急成長する組織で、社員が会社の課題を自分ごと化するためには?
組織が大きくなっていくに連れて社内コミュニケーションが希薄になり、会社の課題に対して一人ひとりが当事者意識を持てなくなってしまう……。「成長痛」ともいえる、多くのベンチャーに共通する悩みだと思います。
毎年社員数が倍以上に増加している株式会社ウェルクスでは、これを「タスクフォース」と呼ぶ独自の取り組みで解決しようとしています。運動増進やコスト削減、ITスキルといった全社的な課題を解決するために11の社内横断チームを作り、全社員がいずれかに参加を義務付けているそうです。
設立5年目にして従業員数は260名を超えている株式会社ウェルクスは、拡大し続ける組織とどのように向き合ってきたのでしょうか。
全社員にタスクフォースを義務付け。「会社を動かしている」実感を得てほしい
それぞれのタスクフォースでKGIとKPIを設定
三谷さんの原体験をもとに動き出したタスクフォース。社員のみなさんは、どのような意識でこの活動に取り組んでいるのでしょうか。メンバーを代表して、武藤理沙さん、石田浩幸さんのお二人に語っていただきました。
実際にどんなタスクフォースがあるのか?現場社員に直撃!
(※1)人材理念……社員の基本的な考え方として、「パッション」(企業理念の実現に情熱を持てる人)、「ポジティブ」(常に前向きに物事を考え実行できる人)、「プライド」(プライドを持てるレベルでの仕事ができる人)の3つを掲げている。
(※2)スピリット……ウェルクスの社員として必要な考え方や行動について全社員を対象としたアンケートを実施。その結果をもとに、「遵守」「全力」「成長」「挑戦」「変化」「感謝」「仲間」「改善」「自責」「超速」の10のスピリットとしてまとめた。
マネジメントの勉強や、本業の生産性向上にもつながっている
「メンバー発で、ボトムアップのタスクフォースも提案してみたい」。会社の課題解決のために、本業とは異なるミッションも進んで引き受けたいと考える社員の思いを、トップはどう受け止めているのでしょうか。改めて、「ウェルクスのこれから」を三谷さんに聞きました。
貴社で取り組まれている「タスクフォース」という取り組みでは、運動促進やITスキル向上など、全社員がいずれかのタスクフォースに所属し、会社の課題を解決するために活動しているとうかがっています。
これは、どのような仕組みになっているのでしょうか。