導入製品 サイボウズ デヂエ | かんたんシリーズ

企業情報

株式会社ラナ

■会社名:
株式会社ラナ

■ホームページ:
株式会社ラナホームページ

■利用製品:

  • サイボウズ デヂエ
  • サイボウズ メールワイズ
  • サイボウズ Office 6 基本セット
  • サイボウズ Office 6 プロジェクト
  • サイボウズ Office 6 ワークフロー
  • サイボウズ Office 6 ケータイ/ポケット

■業種:
製造業

■サーバー OS:
WindowsNT Server 4.0

■管理者レベル:
兼任管理者



株式会社ラナ

管理本部部長 児島 貞仁氏

ラナは 1986年(昭和 61年)に創設されたキャラクターグッズ・オリジナルギフトの企画・製造・販売会社である。ドラえもん、ウルトラマン、ミッキーマウス、くまのプーさん、ハローキティなどお馴染みのキャラクター商品の企画開発・製造・販売を行っている。大阪市中央区南船場に本社を置くほか、東京・広尾に東京営業所、大阪府八尾市にデリバリーセンターがある。商品の生産は中国の工場に委託し、その窓口として香港に 100% 子会社の現地法人 RUNA INTERNATIONAL(HK)CO.LTD.を置いている。

導入背景

「大阪−東京−デリバリーセンター(八尾)−香港という各所から、共通の情報を見ることができるようにしたい、と考えていました。」

と、株式会社ラナ管理本部部長 児島 貞仁氏は、DBメーカー(デヂエの前バージョン。以後、デヂエと記す)の導入の背景をこう、振り返る。

「株式会社オービックの OBiC7 というソフトで、受発注業務を管理しています。ここに蓄積されるデータを、全員が閲覧できるようにしようと考えたのですが、コストが非常にかかりますし、OBiC7 では、各取引先の請求書のフォーマットなどの情報は管理できません。」(児島氏)

「社内では、ファイルメーカー株式会社の FileMaker やマイクロソフト株式会社の Access などを使用してきっちりと設計できる人間がいないんです。こういったソフトだと、各クライアントマシンに設定する必要があるのですが、各クライアントマシンは各地にあるため、設定するのは非常に困難です。また、リレーショナルデータベースを使おうとすると、コストが非常にかかるので、比較対象にはしていませんでした。」

導入の決め手について、児島氏は教えてくれた。

「Web 型である、カード型である、クライアントライセンスが掛からない、というのがデヂエを選んだ理由ですね。あと、サイボウズ Office シリーズとのユーザー情報の連携ができるのもいいですね。」

デヂエのライセンス体系には、どのような印象を持ったのだろうか?

「今までには無い課金体系だと思いましたね。でも、他のソフトと比べると、機能が上がったからバージョンアップ料金を取るとか、何人使うといくらかかる、というのが無いので、いいと思いましたよ。」

活用方法

中国工場で量産体制に入ったキャラクター商品は、中国工場→香港→大阪に入港→通関→デリバリーセンター(八尾)という道を辿って、入庫し、デリバリーセンターから、全国の卸業者・小売業者に出荷されていく手順だ。

「弊社の製品は、90% 以上が海外からの入荷です。いつ入荷するのか?税関を通ったのか?どこで止まっているのか?そういう情報を東京−大阪−デリバリーセンター(八尾) −香港間各所で共有するためにデヂエを使っています。」(児島氏)

デヂエを導入する前は、ホワイトボードで入荷ステータスを管理していたため情報のリアルタイム性、情報共有に非常に苦労していたそうだ。

「デヂエを利用するまでは、ホワイトボードで入荷ステータスを管理していました。例えば、中国から香港への入港遅れなどのスケジュール変更があると、香港から日本の事務所にファックスや電話が入ります。それを受けた人が、ホワイトボードに日付などを書いたり消したりしていたのです。これでは、『税関は通ったのか?』など中間の様子がわからず、全員で同じ情報を共有することができなかったのです。」(児島氏)

「このライブラリには、項目として、商品名・配達方法(エアー/シップ)・中国から香港への入港日・香港からの出港日・大阪への入港日・通関通過日・八尾への入庫日・版権シールの必要の有無・原産証明の必要の有無などが設定されています。

香港の事務所、八尾のデリバリーセンター、大阪と東京の営業担当者がこのデータベースを共有しながら、何らかの動き(遅れなどの変更)があった場合は、リアルタイムでライブラリを更新していきます。ライブラリの絞り込み機能・ビュー機能を利用し、発注済みだが日本には着いていない商品、といったものを簡単に一覧で見ることもできます。」(児島氏)

このライブラリを使うようになって、どのような効果が現れたのだろうか?

