導入製品 サイボウズ Office 6 | かんたんシリーズ

企業情報

日本ベリサイン株式会社 日本ベリサイン株式会社

■会社名:
日本ベリサイン株式会社

■ホームページ:
日本ベリサイン株式会社ホームページ

■利用製品:

  • サイボウズ Office 6 基本セット
  • サイボウズ Office 6 ワークフロー
  • サイボウズ Office 6 プロジェクト

■利用人数:
150名

■業種:
ソフトウェア・情報サービス業

■サーバー OS:
非公開

■管理者レベル:
専任管理者



日本ベリサイン株式会社

インフォメーションテクノロジー部 主任 沼尻 修一氏
マーケティング部 部長代理(部門リーダー) 姫崎 光昭氏
マスマーケット営業部 課長 掘 裕氏
マーケティング部 岡崎 紀子氏

膨大な情報をサイボウズによって、流れが分かれ、情報のプライオリティを付けられるようになった。インターネットショッピングで利用するのと同じセキュアな環境で運用しているセキュリティでは世界的に著名な会社の実例に迫る。

日本ベリサイン株式会社は、インターネットを安心して利用するためのセキュリティサービスを提供する会社だ。匿名性の高いインターネットでは偽証やなりすましが簡単にできる。それを防ぐためのさまざまなサービスを提供しているのが同社だ。
例えばインターネットショップで購入するときは「セキュリティで保護された接続でページを表示しようとしています」というメッセージを見たことも多いはず。これはやりとりされるデータが暗号化されるので、クレジットカード番号などの個人情報を送っても盗聴されないため、安心して利用できるという意味のメッセージだ。
また企業のサイトでよく見るものに「VeriSign Secure Site」と書かれたマークがある。これはセキュリティの確保されたサイトであり、しかもその会社が実在することを証明されていることを意味するものだ。
これらのセキュリティサービスに使われているのが、同社のシステムである。

導入前の状況 〜社員の増加に管理がおぼつかなくなっていた

同社では「サイボウズ Office 4」の時代からサイボウズのグループウェアを利用している。それ以前はグループウェアそのものを利用していなかった。インフォメーションテクノロジー部主任の沼尻 修一氏は、「サイボウズ Office」の導入理由を「社員が増えてくるにつれ、スケジュールやタスクの管理がおぼつかなくなったこと」と語った。

「『サイボウズ Office』導入以前は、スケジュールを管理するためにWEBベースのシステムを自作することもしました。ところが、そのシステムでは、ユーザーの細かいニーズが捉えられなくなってきたのです」(沼尻氏)

(左)沼尻氏、(右)岡崎氏

(左)沼尻氏、(右)岡崎氏

導入の決め手 〜サポートの速さと質が製品への信頼につながった

社員のニーズをまとめたところ、単なるスケジュールやタスクを管理するだけではなく、社員同士がコミュニケーションを取るためのツールが求められていることがわかった。それを解決するには、ポータル風に利用できるグループウェア「サイボウズ Office」が適していたというわけだ。

「『サイボウズ Office 4』を導入する際、他社の製品も比較しましたが、管理コストの安さとレスポンスの速さ、導入のしやすさから『サイボウズOffice 4』を選びました。実際導入してみると、メンテナンスの手間がかからないことに驚きます。しかもこれだけのユーザーが使ってもサーバーのレスポンス速度が落ちないのでいいですね」(沼尻氏)

また、沼尻氏はサイボウズのサポートの速さと質も選択の理由としてあげた。

サイボウズに問合せをすると、だいたい翌日には返事が来ます。しかも、その回答は解決に結びつくような内容のあるもので、信頼につながりました」(沼尻氏)

バージョンアップの決め手 〜セキュリティ面を考えれば最新版が一番安心

同社では「サイボウズ Office 4」から「サイボウズ AG」へ、そしてまた「サイボウズ Office 6」へと、バージョンアップの度に更新を続けている。その理由を沼尻氏は次のように説明した。

「新しいバージョンのほうが、仮に問題が見つかったときに対応が早いはず。一般的に古いバージョンは対応が後回しになることが多いので、セキュリティのことを考えれば、古いバージョンを使い続ける理由がありません」(沼尻氏)

また、沼尻氏は「サイボウズ Office 6」を評価する点として次のポイントを挙げた。

「新バージョンでは、個人の自由度が増えました。人によって使う機能と使わない機能がありますが、機能の切りわけができるようになりました。例えばリンク集は必要と思う人もあれば、要らないという声もあります。またカスタマイズしたものを使いたいユーザーもいます。そういうニーズに合わせて選択できるようになったのがいいと思います」(沼尻氏)

導入教育 〜プレゼンレベルの説明だけで十分

社員への教育に関しては、「サイボウズ Office 4」を導入したときに操作画面を見せただけ」とのことだ。しかも使い方を教えたというより、プレゼンテーションで簡単に使い方を見せただけという。

