コーポレートガバナンス
基本的な考え方
サイボウズは、「チームワークあふれる社会を創る」というパーパス(存在意義)の実現を目指し、株主、お客様、パートナー、取引先、地域社会、従業員(メンバー)など、多様なステークホルダーとの共感と信頼を大切にしながら事業を展開しています。
私たちは、パーパスの実現に向けた挑戦が持続的な成長を支え、中長期的な企業価値の向上につながると考えています。こうした考えのもと、コーポレートガバナンスを、中長期的な企業価値創造を支える経営の土台と位置づけ、パーパスの実現に向けた効果的かつ効率的な意思決定と執行の実効性を高める仕組みとして整えています。
ここでいう「効果的・効率的」とは、私たちにとって次の二つを両立することです。
- リスクを適切に管理し、不祥事を未然に防ぎながら、健全で信頼される経営を継続すること
- パーパスの実現に向けて果敢に挑戦し、収益性や資本効率を高め、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上につなげること
基本原則(5つのカルチャー)
コーポレートガバナンスにおいても、私たちが大切にする5つのカルチャーは重要な役割を果たしています。これらを基本原則として体現することで、意思決定や執行の質を高め、パーパスの実現に向けた効果的かつ効率的な経営につなげていきます。
理想への共感
- ステークホルダーが共感できる理想を掲げ、その理想に沿った意思決定と執行が行われるよう、コーポレートガバナンスの仕組みを整えます。
- 私たちの理念(パーパスとカルチャー)への理解と共感を深めるため、社内外に対して積極的かつ継続的な情報開示を行います。
多様な個性を重視
- 多様な視点や専門性が意思決定に適切に反映されるよう、コーポレートガバナンスの仕組みを整え、経営に活かします。
- 取締役、監査役および経営陣のスキル、経験、バックグラウンドの多様性を確保します。
公明正大
- ステークホルダーとの信頼関係の構築に必要な情報について、適時適切な開示を行います。
- 意思決定に至るプロセスの透明性を高め、説明責任を果たします。
- 可能な限り広範な情報共有のもと、自律性を尊重しながら対話と議論を重ね、健全な事業運営に努めます。
自主自律
- 取締役、監査役、経営陣およびメンバーがそれぞれの役割と責任を自覚し、主体的に質問責任を果たすことで、建設的な議論を通じた最適な意思決定プロセスを確保します。
対話と議論
- 対話の機会を積極的に設け、相互理解を深めながら、納得感ある意思決定が行われるようにします。
- 率直で双方向のコミュニケーションを重視し、多様な意見が適切に共有され、建設的な議論が行われる環境を整えます。
コーポレートガバナンス体制
私たちは監査役会設置会社を選択し、執行部門、取締役会、監査役会の役割を明確に分離しています。それぞれが自律的に機能することで、迅速な意思決定と実効性の高い監督・監査を実現しています。これにより、パーパスの実現に向けた挑戦と健全性を両立する経営体制を構築しています。
コーポレートガバナンスの具体的な取り組み
公明正大な情報共有
自社製品である「kintone」や「Garoon」を活用し、インサイダー情報やプライバシー、取引先との契約に基づく守秘義務等に配慮したうえで、経営会議や取締役会の議事を含む経営に関するあらゆる情報を、公明正大に全社へ共有しています。このような情報共有を通じて、情報格差を最小限に抑え、メンバー一人ひとりが経営方針や事業戦略を理解したうえで、自律的に行動できる基盤を築いています。
さらに、こうした情報共有の仕組みは、チーム内におけるオープンな対話や協働を促進し、部署や役割の垣根を越えた議論や意思決定が日常的に行われることにつながっています。
意思決定の質を高める経営会議(助言システム)
経営会議は、経営陣による意思決定に先立ち、メンバーから幅広く助言を募るための場です。上程された議題については、メンバー全員が助言システムを通じて意見や質問を提示することができ、質問責任を果たしながら意思決定プロセスに関与します。
意思決定者は、寄せられた助言に真摯に向き合い、説明責任を果たしたうえで最終的な意思決定を行います。このプロセスを通じて、多様な視点を取り入れ、意思決定の質を高めています。
カルチャー・フィードバックの仕組み「みんとり」
「みんとり」は、経営陣の意思決定と執行プロセスにおいて、カルチャーが体現されていたかを、メンバー全員で振り返り、フィードバックを行うための仕組みです。メンバーは誰でも、「kintone」のアプリ上でフィードバックを登録することができます。
経営陣は、寄せられたフィードバックに対して説明責任を果たすとともに、その内容を踏まえて振り返りを行い、意思決定と執行プロセスの合理性を高めていきます。
取締役は、これらの対応がカルチャーに沿って行われているかを確認・監督し、必要に応じて助言を行います。あわせて、得られた気づきや学びを社内に共有することで、カルチャーの浸透・醸成につなげています。
執行役員制度/権限委譲(自律分散)の推進
各分野に精通した人材を執行役員として任命し、代表取締役社長から必要な決裁権限を委譲しています。これにより、事業の現場の状況に即した判断が、専門性を活かしながら自律的に行われ、迅速かつ機動的な意思決定と執行が可能となっています。
プロセス監督を重視する取締役会
メンバー一人ひとりが質問責任を果たし、現場がスピード感をもって意思決定と執行を進める一方で、取締役会は、意思決定と執行プロセス全体を俯瞰し、カルチャーが適切に体現され、その結果として意思決定と執行に合理性が確保されているかという観点から監督を行っています。
取締役および監査役の多様性の確保
取締役会と監査役会が実効的に機能し役割を十分に果たすためには、多様な視点が必要不可欠であることから、役員の選出にあたっては、メンバー、社外の専門家など、属性やバックグラウンドの多様性を重視した人選を行っています。
社内取締役については、自薦・他薦を問わない社内公募制度を採用しています。立候補者の中から、取締役に求められる役割を十分に果たし得るメンバーを、「kintone」のアプリを通じて他のメンバーから寄せられたフィードバックも踏まえて選定し、取締役会が候補者として指名しています。
譲渡制限付株式(RS)報酬
経営陣が、パーパスの実現に向けた効果的かつ効率的な経営に、より一層コミットすることを期待し、2025年12月期より譲渡制限付株式(RS)報酬制度を導入しました。
内部統制
コーポレートガバナンスの実効性を高めるため、グループ全体でのリスク管理やコンプライアンス遵守に向けた基本方針を策定しています。