導入製品 サイボウズ Office 6 | かんたんシリーズ

大成建設株式会社 「国立成育医療センター(仮称)」研究所整備工事作業所

国立成育医療センター(仮称)研究所整備工事 作業所長 大矢 昇氏

建設 JV (共同事業体)での利用事例。所員は外出が多く、事務処理は日々大量に発生。アクセス権のついた「サイボウズ AG」が作業の効率化に威力を発揮!

〜複数の建設会社からなる JV の建設事務所〜
今回取り上げたのは、世田谷区にある「国立成育医療センター」の建設事務所。大成建設株式会社とその他の建設会社からなる JV(ジョイントベンチャー)で建設を担当している。ここで、多量に発生する事務を効率化したいと考えて、前バージョンの「サイボウズ AG」を導入したのが大成建設株式会社の社員で、現場所長を務める大矢 昇氏。業務の効率化に成功した大矢 所長は、2003年の 7月に「サイボウズ Office 6」が発売されると迷わずバージョンアップし、さらなる効率化を図った。

導入前の状況 〜 工事の工程で生じる膨大な事務作業を効率化

大矢 昇作業所長がグループウェアの導入を考えたのは、約 8年ほど前。パソコンは 1人に 1台支給されていたものの、各自のパソコンに入っているデータはフロッピーで渡されなければならなかったり、渡したと思っていた伝言メモが行方不明になって行き違いが頻繁に発生するなど、情報伝達の効率の悪さが目立っていた。そんな効率の悪さを改善したいと考えた大矢所長は、サーバーを設置してグループウェアを導入し、ネットワーク上で情報を共有する、という方法を取った。

早速、その当時主流だったいくつかのグループウェアの導入を検討したが、あまりにも高価なために購入を断念。『行き先表示』と『伝言板』だけの簡単な機能を持ったフリーソフトのグループウェアを導入した。そして、グループウェアの導入によってある程度の効果を得た大矢所長は、次にノーツを導入した。しかし、現場監督業をしながらノーツを管理するのは、あまりにも負担が大きかった。そんな時に考えたのが、「サイボウズ AG」の導入だった。

「ひとつの建物を造るためには、基礎工事から内装に至るまで非常に多くの工程があります。そして各工程に対して、図面を起こし、その図面に沿って様々な建設計画を立てなければなりません。また役所に申請する書類も大変な量になります。 これら、各工程に関する書類関係のチェックや、誰が、どの工程に関する処理をしなければならないのかという情報を共有し、すべての作業がスムーズに進行するように確認する必要があるのです。そんな事務作業の負担を軽減するためには、連絡やデータ共有の効率化が必須の要素。そこでグループウェアを導入すれば、データの共有はもちろん、連絡事項も確実に伝えることができるようになると考えたのです。簡単にいってしまえば、楽をしたかったということです(笑)」(大矢氏)

作業所長 大矢 昇氏

作業所長 大矢 昇氏

導入・バージョンアップの決め手 〜 情報提示する相手の特定できる「掲示板」

大矢所長が「サイボウズ」製品の導入を決めたのは、「サイボウズ AG」が発売された直後だった。

「『サイボウズ』の製品は前から知っており、使いやすそうだと思っていました。我々の現場は様々な会社が集合した JV(共同企業体)ですので、情報の種類によって、特定の所員だけに伝達したい、特定の業者だけに伝達したいというケースが少なくありません。だから、アクセス制御は必須です。『サイボウズ AG』では、掲示板などにアクセス権の設定ができるようになっていました。そこで、試用期間を経て、本格的に導入しました」(大矢氏)

導入は、大矢所長が行った。独学でノーツを導入・運用していた大矢所長だが、そんな経験がないとしても「サイボウズ AG」の導入はとても簡単なことだったという。
「サイボウズ AG」の導入後、連絡事項の伝達は、「メッセージ」や「掲示板」の機能を活用して極めて効率的になった。その成果を踏まえて、2003年の 7月に「サイボウズ Office 6」が発売されると、すぐにバージョンアップを行った。