利用するためのルールも決めているが、大枠だけを定めているだけである。

細かく決めてもそれを全部守るのかというと難しいところがあるので、最低限のところだけ決めています。ただセキュリティに関するルールだけは厳格です。また部署外の社員が間違って書き込みできないように、必要なところはアクセス制御して部署内のものだけが書き込みできるようにしています」(沼尻氏)

ユーザーから見れば、間違った操作をしなくて済むので安心だ。

導入効果 〜ツールを使い分けることで情報に優先順位を付ける

「以前は意外と時間のかかっていたスケジュール管理がスムーズになりました」とユーザーの立場から導入効果を語るのは、マーケティング部の岡崎 紀子氏。 それまでは営業アシスタントがエクセルで表を作って、社員のスケジュールを管理していたという。それが「サイボウズ Office」を導入してから、手間が激減し、仕事にゆとりができたそうだ。

「今は各社員が自分の予定を入力し、私達はそれを見て確認するだけです。会議を開くときのスケジュール調整にかかる時間もまったく違ってきています」(岡崎氏)

また、マスマーケット営業部課長の掘 裕氏は、情報によってツールを使い分けるメリットを挙げた。

「インターネット業界の仕事なので、毎朝メールチェックすると 100通以上届いています。ただし、重要なものはそのうちの 1割から 2割程度で、半分以上は迷惑メールなどの不要なものです。でも、大量のメールの中から重要なものを探すのは大変でした。 今では社内情報は『サイボウズ Office 6』の掲示板などに上がるので、社内の重要な情報はそちら見るようになりました。 そのように流れを分けることで、情報のプライオリティを付けられるのが、導入して良いと思ったことです。『サイボウズ Office』なら期待している情報が期待している場所にあるのですから探すのも簡単です。」(掘氏)

マスマーケット営業部課長 掘 裕氏

マスマーケット営業部課長 掘 裕氏

活用方法「スケジュール」「設備予約」 〜 移動時間を含めた予定の入力で手間が激減

「サイボウズ Office」導入以前はエクセルなどで管理していたというスケジュールだが、導入後は「サイボウズ Office」を全員が利用している。同じツールで全員のスケジュールが管理できるので、他の社員のスケジュール確認も簡単になり、会議の日時を調整するときなどの手間が激減したという。

さらに、最新版の「サイボウズ Office 6」では、ある予定の前後の空き時間を調整できるようになった。外出時には移動時間も含めた時間で登録をする。これで会議の予定を決める作業がさらに楽になったと岡崎氏はいう。

「以前は、会議の予定を入力するとき、前後に外出予定の人がいたら、どこに行くのか、移動時間はどれくらいかかるのかを確認していました。新バージョンでは、各自の空き時間を調整できる機能があるので、移動時間も含めた時間を登録することによって、その確認が要らなくなりました」(岡崎氏)

また同社では会議室の管理に「サイボウズ Office 6」の設備予約を活用している。それだけなら普通のことだが、同社では東京のほかに札幌と川崎にも事業所があり、事業所間でテレビ会議を開くことがある。設備予約はそのときに威力を発揮するそうだ。

「テレビ会議の場合は、両方の事業所の会議室を予約しておくことが必要です。しかもテレビ会議ができる会議室は限られています。設備予約なら違う事業所の会議室を予約することができますから、テレビ会議のときは助かります」(岡崎氏)

活用方法「掲示板」 〜メールとは別の情報の流れを作る

職種がら大量のメールが届く同社では、メールだけで情報共有をするのは無理があった。朝出社すると 100通以上のメールが届く社員もいるほどで、迷惑メールの類もかなりを占める。その大量のメールから重要なものを識別しなくてはいけなかったのである。

今でも社外からの連絡はメールが使われるが、「サイボウズ Office」導入後は社内の重要な情報、告知に関しては掲示板が使われる。その結果、社内と社外の情報の流れをわけることができた。

「なれないうちは重要なメールを識別するだけで午前中いっぱいかかっていました。掲示板を使うようになってから、識別が楽になりました」(岡崎氏)

「掲示板はメールと違って埋もれることがないので、探しやすく確実に伝わります。」(堀氏)

「重要な社内情報は、メールではなく『サイボウズ Office 6』にあげるように誘導しています」(沼尻氏)

意見交換や議論は「サイボウズ Office 6」の社内メールを使っているので、掲示板では「部門 対 多」、つまりある部門から社員全体への連絡がほとんどだ。だが、大きな案件の場合は、掲示板で社員同士が情報を共有しながら進めたこともあるという。

