・組織情報の登録もスムーズでしたね。また、ノウハウ豊富なベンダーの協力を得られたことは心強かったです。並行運用期間については約2ヶ月設けましたが、ユーザーから難易度の高い問い合わせはほとんどありませんでした。利用者側から見た利便性も高く、いいスタートを切れました。」(薮野氏)

構築スピードや、システム移行の容易さも評価されての本番稼動となったようだ。

導入効果 グローバルな情報基盤を支える

2008年7月1日より本番稼動を開始した鴻池運輸。一年経過して、どのような運用でどんな効果を生んでいるのであろうか。

活動頻度の高い、日々の情報共有は「掲示板」「社内メール」を中心にやり取りされている。「掲示板」ではグローバル拠点含めた全社間の通達事項、指示、依頼等を中心に利用されており、一方で、「社内メール」は拠点・部署など限られたメンバー間での連絡用途として活用されている。アプリケーションを使い分けることで、複数拠点間・事業部間の膨大な情報流通もスムーズにやり取りされている。

「「社内メール」は開封確認機能を使うことで閲覧状況が時系列に一覧表示できるので、限られた関係者向けの重要情報の周知の際にも便利ですね。また一度作成すれば、フォロー欄で引き続きやり取りできるので、メール量の削減にもつながると考えています。」(西條氏)

承認を必要とする報告書、稟議決裁、海外出張申請等については、「ワークフロー for サイボウズ ガルーン 2」が活用されている。承認業務の電子化により従来の紙ベースでの捺印の手間を省くだけでなく、全社間での意思決定スピードが上がった点を評価する。特に場所を選ばず判断を出せる、「ケータイ」環境からの活用頻度が高いという。

「出張の多い役員層での「ケータイ」活用が頻繁です。緊急時にも迅速に指示を出せる環境を整えることで、意思決定スピードも飛躍的に向上しました。未承認事項についても滞留時間を確認できるので、承認者の責任範囲もより明確になりました。」(西條氏)

経営的な課題であったワールドワイドでの情報共有についても効果をあげている。 迅速な意思決定を支援する「ガルーン 2」は、世界各地の拠点からも活用されているが、このとき、「リモートサービス」が、確実に情報を届ける役割を担っている。

「主要海外拠点でVPN環境を整えたのですが、特にアジア地域などでは回線が不安定なため十分機能していない地域もあります。「リモートサービス」を活用することで海外出張や駐在メンバーも、国内同様の環境から業務に取り組め安心です。」(薮野氏)

このように「ガルーン 2」は、グローバル規模でも情報流通基盤としての役割を果たしている。

今後の展望 情報共有のあり方、全社で考えていく

幅広い分野での一層の事業強化を推進する鴻池運輸。現在は内部統制、コンプライアンス強化の観点からシステム整備を進めているところだという。

「情報漏洩や障害リスクの軽減等、より安全に利用できる環境づくりを強化していく予定です。また全社規模での情報の取り扱いやポリシー含めたあり方については、情報システム部門だけでなく、社内全体が協力してつくりあげるべきだと感じています。」(西條氏)

最後にサイボウズへの要望を伺った。

「運用を通しての機能改善、要望をサポートセンターにあげていますが、その取り組みに対する進捗をフィードバックいただけると有難いですね。例えばワークフローの計算機能強化で、より幅広い決済・承認業務で活用できるのではないかと考えています。エンタープライズ市場での利用を想定した、一層の利便性向上を期待しています。」(薮野氏)

薮野 一真氏

薮野 一真氏

システム概要

動作環境

・ガルーン関連サーバースペック

Webサーバー
(Express5800/120Rh-1)
5台 サーバーOS Red Hat Enterprise Linux v.4 ES版
CPU クアッドコアXeon X5450(3GB)×2
メモリ 4GB
HDD 36.3GB HDD×3(Raid1+Spare)
(3.5インチSAS, 15000rpm)
DBサーバー
(Express5800/120Rj-2)
2台
Linuxクラスタ(LifeKeeper)
サーバーOS Red Hat Enterprise Linux v.4 ES版
CPU クアッドコアXeon X5450(3GB)×2
メモリ 4GB
HDD 36.3GB HDD×3(Raid1+Spare)
(3.5インチSAS, 15000rpm)
ストレージ関連機器
(iStorage D3-10ディスクアレイ装置)
iStorage D3-10ディスクアレイ装置×1
SAS/SATAディスクエンクロージャ×1
SASディスクドライブ(15krpm/300GB)×24

関連リンク

製品情報

サイボウズ ガルーン 2

高いスケーラビリティと使いやすさを両立。経営のPDCAサイクルを加速するエンタープライズ グループウェア

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