「バージョンアップについては、単純に新しいバージョンが出たなら入れてみようかな、というところです(笑)。建設の作業工程もだいぶ進み、所員も増員されているので、ユーザー数を追加する必要性もありました」(大矢氏)

導入教育  〜 見ただけで使い方が直感的に分かるインターフェース

「サイボウズ」製品の導入以前から他のグループウェアを活用していた同作業所では、どのような導入教育が行われたのだろうか。

「以前から 1人 1台のコンピュータ環境が整い、ノーツなどを使用していたこともあったので、所員を集めて 1 時間ほど機能説明しただけです。操作方法は、ノーツよりも簡単でした。新しくこの現場に配属された所員には、周りの人間に訊いてね、という感じです。『サイボウズ Office 6』へのバージョンアップについては、教育はおろか、告知もしませんでした。これについても、『ウインドウが見やすくなった』などの意見はあるものの、特に質問はありません。だからやはり、問題はなかったのでしょう(笑)」(大矢氏)

導入教育が必要なかった他、運用ルールについても特に決められていない。しいていえば、「他人が書き込んだメッセージなどを勝手に消さない」ということぐらいだという。利用に関しては、トップからの提案ということもあり、特に抵抗はなかった。

「コンピュータが普通に使われている環境なら、『サイボウズ』製品の使い方がわからないということはないでしょう。それだけ扱いやすいということです。見ただけで直感的に使い方がわかるし、目的の場所に簡単にたどりつける。それが『サイボウズ Office 6』の利点です。」(大矢氏)

事務所の様子

事務所の様子

導入効果  〜事務作業の大幅な効率化が実現

導入後、連絡事項の伝達やデータの共有は目に見えて改善され効率化が進んだ。

ホワイトボードの書き忘れやメモの紛失などによる、伝達の不具合は解消。伝達事項やスケジュールなどはすべて「サイボウズ Office 6」に書き込まれ、画面上でリアルタイムに確認できるようになった。もし書き忘れて外出してしまった場合でも、携帯電話や PDA からの確認や書き込みが可能だ。
導入の決め手ともなったアクセス権も活用。大成建設株式会社の社員だけにしか見せられない本社からの情報は、社員のみに閲覧を許可するアクセス権がつけられた「掲示板」によって伝達される。
図面や各種の書類などの共有についても、「サイボウズ Office 6」内にデータとして保管することで、必要なメンバーがいつでも利用できるようになった。これによって、個々の工程の各段階での書類の確認や流用、補正が容易になり、事務作業の負担は大幅に軽減された。

連絡事項の伝達やデータの共有が効率的に行われるようになったことで、作業所内の事務作業の負担は、大幅に軽減されました。当初の狙い通り、楽をできる状況になったと感じています(笑)」(大矢氏)

活用方法「スケジュール」 〜 会議の予定作成や参加が確実に

同作業所で最も利用しているのは、「スケジュール」。手書きのメモやホワイトボードに頼り、見落としやメモの紛失によって情報が伝わらないこともあった時代とは、比べることのできないほどの効率化に成功している。 全員のスケジュールがすぐに確認できるので、会議や打ち合わせなどの予定も立てやすく、連絡ミスで会議への出席を忘れる所員もいなくなった。
特に大矢所長は、現場・本社・客先など、様々な場所に出向く機会や打ち合わせする機会が多いため、この機能は欠かせないと言う。スケジュールの確認や入力をすべて PDA から行っている。所員によっては、携帯電話を活用しているケースもある。「サイボウズ Office 6ケータイ/ポケット」の活用については、個々の裁量に任されている。

さらに、屋外で作業を行うという業務特性上、「カレンダー」に表示されている天気予報は、所員のすべてがよく見ているという。

「現場仕事は天気に左右されることが多いので、これは必ずといっていいほどチェックしています。」(大矢氏)

天気予報の表示は、「サイボウズ Office 6」の年間継続サービスで提供されている「サイボウズ ネット連携サービス」機能の一部。提携している気象情報提供サービス会社からの最新の週間天気予報が、カレンダーにいつも表示される。

