導入製品 サイボウズ ガルーン 2 | ガルーンシリーズ

横須賀市役所

企画調整部情報政策課 関屋 文男氏

3,000名が使う情報共有基盤をわずか 4ヶ月で構築!スピードが、最終の決め手に!
神奈川県の南東部、三浦半島に位置する横須賀市。東京湾の入り口に位置することから、江戸時代から国防の拠点とされ、軍港都市として栄えてきた。また、幕末に黒船が来港した地としても有名だ。今回、神奈川県内で人口第 4位、中核市に指定されている横須賀市が、「ガルーン 2」を導入し、庁内の情報共有環境を一新した。そこで、横須賀市役所における「ガルーン 2」の導入経緯や導入効果、今後の展望などについて、同市 企画調整部情報政策課 主任 関屋 文男氏にお話を伺った。

導入の背景 システムの老朽化が進み、パフォーマンスが悪化

横須賀市では、1997年より IT 環境整備の一環として、PC の導入とともに、グループウェアを導入し、業務に活用してきた。その後 2001年にグループウェアのハードウェアの更新は行われたが、パッケージについては画面レイアウト等が大幅に変更となることを避けるため最新バージョンとしなかった。当時、PC の OS として Windows 95 を採用していたが、すでに同 OS を搭載している PC が市場から姿を消しつつあったこともあり、その後、PC の供給がままならない状況が続いた。そこで 2003年に OS を Windows XPに切り替えることとなったが、これを契機に、PC の供給環境が一変、庁内の PC が一気に増加することとなった。

「PC が増加し、職員の業務環境が向上したのは良かったのですが、結果としてそれまで使っていたグループウェアの老朽化が目立つ事になってしまいました。システムの負荷を考え、グループウェアへの同時アクセス数は 120 アクセスに制限していました。PC の台数が限られていた以前の環境であれば、特に問題がなかったのですが、PC の台数が増えてからは、例えば朝、多くの職員が同じ時間に一斉に PC を起動させ、グループウェアにアクセスしようとすると、当然のことながらかなりの職員がログイン待ちの状態になってしまいました」(関屋氏、以下同)

同時にパフォーマンスの悪化、保守打ち切りという問題も発生してきたそうだ。

「ハードウェアの更新は、それまでの利用環境を想定して実施したが、その後の PC 台数の増加により同時アクセス数が想定以上のものとなったこともあり、グループウェアのパフォーマンス悪化がかなり顕著になってきました。さらに、導入していたグループウェアの保守について、2007年 9月末で打ち切りとなることも決まりました。グループウェアのリプレイスが必須となったのです」

企画調整部情報政策課 関屋 文男氏

企画調整部情報政策課 関屋 文男氏

導入の決め手 とにかく短期間で導入ができること

横須賀市がグループウェアのリプレイスについて詳細な仕様検討を開始したのは、2007年の 1月。すでにグループウェアの保守打ち切りまで 9ヵ月を切ってしまっていた。

「保守打ち切りのこともあり、どんなに遅くとも 2007年 9月末までには新グループウェアの稼働を完了させることを前提に、作業を進めました。ただ、詳細な仕様検討を開始したのは 2007年 1月で、稼動予定日までそれほど余裕がありませんでした。そこで今回のリプレイスでは、パフォーマンスの向上とともに、短期間で導入できることをポイントに、グループウェアを選定することにしました」

パフォーマンスと導入の容易さ、これらをポイントに選定を進めた結果選ばれたのが、「ガルーン 2」だった。

「短期間で導入するためには、基本的にカスタマイズなしで使えるアプリケーションであるということを重視しました。そうした観点でいくつかの製品について選定を進めた結果、もっとも使いやすく感じたのが『ガルーン 2』でした。また、グループウェアの一機能である『施設予約』を業務で活用し、施設を管理する立場の職員にも、『ガルーン 2』の選考に携わってもらったのですが、彼らからの評価も高いものがあり、最終的にはこれらの評価を鑑み、『ガルーン 2』の導入を決定しました」

▼業務上必要な要素に絞った全庁ポータル画面
業務上必要な要素に絞った全庁ポータル画面

導入効果 パフォーマンスが劇的に向上、管理者負担も軽減

「ガルーン 2」の導入が決まったのが 2007年 4月、同年5月にシステムベンダーの選定が行われ、実際にシステム構築に着手できたのは 2007年の 6月であった。

