地域クラウド交流会チーム

学校と保護者との連絡手段の
デジタル化は進んでいますか?

[ 教育現場の働き方改革 ]

学校BPRチーム

学校BPRチームは、学校の働き方改革を推進しています。民間企業のBusiness Process Re-engineering(BPR)手法で業務の効率化を図り、教育現場の質を向上させることを目的としています。そでらぼでは、2021年7月から三島市と鹿児島市の中学校や教育委員会とアナログ業務の解消と紙の削減を目指して活動を行いました。三島市教育委員会では、家庭環境調査票の入力を紙からkintoneアプリによる改善を行い、大幅な紙業務と教職員や保護者の負担が軽減されました。このようなICTを活用した業務改善の取り組みを通して、先生が本来の仕事に集中でき、定時帰宅ができる環境づくりの支援をしています。

学校の教職員、教育委員会たちの、

ICT活用が進まず業務が非効率という課題を、

ワークショップ実施とクラウドツール導入という方法で、

解決を目指す育苗実験です!

Team Member

チームの紹介

学校や教職員業務のICT化を進めるため先生方にお話を伺い、地元の支援企業、そでらぼメンバー、校長・教頭先生、保護者や地域の皆様を巻き込みながらチームとして活動を行っています。支援企業にはアプリ開発やPCサポート、そでらぼは全体のプロジェクト推進やワークショップ等の勉強会の実施、アプリの活用支援を担っています。

学校の働き方に関わる 関係者が集まり チーム創り を行っています

地域の教育機関と実証しています

#Demonstration field

  • 三島市立中郷西中学校
  • 鹿児島市立谷山中学校
  • 三島市教育委員会
  • 鹿児島市教育委員会

Members' voices

チームメンバーの声

チームリーダー

なかむらアサミ

Asami Nakamura

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻修了。教育、IT企業で人事を担当し、2006年サイボウズ株式会社に「離職率が高い(とは知らず)」入社。人事、広報、ブランディングを担当し、現在は、小学生から社会人まで幅広い層にチームワークを教える活動をしている。サイボウズがチームワークと言い始めた当初から一貫してチームワークに関する活動に携わり、研修実績も多数。青山学院大学社会情報学部 ワークショップデザイナー育成プログラム26期生。法政大学キャリアデザイン学部兼任講師。

Background Issues

背景にある
課題はなに?

課題その1

教員の残業時間は
過労死ラインの
残業80時間/月を
超える教員が約半数。

図をスライドしてご覧ください

出典:経済産業省「学校BPR」

課題その2

学校の先生に
休憩時間はほぼ無し。
授業の前後も
やることが沢山!

図をスライドしてご覧ください

出典:令和4年 毎日新聞

課題その3

なんと保護者の
76.4%が
学校プリントの
紛失経験あり!

図をスライドしてご覧ください

出典:令和元年 教育新聞

Stories about our activities

活動にまつわる
ストーリー

先生の 働き方改革 によって もっと 子どもたちとの時間 を!

日々、教科指導以外にも膨大な業務と責任を負って仕事をしている学校の先生たち。実際の学校現場に入り、業務の効率化に取り組んだチームリーダーのなかむらアサミが、学校BPRプロジェクトについて語ります。

先生が定時に帰れるよう業務を効率化しよう

 学校の先生の働く環境が社会問題として注目されるようになりました。実際に学校に調査に入ると、その実態は驚くべきものでした。膨大な事務作業に追われ、それに伴いどんどん増える紙資料。学校の様々な行事で担当を持ち、部活の指導も行う。肝心の授業の準備が満足にとれていない状況でした。

 解決すべき問題はいろいろありましたが、まずサイボウズがお手伝いできそうなのは、事務作業をデジタルで可能にすること。事務連絡やその進捗管理をkinotoneで行うことで、事務時間とその労力を短縮できました。

 先生はみなさん、「もっと生徒としっかり向き合いたい」「いい授業をしたい」という希望を持っています。まずはその一歩を踏み出すお手伝いができたのではないかと思います。