インタビュー風景

インタビュー風景

活用方法「ファイル管理」 〜世代管理の機能を応用して「言った/言わない」をなくす

同社ではファイルサーバーと「サイボウズ Office 6」のファイル管理の 2 つで、共有ファイルを管理している。しかし、沼尻氏は「管理者から見ると旧来のファイルサーバーでは不十分だ」として、「サイボウズ Office 6」のファイル管理機能を使うようにと呼び掛けている。

「まず普通のファイルサーバーよりもファイルが探しやすく目立ちます。その上、世代管理ができるので、そのファイルをいつ誰が作って、その後誰が修正を加えたかもはっきりします。それに対して従来のファイルサーバーは匿名性が高く、不用意にファイルを保存できるので数もどんどん増えて、管理も難しくなります」(沼尻氏)

同社では世代管理を応用したユニークな使い方も行っている。例えば、他部署とのやり取りする書類は、ファイル管理上のファイルに関係者が書き込むことにしているそうだ。後でファイルの変更履歴を見ることで、「あのときこう言った。いや、言ってない」というトラブルを避けられるという。

活用方法「ワークフロー」 〜今ではメールや電話での申請を拒否

同社では、出張や入社、退社、機材発注などの申請に「サイボウズ Office 6 ワークフロー」を使っている。

以前は、申請する際ファイルサーバーにある書類ファイルを探し出し、入力してプリントアウトして提出していた。ところが、目的のファイルを探し出すのも一苦労だし、提出先もすぐにはわからないという問題もあった。

ワークフローは社員からも好評だ。部門の管理者も勤めるマーケティング部 部長代理の姫崎 光昭氏はワークフローのメリットを次のように語った。

「ワークフローを使えば、申請書類もすぐに見つかり、提出先も迷いません。その上、2経路に申請を流すこともできるので、自分のアシスタントにも送って状況を把握してもらっています」(姫崎氏)

沼尻氏も「今では申請や依頼事項は全てワークフロー経由にしています。メールや電話では受け付けていません」ときっぱりと言った。

(左)姫崎氏、(右)沼尻氏

(左)姫崎氏、(右)沼尻氏

活用の工夫とルール 〜社外アクセスのために VPN を使ってセキュリティを確保

「サイボウズ Office 6」上のデータには社外からもアクセスできるようになっている。特に営業やマーケティング部門の社員は外出することが多いので、外からでもスケジュールや掲示板などを確認している。しかし、社外からのアクセスを許可するには、情報漏洩を防ぐ対策も必要だ。 そこでセキュリティサービスを提供する同社だからこそ、厳重なアクセス制限と暗号化を施して社外からのアクセスから情報を守っている。

外部からのアクセスを制限するにはいくつかの方法がある。ひとつは電子証明書を使って SSL クライアント認証を行う方法。もうひとつは同社でも採用しているゲートウェイを使った VPN だ。VPN なら社内と社外でデータを受け渡すゲートウェイで認証をするので、複数のサーバーがあっても 1回で済む。同社では「サイボウズ Office 6」だけでなく他のサーバーも利用しているので、VPN 方式を採用した。

運用ルール 〜社外秘のデータは、外部に漏れないように運用で守る

社外から利用することを前提にしたルールも決めている。例えば「外からアクセスしていけないものはファイル管理に置かない」、「機密性の高いスケジュールの場合非公開にして登録する」などだ。
そして、社外からの利用時には 10分間隔でパスワードの入力を求められるようになっている。仮にやむをえずパソコンの前を離れた場合に、情報漏洩を防ぐためだ。このように運用面でも厳密なセキュリティ対策を行っている。

社内の様子

今後の展望 〜プロジェクト導入で仕事の工程や進捗を管理

「サイボウズ Office 6」へのバージョンアップとともに、同社では「プロジェクト」も全社的に導入した。プロジェクトとは仕事の工程管理をする「サイボウズ Office 6」のオプション製品で、各作業の期間と担当者を決めて、進行がスムーズに進んでいるかを管理できる。もちろん「サイボウズ Office 6」の他の機能と同様に、複数ユーザーでその情報を見られる。これまではシステム管理や財務など一部の部署だけで使っていたのだが、今後は全社的に利用していこうというわけである。

「案件の工程を管理するのに使っていますが、プロジェクトの情報は関係者全員で共有しないと意味がありません。私の場合は、自分の仕事の流れやタスクリストをすべてプロジェクトに保存しています。ですから仮に私に何か事故のようなものがあったとしても、代わりのものがそれを見れば、引き継げるはずです。もちろん紙の資料でも残していますが、こちらのほうがはるかに把握しやすいでしょう」(沼尻氏)

社内風景

システム概要

サーバー OS 非公開
ネットワーク 社内と社外の間にゲートウェイを設置し、ここで外部からのアクセスの認証作業を行っている。社外からアクセスするときは、パスワードを入力して認証を受けてから、社内にある「サイボウズ Office 6」が利用できる。

システム概要図

システム概要図

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製品情報

サイボウズ Office

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