「稼働開始予定日まであと 4ヵ月というところで、ようやくシステム構築に着手できたのですが、導入作業は予想以上にスムーズに進めることができました。『ガルーン 2』については表示項目や表示数といった、基本的な部分の設定値を決めるぐらいと、ほぼ手間いらずと言っていい状況で、構築期間のほとんどをハードウェアの構築、検証にあてることができました。その結果、当初の予定どおり、2007年 9月 25日からの新グループウェア稼働が可能になりました」

8月末より職員対象の操作講習会を開催したこともあり、職員にも大きな混乱なく、移行ができているという。

「8月 31日から、庁内の各課、各室より代表者を集め、操作講習会を開催しました。ここで使いづらい印象を与えてしまうと新グループウェアの利用促進にも影響が出てしまうため、なるべくシンプルに伝えることを心がけたのですが、結果的にこの心配も杞憂に終わり、多くの職員から『使いやすそう』という評価を受けることができました。その後、9月 25日に本稼働を迎えたのですが、稼働初日はアクセスが集中することが予想されたため、若干の不安もあったのですが大きなトラブルもなく、その後も現在まで問題なく運用できています。パフォーマンスについても以前とは比較にならないほど改善され、職員からも満足の声を聞くことができます」

また横須賀市では一部の出先機関について、ダイアルアップでの接続を行い、「ガルーン 2」を利用しているというケースもあるそうだ。

「現在、市役所本庁舎とは別に、行政センター、保育園、環境事務所、消防署など市内に約 70個所ある出先機関についてもネットワークで結び、『ガルーン 2』を使って情報共有を行っています。これらの出先機関の一部については、現在もダイアルアップ環境で接続を行っているのですが、帯域の細いそのような環境についても、『ガルーン 2』は高パフォーマンスを維持しており、アプリケーション自体の軽さも実感しています」

▼全庁で共有する情報が掲示される掲示板
全庁で共有する情報が掲示される掲示板

今後の展望 利用する機能を増やしていきたい

今回のリプレイスでは、導入期間の短縮と職員の混乱を防ぐため、「ガルーン 2」の機能も、限定的な利用にとどまっている。

「今回のリプレイスでは『スケジュール』『社内メール』『掲示板』『メール』といった、これまでのグループウェアが持っていた機能のみを優先して採用しました。導入期間に余裕がなかったことと、職員の混乱を防ぐことが目的だったのですが、9月の稼働開始から時間も経ち、運用も安定してきました。そこで、これまで利用を見送ってきた機能について、今後は利用の可否を検討していきたいと思います」

今後の課題として、メールの運用と人事異動時の対応が考えられるという。

「これまでメールのデータについては、メールサーバー容量の問題があるため、受信後 60日を経過したところで管理者がデータを削除していました。ただ『ガルーン 2』では同様のことができないため、職員にデータの管理をゆだねなければなりません。まだ稼働からそれほど時間が経っていないため、容量を超えたということは起きていませんが、どのようにユーザーに管理の徹底を図ればよいか思案しているところです。また、来年 3月になると人事異動によるユーザー設定の変更が発生するでしょう。これはそれなりの作業となることが予測されるのですが、どうすれば負荷を削減できるのか、今から検討しておく必要があるでしょう。この他にも、既存イントラシステムと、どう使い分けるか、もしくは統合するのかなど、今後も多くの課題があります。また使い始めることでわかってきた『ガルーン 2』への要望もあります。サイボウズには『ガルーン 2』のバージョンアップも含め、こうした課題を解決するための提案も期待しています」

▼各種申請書等の書式データがダウンロードできるファイル共有
各種申請書等の書式データがダウンロードできるファイル共有

システム概要

ご利用環境
・AP サーバー 5台
・DB サーバー 2台
・外部ストレージ装置 1台

■サーバースペック(全サーバー共通)

・ラックマウント型サーバー
サーバー OS Red hat Enterprise Linux ES 4
CPU Xeon3GHz × 2CPU
メモリ 4GB
HDD 36GB×4本(RAID5構成)
・DB サーバー 内蔵ディスク
HDD DB サーバー 内蔵ディスク

関連リンク

製品情報

サイボウズ ガルーン 2

高いスケーラビリティと使いやすさを両立。経営のPDCAサイクルを加速するエンタープライズ グループウェア

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