投資家の皆様へ

株主・投資家の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社は引き続き、世界で一番使われるグループウェアメーカーを目指し、日々の活動に取り組んでおります。

まず前期(2018年12月期)の主な取り組みをご紹介いたします。


1. 主な製品・サービスの経過及び成果

 前期から引き続きクラウドサービス成長のための投資やエコシステムの拡大・強化に努めてまいりました。地域、業界など様々な背景を持ったパートナー同士を、それぞれの特色を活かしてネットワーク化し、当社グループ関連ビジネスの最大化を図ってまいりました。
 2011年に提供を開始したクラウドサービス「cybozu.com」は、ご利用いただいている契約社数が28,000社を超え、契約ユーザーライセンス数も100万人を突破し、連結売上高の65%を占めるまでに成長しました。

業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」

 「kintone」は、業務改善に役立つクラウドサービスとして大規模な広告展開を行い認知度が向上してまいりました。また、セールスパートナーによる取り扱いが増加するとともにスタンダードコースの販売が好調となったことにより、売上が連結ベースで前年比80%増加いたしました。
 「kintone」は、幅広いニーズに対応可能なサービスですが、パートナーの強みを活かした多種多様な連携サービスを充実させることにより、さらに活用の幅が拡大し、パートナーとユーザーがつながる機会も増加いたしました。
 また、ユーザー同士がノウハウやアイデアを交換するユーザー向けイベント「kintone hive」を全国7都市で開催し多種多様な活用法や事例をご紹介いただきました。2017年に開始したユーザーの業務改善に必要な基礎知識・アプリ構築スキルの保有を証明する「kintone認定資格制度」も着実に受講者数、合格者数を伸ばしております。 引き続き多種多様なチームを支えるクラウド型プラットフォームとして導入拡大を目指します。

中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」

 1997年にリリースされた「サイボウズ Office」シリーズは、使いやすさと利用用途の分かりやすさなどが支持され導入社数は60,000社を突破いたしました。その結果、2018年度は3年連続過去最高の売上高を記録いたしました。特に「サイボウズ Office」ではご利用者様の口コミによって導入が拡大している点が特徴であり、ご購入者の約半数が前職での利用経験や知人の勧め等によりご導入いただいております。今後もグループウェアの利便性を多くの企業の皆様に知っていただき、「サイボウズ Office」による快適な業務環境をご提供してまいります

中堅・大規模組織向けグループウェア「Garoon」

 「Garoon」は、エンタープライズ向け製品としての認知が広まり、多くの案件を創出し、2018年度末時点でパッケージ製品とクラウドサービスを合わせて導入社数5,000社を突破いたしました。クラウド版「Garoon」ではREST API、JS API、OAuth認証対応などのカスタマイズ性を強化し、外部システムとの連携を強化することでお客様の利便性をより高めてまいりました。このような中で大規模や中堅組織でもクラウド版「Garoon」の導入が増え順調に売上を伸ばしており、パッケージ版「Garoon」では中央省庁や独立行政法人、国立開発研究法人などの行政機関への導入が進み新規ユーザー数が堅調に増加しました。

チーム応援ライセンス

 2018年4月16日より特定非営利活動法人(NPO法人)および特定の条件を満たす任意団体向けにクラウドサービス「cybozu.com」の各サービスを1サービスあたり年額9,900円(税抜)/300ユーザーで利用できる「チーム応援ライセンス」の提供を開始しました。「チームワークあふれる社会を創る」というサイボウズの経営理念に沿った取り組みであり、業務効率化ツールへの投資が財政的に困難で、サイボウズ製品を利用したくとも導入が難しい団体にも、サイボウズ製品を利用してチームワークを高めていただきたいと考えております。そのため2015年から累計400団体超の特定非営利活動法人が利用している「サイボウズNPOプログラム」の適用範囲を拡大し「チーム応援ライセンス」として提供しております。2018年12月末現在で契約団体数は903団体となりました。

信頼性強化への取り組み

 より多くのユーザーに、より長く安心してご利用いただくために、製品・サービス及び当社グループ自体への信頼を高める取り組みに注力いたしました。特に「cybozu.com」の信頼性強化に重点を置いて取り組みを進め、セキュリティ向上に対して継続的な投資を行ってまいりました。今年で5年目を迎えた「脆弱性報奨金制度」では、バグハンターの皆様からの報告件数は年間362件となり、年を追うごとに製品が堅牢な状態に改善され、これらの対策をしていくことでさらなるセキュリティ向上につながりました。「脆弱性報奨金制度」を活用して寄せられる外部の協力者からの情報は、当社グループが持つセキュリティに関する情報と技術的に補完関係にあることが多く、品質の向上に大いに役立っております。

市場からの評価

 こうした取り組みの結果、当社グループのグループウェア(サイボウズ Office、ガルーン)はノークリサーチ社「2018年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」グループウェア部門において、12年連続シェアNo.1を獲得いたしました。
 また、「日経BPガバメントテクノロジー」誌(発行:株式会社日経BP)が2018年秋号で発表した「自治体ITシステム満足度調査 2018-2019 グループウエア部門」においては、「性能・機能」「信頼性」「運用性」の各項目で高い評価をいただき第1位を獲得しました。


2. グローバル展開における体制強化

 本格的に始動してから5年を迎える米国子会社 Kintone Corporationでは、2018年度末時点における導入社数は270社(前期比60%増)となりました。また、引き続き現地での人材採用活動を積極的に行い、2018年度末時点では従業員数38名となり、組織としての体制強化にも努めました。今後もアメリカでの販売基盤の構築のため、様々な施策にチャレンジしてまいります。中国市場においては、2018年度末時点における導入実績が1,000社を突破いたしました。
 東南アジア市場においては、「kintone」を中心とした製品・サービスの導入が進み、導入社数が前期比135%の400社となりました。2015年に制定したパートナープログラム「Cybozu Asia Partnership Program」への参加企業も順調に増加し、各国におけるパートナーの活動としては、タイが依然として高い成果をあげている中、2018年度はインドネシアやシンガポール等でのビジネス拡大が顕著となりました。今後は新たにインドやマレーシアなどへの販路拡大を予定しております。
 台湾では2018年12月末現在で67社のお客様に「cybozu.com」をご利用いただいております。今後のさらなる販売強化のため、2019年1月4日に台湾支店として「日商才望子股份有限公司 台北分公司」を設立しました。今後は日系企業に加え台湾現地企業への販売活動も強化してまいります。
 引き続き、各地域に特化した体制でグローバル展開を加速させてまいります。


3. チームワークあふれる社会を創るための取り組み(メソッド事業)

 社会の様々なチームのチームワーク向上のため、製品・サービスの普及だけでなく、チームワークに関する当社グループのノウハウを活かした取り組みとして2017年に設立した「チームワーク総研」では、2018年度末時点で講演120件、研修17件を実施しました。また2018年7月からメソッド事業の一環として、チームワークあふれる会社を創りたい経営者向けに、サイボウズの経営ノウハウをすべて伝授する「チームワーク経営塾」を開講いたしました。今後もサイボウズ流のチームワークや働き方改革のメソッドを、講演、企業研修、組織コンサルティングサービスとして提供してまいります。

 引き続き、世界一使われるグループウェアメーカーを目指し、社員一同、全力をあげて活動を進めてまいります。
 今後ともご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。