「商品の行方がわかることで、各人の見ている目線が一定になったと感じます。また、入荷予定が、ある程度予測がつくようになったので、営業は楽になりましたね。入荷後の予定が立てやすくなりましたから。今までは、あっちこっちに電話して確認をとったり、大変でしたから (笑)。

欲を言えば、更新の通知が欲しいです※。というのも、このライブラリは、各所併せて 5〜6人で利用しているからです。更新の通知も、できればどのフィールドが更新されたのか、が知りたいですね。間違って何も変更していないのに更新してしまう場合もありますので。」

児島さんは、デヂエへの要望を語ってくれた。

※デヂエ 3.0 以降のバージョンでは、メール通知機能が搭載されている。

株式会社ラナでは、現在本運用ライブラリが 9個あるという。

「たとえば、数百の得意先の入金の管理や書類のフォーマットの管理用のライブラリがあります。これは、OBiC7 から必要な情報だけを書き出し、デヂエに読み込んで、必要項目を追加し、利用しています。

現在 5,000件くらいある、商品マスタもあります。これは、前述の入荷ステータス管理データベースと、商品コードでリレーションを設定しています。」(児島氏)

基幹システムから必要な情報だけを抜き出し、デヂエに読み込んで各クライアントマシンで閲覧することで業務効率をあげる。こんな使い方も「デヂエ」の利用方法の一つである。

「また、営業が利用している『振り分けリストデータベース』もあります。これは、商品の入荷があったときにどの得意先に振り分けるのかを決めるためのものです。振り分けの有無のフィールドがあり、たとえば、入荷が 400個で、既に 400個をどこに納めるのか決まっている場合には、振り分り「有」とし、他のところに渡せない、という管理を行っているようです。実は、このライブラリは営業が作って利用しているので、私はほとんど把握していないんですけどね (苦笑)。」(児島氏)

デヂエでは、児島さんがシステム権限をもっているのだが、誰でもライブラリを作っていい、というようにされている。ライブラリを作りたい人は、児島さんに申し出て作成する、という方法をとっている。

「ただ一からライブラリを作成しようとする人は少ないですね。あるものはみんな使いますが (笑)。デヂエの利用自体は、簡単だし、特に教育はしていないです。ウチの場合には、もともと紙ベースだったものを強引に切り替えているので、『切り替えましたよ』とアナウンスするだけで、みんな使ってくれています。『こういうモノを作りたい』という申し出があれば、先ほどの営業用のライブラリのように、作成してもらってます。」(児島氏)

「実は、仮運用ライブラリが 60数個あるんです(苦笑)。」

サイボウズの方に怒られるかもしれない、と児島氏は笑いながら、教えてくれた。

「各人の有給休暇の管理をしているんです。今のデヂエでは、レコードに対するアクセス権が無いため、ライブラリを分けることで対応しています。有給休暇の繰り越しは 2年なので、レコード数は 2しかありません。そのため、仮運用のまま、利用しています。

ただ、これだと、ライブラリのフォーマットを変更しようとすると、全てのライブラリを変更する必要があるため、煩雑になる恐れがあるんです。レコードにアクセス権が付けられたらな、と思っています (笑)※。」

※デヂエ 3.0以上のバージョンではレコード登録者に対するアクセス権の設定が可能になりました。

導入の結果と今後の展望

「時間があれば、お店やネット経由で商品を購入されたお客様からのお問い合わせの情報、修理依頼、クレームなどを一元管理したいと考えています。現在は、スタンドアロンのAccessに情報を入力し、集計したものが、月一回報告されてくるのですが、デヂエにすれば、すぐに見ることができ、情報を共有することができるでしょう。」

と、デヂエを使った今後の展開を、児島さんは語ってくれた。

ここ、ラナでは、児島さんを中心に「デヂエ」、「サイボウズ Office シリーズ」を活用した業務改善による生産性の向上の戦いの日々が続いていく・・・

※ 本記事は、2002年 7月に行われた取材によるものです

システム概要

サーバー OS Windows NT Server 4.0 ×1
クライアント Windows95/98/ME/2000/Macintosh × 80 前後
ネットワーク サイボウズを利用した情報系ネットワークは大阪本社、東京営業所、デリバリーセンター(大阪府八尾市)、香港(現地法人の子会社)の 4カ所が拠点になる。インターネットへは、本社内 LAN と八尾デリバリーセンターからは ADSL、東京支店からは B フレッツによって接続。サイボウズは本社内にある WindowsNT Server 4.0 をのせた専用サーバー(PentiumPro/5G/256M)にインストールされている。

システム概要図

システム概要図

製品情報

サイボウズ デヂエ

営業進捗やアンケート、備品管理など幅広く業務に使えるデータベース

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サイボウズ Office

ユーザビリティを第一に考えたユーザーインタフェース搭載で誰でもすぐに使えるグループウェア

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サイボウズ メールワイズ

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 株式会社ラナ様メールワイズ 事例

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