地域クラウド交流会チーム

あなたの地域の
子どもたちは
ワクワクして
学校に通っていますか?

[ ワクワクする学びを創ろう ]

サイボウズ×
鴨居中学校チーム

子どもたち自身がワクワクする学び場を作りたい。

これまで私たちそでらぼは、教育現場に関わる活動の中で、不登校や登校しながらも学校を楽しめていない生徒がいる状況に関心を寄せてきました。一方の学校現場では、「忙しすぎて、生徒と向き合う時間を十分に取れなくて辛い」という先生の言葉も耳にします。
サイボウズは、自分の得意と、メンバーの多様性を大切にしながら、チームワークよく仕事をすることを大切にしています。そんな私たちが、従来の学校の形にとどまらない「ワクワクする学び場」を生み出せないか。
繋がりのある横浜市立鴨居中学校の和みルームに関わる先生たちと一緒に、ワクワクしながら「子どもたちの関心を広げる学び場づくり」を始めています。

多様な個性を持つ小中学生たちの、

学校でワクワクしていないという課題を、

心理的安全な場を作り、子どもの関心を広げるという方法で、

解決を目指す育苗実験です!

Team Member

チームの紹介

サイボウズと横浜市立鴨居中学校は、特別支援教室である「和みルーム」に関わる先生たちと一緒に、子どもたちの関心を広げる学び場づくりを始めています。和みルームでは、課題を抱える生徒たちに対して誰もが安心して過ごせる場づくりを大切にしたいと考え、学校関係者だけでなく民間企業と連携しながら様々な取組みを行っています。

学校や地域の様々な皆さまが参加しチーム創りを行っています

各セクターから人を集める

#Team Sector

  • 図書室の先生
  • 先生志望の学生
  • プロサッカーチーム (スポーツ教室)
  • 地域の皆様
  • 塾・予備校 (学習支援ツール)
  • イベント参加者
  • その他の先生 (農園プロジェクト支援)
鴨居中学校「和みルーム」の生徒たち

Members' voices

チームメンバーの声

チームリーダー

前田小百合

maeda sayuri

日本IBMに18年間勤務後、2018年にサイボウズ株式会社に営業職として勤務。2020年に娘が突然「学校に行きたくない」と言い出し、それまではあまり関心を寄せていなかった学校について学び出す。仕事としても関わりたくなり、2021年から「サイボウズらしいワクワクする学び場を創ろう」プロジェクトに参画し、営業職と兼務。2022年7月に社長室(現ソーシャルデザインラボ)に異動し、同プロジェクトのリーダーを務める。2023年12月にサイボウズが創るオルタナティブスクール「サイボウズの楽校」を立上げ、責任者として運営している。娘の中学校でPTA会長を2年、地域の青少年委員を1年半務めた流れから、2023年11月より杉並区教育委員を務める。

Background Issues

背景にある
課題はなに?

課題その1

不登校児童が
十年連続で
増加している

図をスライドしてご覧ください

出典:令和4年度 文部科学省

課題その2

子どもが多様化する中で、
現在の授業スタイルは
限界に。

図をスライドしてご覧ください

出典:令和4年度 内閣府
※例示している特性が複合しているケースも多い。
※特性として示している子どもについても、状況にはグラデーションがあり、様々であること。
※このほかにも、学校には、病気療養で学校に通えない子どもやいわゆるヤングケアラー等、多様な背景や困難さを抱える子どもが存在している。

課題その3

自己肯定感が低い
日本の子どもたち

図をスライドしてご覧ください

出典:平成26年度 内閣府
(注)「次のことがらがあなた自身にどのくらいあてはまりますか。」との問いに対し、「私は、自分自身に満足している」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した者の合計。

課題その4

およそ四人に
一人の子どもにとっては
学校が安心できる
場所ではない

図をスライドしてご覧ください

出典:令和4年度 内閣府

Stories about our activities

活動にまつわる
ストーリー

子どもも先生も大人も楽しいワクワクできる学び場創りを目指して

ある日、娘が学校に行きたがらなくなりました。本人が行きたくないのに無理にでも連れて行くべきか。学びとは、我慢して行うものか。子どもの学びにどう向き合ったらいいのか。とても悩みました。子どもにとっての良い学びを考えることから、この取り組みが始まりました。

学校を取り巻く環境

 不登校の子どもの数が増えている、教員の数が不足しているなど、学校を取り巻く環境が苦しいものになっています。「子どもの将来のために、たくさんのことを学ばせないと」「社会はもっと厳しいのだから、がんばって学校に行かないと」など、子どもの将来のために良かれと思ってやっていることが、子ども・先生・家族みんなを追い詰めてしまっている残念な状況があります。

「あなたは何がしたい?」

 そもそも学校では決まったカリキュラムに従うことが求められ、子どもたちは「何がしたい?」「何が得意?」と問われる機会がありません。私たちは、そもそもワクワクが生まれるためには、「自分で決める」体験が必要なのではないかと考えました。また、サイボウズのキントーンを活用したコミュニケーションでは、対面だと言いづらいこともテキストを使っていろいろな言葉を届けてくれました。

 そこで子どもたちに、やりたいことを聞いてみました。声優体験、合唱など、いくつか声が上がりました。オペラ歌手やピアニストと繋がり、ふだん中学生と関わることが少ない人達が関わってくれました。すると、ふだんはなかなか発言しない子が質問をしたり、大きな声を出したり、いきいきする様子が見られました。

ワクワクする学び場って?