対話が学校にもたらす本当の変化とは

 実は私たちが学校と関わることで起きた変化は、いわゆる「デジタル化」だけではありませんでした。部活動の日数を見直そうと、先生と生徒の両方にヒアリングした際、「家族との時間を増やしたい」という先生の気持ちが伝わったことで、生徒たちと建設的な話し合いが可能になりました。デジタル化に消極的だった校長先生が、「自分にはよく分からないが、やりたいという先生たちの気持ちを尊重してまかせる」という姿勢になった時から、校内の雰囲気が変わりました。

 関わる人達が、情報をやりとりしていても、気持ちのやりとりができていなかったことに気づきました。そこに対話が生まれると、組織がちょっとフラットになり、変化を生みやすくなるのだと感じた出来事でした。

学校の変革を構造的に進める

 このプロジェクトを進めるほどに、学校現場の問題は学校単体だけでは解決できないのだとわかってきます。現在は、教育委員会の業務改善を通じて、学校の状況が改善されるよう、アプローチしているところです。

 学校は、ともすれば閉鎖的になりがちな組織です。そこに、私たちはコミュニケーション・マネージャーと呼んでいますが、外部との接点を持てる仕組みを作ることで、もっといろいろな人達が学校に貢献できるのではないでしょうか。今の時代の「学校のひらき方」を考えていきたいと思っています。

Before After

学校BPR実施前後の変化

三島市教育委員会での成果

    • 修繕依頼や不登校件数などの情報を紙、メール、Excelで共有している
    • 破損箇所をデジカメで撮影、USBでパソコン取り込み、Excel貼り付け、依頼書をメール送信など工数が多く作業時間がかかる
    • 保護者や教育委員会との対応は電話やメールで行うが、過去の依頼情報や対応履歴はまとまっていない
    • kintoneアプリを2週間で構築し、修繕依頼と進捗管理を効率化
    • 入力が容易になり、2週間で24件の修繕依頼が登録
    • 進捗リストが自動的に生成される
    • 修繕依頼をタブレットから入力。i撮影した写真を直接取り込める
    • 修繕依頼が登録されると自動的に通知。依頼内容に沿って、修繕の手配を行う
    • 過去の依頼や対応履歴はアプリ内に一覧にまとまり、検索も可能

User's Voice

利用者の声

三島市役所
教育総務課 主査

山本希さん

私は、kintone導入2年目より担当をしています。
初めて使うものに戸惑いはつきものですが、kintoneは直感的にわかりやすく操作できること、またサイボウズやアイティエスの皆さんからの手厚いサポートのもとですぐに活用することができました。学校の事務作業をもっと楽にし、先生方に時間をつくりたいという想いのもとで、アプリの運用を学校にわかりやすく伝えること、現場の声を聞き改善できる業務を探すことを意識しています。今後も、学校・教育委員会・サイボウズ等と連携しながら、学校の働き方改革に貢献していきたいです。

三島市立東小学校
教師

野﨑翔さん

三島市ではこれまで、緊急連絡先などを記入する「家庭環境調査票」、健康状態を調べる「保健調査票」、健康診断のための「各種問診票」など、保護者に多くの書類を紙での提出をいただいてました。また、提出された書類はシステムに転記する作業があり、保護者も教職員も多くの時間を費やしてきました。kintone導入後、保護者は書類にあるQRコードからスマートフォンを使って入力できるようになり、教職員は情報をデータで受け取れるようになりました。作業時間の削減に加え、児童を介して保護者と紙のやりとりする必要がなくなり、書類紛失の回避にもつながっています。

Our Vision

目指す理想の姿

教員の労働時間は現在でも一向に減らず、学校現場の働き方改革は喫緊の課題です。
私たちは現場の課題を確認するために、先生へのヒアリングを重ねたところ、そこには膨大な事務業務がありました。

そでらぼでは、現場の教員ではなく教育委員会と教員間の事務作業の効率化のためkintoneを活用したペーパレス化の実践を行いました。効率化を進めることにより、作業時間の減少と、その時間を生徒との対話に充てることを目指し、教師本来の仕事への集中、教員の定時帰宅ができる環境づくりを、現在もすすめています。

Report

最新の
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そでらぼの運用する「note」から
最新情報をお知らせします。

該当するSDGs

学校BPRチームでは、
持続可能な開発目標(SDGs)を
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  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

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