共創・連携

【Vol.3】企業のアセットを子どもの居場所へと変えるために〜遊休資産を社会貢献事業へ〜

サイボウズだけでは超えられない壁があった

これまでの連載では、Vol.1「なぜIT企業のサイボウズが「学校」を作ったのか?〜理想と事業性のリアル〜」で、私たちが小学生向けのフリースクール「サイボウズの楽校」をつくった理由をお伝えしました。
Vol.2「フリースクールの"大変な運営"をどう乗り越えるか?〜kintoneで実現するチームワークの設計〜」では、現場の複雑な運営課題を、いかにkintoneや生成AIといったITの力で解決してきたかをご紹介しました。

こうして、学校づくりの思いと、日々の運営を支える仕組みの両方を少しずつ形にしてきた私たち。
しかし、自分たちでフリースクールを立ち上げようとした時に直面した一番大きな壁が、「場所」でした。

ITやノウハウだけでは、居場所はつくれない

小中学生の不登校が過去最多を記録する中、既存の学校を楽しめない子どもたちが安心して過ごせる「第3の居場所」は、まだまだ足りていません。

私たちは、自社で培ってきたチームワークの考え方や、kintoneをはじめとするデジタルツールを活用しながら、子どもたちにとってより良い学びの場をつくれないかと、他団体と一緒に試行錯誤してきました。

その結果、スタッフ間の情報共有、子どもの学習情報の蓄積、日々の運営オペレーションなど、「どう運営するか」という面では、少しずつ知見を積み重ねることができました。

一方で、いざサイボウズでフリースクールを立ち上げようと思った時に、どうしても自分たちだけでは乗り越えにくい課題がありました。
それが、子どもたちが安全に、のびのびと過ごせる「場所」を確保することです。

フリースクール運営では、賃料や維持費といった固定費が大きな負担になります。
どれだけ運営を工夫しても、どれだけITで効率化しても、「場所にかかるコスト」は最後まで重くのしかかります。

Vol.1でもお伝えした通り、思いだけで事業を続けることはできません。
持続可能なモデルとして広げていくためには、この「場所の壁」に向き合う必要がありました。

そこで見えてきた、新しい協業の形

この「場所の壁」に向き合っていた時に出会ったのが、ITものづくり塾である3rdschoolでした。
すでに「場」を持つ3rdschoolと一緒にスクールを立ち上げたこの経験から、私たちは一つの仮説にたどり着きました。

それは、私たちがすべてを自前で用意するのではなく、すでに「場」を持っている企業と一緒に、新しいモデルをつくることはできないか、という考え方です。

考えてみれば、不動産会社、鉄道会社、デベロッパー、商業施設を持つ企業、地域に拠点を持つ企業など、すでに「場」を持っている企業はたくさんあります。
そうした企業の中には、空きテナントや遊休施設、十分に活用しきれていないスペースを抱えているケースがあるかもしれません。

一方、私たちには、子どもの居場所やフリースクールを運営してきた経験から、場所のコンセプトづくり、運営オペレーションの設計、保護者や学校との連携、そしてkintoneを活用した運営基盤づくりまでのノウハウがあります。

もし、企業が持つ「空きアセット」と、私たちが持つ「学校運営のノウハウ・ITツール」を掛け合わせることができたらどうなるだろうか。
そう考えたとき、そこに見えてきたのは、単なる空きスペース活用ではなく、新しい協業モデルの可能性でした。

それはCSRだけでなく、新しい事業の種にもなる

この取り組みは、企業にとってCSR活動として大きな意味を持ちます。
不登校や居場所不足という社会的・地域課題に対して、自社の持つスペースを活かしながら具体的に関わることは、寄付や協賛だけではない、より実践的な社会貢献の形です。

これは、CSRの延長にとどまらず、社会課題の解決と企業価値の向上を両立させるCSV(Creating Shared Value)的な発想として捉えることもできます。

  • たとえば、地域住民との新たな接点づくり。
  • 施設や空きスペースに、これまでとは違う役割を持たせること。
  • 遊休資産を、地域に必要とされる「場」として再定義すること。

そう考えると、子どもの居場所づくりは、「場所を貸す」のではなく、「地域に必要な場を一緒につくる」。
この視点に立つことで、企業の空きスペースは、遊休資産ではなく、課題を解決する拠点として活かすことで、社会的価値と企業価値の両方を高めることへと意味を変えていきます。

サイボウズと一緒に、地域課題を解決しませんか

これまで場所代として必要だったコストを抑えられれば、その分を、子どもたちに必要な体験プログラムや、安心して過ごせる運営体制、質の高いスタッフの配置に回すことができます。

私たちが今、探しているのは、単なる貸主でも、単なる発注先でもありません。
地域の子どもたちの新しい居場所を一緒につくる「パートナー」です。

  • 「自社の空きスペースは、こうした活用に向いているだろうか」
  • 「CSR(CSV)として意味があるのは分かるが、社内でどう説明すればよいだろうか」
  • 「新規事業として考える場合、どんな可能性があるのだろうか」

そうした問いをお持ちの方にこそ、ぜひお声をお聞かせください。

あなたの会社の空きスペースが、子どもたちの笑顔が集まる地域の居場所に変わる。
そんな未来を、サイボウズと一緒に考えてみませんか。

企業ではじめる"子どもの居場所"最初の一歩ガイドのご案内

ご興味をお持ちいただけましたら、まずは下記の資料をご覧ください。
企業がこれから子どもの居場所を社内で検討する際に使えるよう整理した、「企業ではじめる"子どもの居場所"最初の一歩ガイド」をご用意しました。新規事業や新たなCSR活動の最初の一歩としてご活用いただける内容です。

一緒に、地域の子どもたちが安心して過ごせる「わたしもあなたも楽しい場」を創れる日を楽しみにしています。

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