 サイボウズは、自分らしく、楽しく働くことを大切にする環境を作るために、たくさんのことにチャレンジし続けています。そんな私たちだからこそ、子どもの学び場の中心に「楽しさ」を据えてみたいと考えています。子どもも先生も、自分らしさを大切にできる学び場が創れたら。この活動の原点にある思いです。

User's Voice

生徒の変化

Aくん(中学2年生)の場合

  • 変化前の自己表現

    • 自己肯定感が低く、自己アピールも苦手
  • 変化前の共同活動

    • 消極的で、周囲の状況に合わせていた
  • 変化後の
    なごミーティング参加度

    • 話を振られたときに少しだけ話す程度
  • 変化後の自己表現

    • 自己表現が豊かになり、リーダーシップを取れるようになった。
    • 周囲の気持ちも気にかけながら優しく声をかけることができるようになった。また、自己肯定感が高くなったことで、正義感も強くなった。
  • 変化後の共同活動

    • 畑をつくる活動では、自分のやるべき役割を認識し、責任を持って前向きに取り組むことができるようになっていった。
  • 変化後の
    なごミーティング参加度

    • なごミーティングがすごく楽しみになり、自ら進んで会議の内容や進め方を考えるようになった。表情や態度から毎日ワクワクしている様子がみて取れるようになった。

Bさん(中学3年生)の場合

  • 変化前の自己表現

    • 自分を表現することがほとんどできなかった
  • 変化前の共同活動

    • 畑をつくる活動にはあまり関心を示さなかった
  • 変化後の
    なごミーティング参加度

    • 人から話を振られれば答えるくらいだった
  • 変化後の自己表現

    • いつも冷静に物事を捉えながら、様々な視点から自らの意思や考えを周囲に伝えることができるようになっていった
  • 変化後の共同活動

    • 自分は何ができるか、何に参加ができそうか、などを常に考え、自らがプロジェクトを盛り上げることができるようになった
  • 変化後の
    なごミーティング参加度

    • 毎回ミーティングに出席し、自分らしさを大切にしながら意見を伝えられるようになった。活動の意味をしっかり捉え、自分がどのように貢献できるかを考えるようになった

なごミーティングとは?

なごミーティングは、鴨居中学校の生徒と先生、サイボウズが月1回実施する話し合いの場で、生徒たちがワクワクする企画をつくり実施しています。個別行動が多い生徒たちも、この企画を通して、自分が貢献できる役割を主体的に選び、責任を持って実施するという経験をしています。

User's Voice

参加者の声

40代/東京在住

ふくざきたくみさん

子どもの不登校に関するイベントに参加させていただき、取り組みに関心を寄せています。サイボウズと言えば「100人いたら100通り、自分で働き方を決める会社」というイメージがあります。そのサイボウズが公立の中学校をはじめ教育機関と関わることに希望を感じました。ワクワクする学びには安心安全が土台にあると思います。『和みルーム』も過ごし方を自分で決められるからワクワクする学び場になっているのですね。今後私もこの取り組みを参考に、大人も子どもも「安心安全を感じられる、からだを育てるアプローチ」を知ってもらう活動を行いたいと思っています。

40代/東京在住

田中那奈さん

私はサイボウズの社員ですが、娘が小学校1年生の夏に不登校になったことで、私自身が「学校とは?」「学ぶとは?」を考えるようになりました。その際、サイボウズが目指す「多様な個性の重視」という考え方に触れ、また問題解決メソッドに沿って自分自身のモヤモヤを整理することで、とても救われた部分がありました。サイボウズが働きやすい会社に生まれ変わってきたように、世の中の学びの場が多様になり、子どもたちがそれぞれの個性を発揮し、安心してワクワクして生きていける場が増えていくことを期待しています!

Our Vision

目指す理想の姿

学びに楽しさを

私たち「サイボウズ×鴨居中学校チーム」は、
サイボウズによる学び場の作り方」を広くシェアすることで、
既存の学校が楽しく学べる場所に変身したり、
新しい学び場が生まれたり。

たとえ学校法人ではない学び場でも、
子どもの利益を最優先に考え、公的な資金補助が可能になり、
より多様な「学び場」が創造できる社会であったらいいなと考えています。

Report

最新の
活動(note)

そでらぼの運用する「note」から
最新情報をお知らせします。

該当するSDGs

サイボウズ×鴨居中学校チームでは、
持続可能な開発目標(SDGs)を
支援しています。

  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 16 平和と公平をすべての人に

メディア掲載

サイボウズ×鴨居中学校チームが
これまで掲載されたメディアのご紹介。

  • WEB東洋経済オンライン
  • WEB出版社あさま社「note」

公式サイト・SNS

最新情報から、
もっと詳しい活動内容を発信中!

その他の育苗実験

Others Teams

そでらぼでは、同時多発的に日本各地の様々な分野で、育苗実験プロジェクトが進行中です。発芽した芽が育つよう応援・サポートをお願い致します。