サイボウズ 災害支援プログラム
災害支援チームを社内で結成
「災害支援に携わる組織」をITの力で支援します
「サイボウズ 災害支援プログラム」は、サイボウズがさまざまなパートナーと連携しながら災害対策のIT化を支援するものです。サイボウズのクラウドサービスの無償提供と導入・構築支援をはじめ、SNSやWebサイトによる情報共有や提供の提案、機器の手配や導入まで、支援内容は多岐にわたります。
自治体や社会福祉協議会、ボランティア団体、公的医療機関など、災害の復旧・復興に関わる組織が支援対象。さらに、自治体や社会福祉協議会が災害発生を想定した平時からの準備や連携を想定した防災協定の締結も検討しています。全国の防災のために、サイボウズができることをひとつひとつ実現してまいります。
サイボウズ「24時間テレビ」コラボCM──「助ける」を、つなぐIT
目次
サイボウズのITが貢献できること
たとえば、情報共有強化で
電話問い合わせ数を4~5割削減
ある災害において、災害発生後、ボランティアセンターのWebサイトに「よくある質問を掲載」した結果、1週間で問い合わせ数が減少しました。ボランティア向けの高速道路の無料化や保険のネット加入といった施策で問い合わせが増えることがありますが、その都度適切な情報を公開することで継続的に問い合わせ負担を軽減することができます。
実際の電話問い合わせ数推移
(サイボウズ製品「kintone」)
災害ボランティアセンターの
情報共有が進むと…
ボランティア参加者
受付は何時から?
駐車場はある?
必要な情報は
サイトに整理されている
ボランティアセンター
明日の参加人数
何百人になるかな?
参加人数に合わせて
資機材を準備しよう
ボランティアセンター
電話での問い合わせ
対応が大変…
電話対応が減って
ほかの業務に注力
支援していること
災害支援ライセンス提供
- 6ヶ月間、サイボウズのすべてのクラウドサービスを無償提供
- プリンタ、ネットワーク機器など必要なIT機器を無償提供
災害復旧のIT支援
- 当社ボランティア社員が、災害現場でIT支援
- 災害支援パートナーと協力し、リモートによる後方支援も実施
防災協定
災害発生時における各種復旧活動に関する人的・物的支援が迅速に行えるように、平時から自治体、社協、パートナーと協定を結び、準備や連絡体制の整備を行う。
災害時の無償ライセンス提供の沿革
2011年の東日本大震災以来、災害時の情報共有にグループウェアの活用を提案してまいりました。昨今ではkinotneを利用した災害支援に特化したシステムの構築支援の事例が増えており、静岡県社会福祉協議会さまをはじめ複数の団体で活用いただいています。
災害支援チームの体制
2020年3月現在、メンバーはサイボウズ社員37名。職種はITコンサルタント、SE、プログラマ、情シス、広報、Webディレクター、デザイナー、カスタマーサポート、営業など、様々なスキルや経験があるメンバーが担当します。また、平時から、災害支援の取り組みにご賛同くださった「サイボウズ オフィシャル パートナー」をはじめIT企業やITスキルをお持ちの方々と連携し、期間限定でのサービスの無償・優待提供、準備や連絡体制の整備等を行ってまいります。
サイボウズの災害支援の特徴はなんですか?
Answer
状況の変化に応じて柔軟にカスタマイズできるシステムと、IT専門家とそうでない人をつなぐコミュニケーション力。
災害対応の効率化にITシステムは有効です。ただ、必要なシステムの条件を完璧に予測するのは困難です。災害の種類は多様で、状況は刻々と変化し、地域によってニーズも異なります。そのため、システムは早く構築でき、変更が容易で、誰にでも使いやすいものであることが重要です。
災害支援のIT化にあたっては、IT専門家だけではなく、問題を見つけ改善案を考える人、それを早くデザインする人、IT専門家の言葉をITに詳しくない人がわかるようにコミュニケーションする人も必要で、そういった能力を持った人材が圧倒的に不足しています。サイボウズには、様々な職種やバックグラウンドを持つ人材がおりますので、その点でも貢献できます。
サイボウズ 災害支援プログラム責任者 柴田 哲史
チーム結成までの経緯と、今後の目標は?
私個人は東日本大震災から災害支援に関わってきました。きっかけは東京都調布市の避難所立ち上げスタッフからの「災害ボランティアに関する問い合わせが殺到して困っている」という相談です。現状を伝えるWebサイトと災害ボランティアの登録フォームを構築し、職員のお問い合わせ対応への負担軽減につなげることができました。それをきっかけに様々な社会福祉協議会や自治体からお声がけいただき支援を続けています。
他にもボランティアに参加している社員はいたものの、個別に活動していました。昨年(2019年)の台風災害をきっかけに社内で災害支援チーム結成の機運が高まり、パートナー企業の方からも賛同いただき、災害支援プログラムを立ち上げることにしました。
ただ、サイボウズの支援チームは少人数に過ぎませんので、地域のIT人材や、SNSでつながる人を巻き込んだ「自律的に動けるチーム」が日本各地にできるように支援することで、より大きな効果を生み出すことが目標です。
災害時のIT支援活動実績
2011年、東日本大震災時からIT支援スタート。その後、10年間で20カ所の被災地でIT支援を実施。東日本大震災、伊豆大島土砂災害、前橋大雪、広島豪雨、常総豪雨、熊本地震、九州北部豪雨、北海道胆振東部地震、令和元年豪雨など。現在も支援を継続しています。
よくあるご質問
大災害が発生して、支援依頼が多くなっても対応しきれるのでしょうか?
・災害支援ライセンス
多くの依頼をいただいても数営業日以内に対応可能です。
・ライセンス以外の支援
関係各所(※)と連携して被災状況を確認し、限りある資源を有効活用します。依頼を多数いただいた場合は、対応開始までに時間がかかったり、お断りさせていただく場合もあります。
※連携する主な団体
費用がかかりますか?
・災害支援ライセンス
災害発生後は6ヶ月間無償で提供します。復旧の進捗状況によっては延長のご相談も承ります。
平時からのご利用には、非営利団体向け特別価格をご用意しています。
・ライセンス以外の人的支援・機器提供
サイボウズによる支援は原則として無償です。ただし、災害に関わらない支援は有償となる場合があります。
・災害支援パートナーによる支援
無償や特別価格で提供している場合もあります。
・防災協定に基づく利用
災害発生に備えて平時からライセンスを利用する場合、試験運用中は無償で提供します。
本運用では、非営利団体向け特別価格をご用意しています。
どの地域の災害でも支援できますか?
・災害支援ライセンス
地域によらずお使いいただけます。
・ライセンス以外の支援
被災地域や状況に応じて対応可能な範囲で行います。チャットやウェブ会議などを利用して、遠隔支援を行うこともあります。
※日本国外の災害は現時点では対象外