活用方法「ファイル管理」 〜 必要な時に必要なデータが閲覧可能

共有するデータを管理するためには、「ファイル管理」が活用されている。

図面や各種の書類など、現場では『人の作った書類が使える』というのがとても重要。グループウェア導入以前のような紙ベースでの管理では、整理が大変だし、どこにしまってあるのか分からずに探し回る、ということもありました。しかし、データで保管しておけば、すぐに取り出せる。特に『サイボウズ Office 6』では、『バージョン管理』や『ファイルナビ』などの機能もあって、データを整理して保管したり、ツリー表示して必要なデータを探すことができたりと、より簡単になりました。必要な時に必要な書類がすぐに閲覧できるのは、本当に便利です。やっぱり楽ですね(笑)」(大矢氏)

書類をデータとして保管しておくことで、いつでもデータを確認できて、必要であればプリントアウトできる環境はとても快適だという。現在は、ISO 関係のデータ以外は、ほとんどすべて「サイボウズ Office 6」で閲覧できるようになっている。

活用方法「ワークフロー」 〜 工事報告書の提出忘れが解消

「ワークフロー」は、毎月必ず行われる工事報告書の作成に役立っている。

「建設工事をしている時には、工事の進捗状況を、毎月末に役所に報告しなければなりません。この工事報告書の作成は担当を決めて行わせるのですが、かつては報告書の作成・提出を忘れてしまうということもあったのです。そこで今は、報告書を作成する者、それをチェックする者、報告書を送付する者という 3人の担当を決め、『ワークフロー』を活用して工事報告書の作成から提出までを行っています。担当の間で同じデータを共有できるので確認もスムーズに進みますし、『スケジュール』と連携した『ワークフロー』によって、作成や提出を忘れるということは皆無になりました」(大矢氏)

以前は作成や提出を忘れるというイージーミスもあった工事報告書だが、「スケジュール」との連携を強化した「ワークフロー」によって、定期的に必ず行われる作業として管理され、確実性を増した。大矢所長の心配の種が、ここでもまたひとつ減ったことになる。

今後の展望 〜 違う現場でも「サイボウズ Office 6」を利用したい

バージョンアップしてまだ数ヶ月の「国立成育医療センター」建設事務所。大矢所長は短い期間ながらも、その評価を話してくださった。

「『サイボウズ AG』と比べて、使い勝手は良くなったと感じました。『サイボウズ Office 6』の新機能についてはまだ把握していませんが、現在活用している機能だけでも十分満足しています。暇を見て新しい機能についても見ていきますが、すでに目的の効果を発揮しています」(大矢氏)

「サイボウズ Office 6」に大満足の大矢所長は、今後、これ以上ネットワークを発展させる必要性を感じないという。しかし将来については、ひとつの希望がある。

「建設事務所は、工事が終わればなくなり、私も新たな現場に行くことになります。その新しい現場でも、ぜひ『サイボウズ Office 6』を利用し続けたいというのが私の希望ですね。現場での仕事を、この作業所と同様、楽にこなしていくためには、『サイボウズ Office 6』は欠かせないツールです」(大矢氏)

「次の現場でも使いたい」。そのひとことが、大矢所長の満足感を物語っている。

システム概要

サーバー OS Linux(Red Hat Linux 9.0J)
クライアント OS Windows 2000/XP × 40台前後
ネットワーク インターネットへは、Bフレッツを利用して接続。事務所内 LAN は、所属会社ごとにセグメント分けされており、大成建設所属チームは本社(東京都新宿区)と VPN で接続している。「サイボウズ Office 6」は現在、事務所内 LAN の DMZ 上に設置された Windows 2000 Serverにインストールされ、JV(協同事業体)メンバー全体で閲覧ができるようになっている。毎日 24時にはサイボウズサーバーとファイルサーバーの間で、相互にバックアップが取られている。

システム概要図

システム概要図

関連リンク

製品情報

サイボウズ Office

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大成建設株式会社 「国立成育医療センター(仮称)」研究所整備工事作業所 導入事例PDF(535kb)

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