サイボウズ ソーシャルデザインラボ(そでらぼ)は、2025年度の活動をまとめた「活動報告書2026」を公開しました。
そでらぼは「チームワークあふれる社会づくり」を理想に掲げ、ITとチームの力で社会課題と向き合う社会実証実験に取り組んでいます。不登校・子どもの居場所、地方創生、就労支援、障害福祉、虐待防止、非営利団体との協働、サステナビリティ、災害支援といった幅広いテーマで、現場のパートナーや当事者の方々と一緒に取り組んできました。
本記事では、活動報告書2026の内容をダイジェストでご紹介します。
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そでらぼの1年の歩みを、ぜひ活動報告書の本編でご覧ください。
2025年は「見つける」から「動かす」へ
2025年度はそでらぼにとって大きな転換点となる一年でした。
これまで取り組んできた社会課題の現状調査や政策提言に加え、課題を現場で直接解決する「社会課題解決DXアプリパック」の提供を本格的に開始しました。エビデンスの提示にとどまらず、現場で即座に実行へと移せる「実効性のあるソリューション」をセットで届けられる体制が整った一年です。
課題を調べて終わりにしない。見えてきた課題を現場で動く仕組みへと直結させる。そんなそでらぼ独自のアプローチが、少しずつ形になってきました。
2026年度はこの成果を土台に、政府の諸事業や全国の自治体・官公庁との連携をさらに広げ、目に見える形での「社会インパクト」を最大化することを目指します。

目次
各プロジェクトについて(ダイジェスト版)
1.サイボウズの楽校とフリースクール支援プロジェクト
東京都吉祥寺で運営する小学生向けフリースクール「サイボウズの楽校」では、自律心と絆を育むカリキュラム(アゲハ蝶の羽化観察や、子どもたち自身がルールをつくる宿泊学習「OH旅」など)を実施しました。
運営面ではフリースクールの現場に山積する膨大な事務作業の負担に対し、kintone AIを活用した業務改善に着手。テクノロジーで生まれた時間を、子ども一人ひとりに寄り添う時間へと変えていっています。
2025年度は、自治体・教育委員会向け「不登校相談窓口アプリ」と「フリースクール向けアプリ」の2種類のkintoneアプリパックを公開しました。

2.就労困難者支援プロジェクト
働きづらさを抱える方々が「kintone」のスキルを身につけることで、働き方の選択肢を広げる取り組みです。
2025年度は「デジKAMA」「多機能型事業所Re.co.」「就労移行ITスクール登戸」の3事業所と一緒に、kintoneを活用した新たな就労支援モデルづくりに取り組みました。利用者の方々がアプリ作成を通じて自信を深め、就業につながる事例も生まれています。
2026年度は福祉現場で役立つアプリパックを開発・リリースし、利用者の方々と一緒にお客様支援に取り組みながら、実務経験を就労や社会復帰につなげていく予定です。

3.虐待防止プロジェクト
虐待で苦しむ子どもたちを少しでも早く助けるため、2018年から虐待防止に取り組む機関にクラウドサービスを5年間無料で提供する特別プランを展開。2025年末時点で、のべ20団体に活用いただいています。
2025年度は東京都の現場対話型スタートアッププログラム事業で、東京都および特別区の児童相談所20か所・児童養護施設66か所の連携システムとしてkintoneをベースとした仕組みが採用され、夏以降に本格運用が始まりました。児童相談所職員の81%、児童養護施設職員の67%が「期待できる」と回答しています。
愛媛県新居浜市では、要保護児童地域対策協議会でのkintone利用が新たに決定しました。

4.非営利団体との協働プロジェクト
NPO法人や任意団体にクラウドサービスを特別価格で提供する「チーム応援ライセンス」は、2,600を超える団体に活用いただいています。
2025年度は、日本ブラインドサッカー協会とサプライサービスパートナー契約を締結しました。認定NPO法人カタリバが取り組む、外国にルーツをもつ若者と働く大人が語り合う「Rootsキャリアフェス」にも参加。「わがままカード」を使って多様な人とチームワークを発揮するために大切なことを若者と語り合いました。

5.災害支援プロジェクト
「災害支援プログラム」は現在、43都道府県の社会福祉協議会、200を超える市町村社協に導入いただいています。
2025年度は、罹災証明データを活用したDWAT(災害派遣福祉チーム)との新たな連携が静岡県牧之原市と八丈島台風災害支援の現場で始まり、1日100件以上の被災者調査・報告が可能となりました。別府市では「誰ひとり取り残さない防災」をテーマにインクルーシブ防災訓練を実施。台湾の福祉・防災専門家との交流も行い、ICT活用事例を共有しました。
新たに「災害支援学生チーム育成プログラム」も開始し、100名以上の学生ボランティアと16の団体が参加しています。災害ボランティアセンターの臨時コールセンターの実証実験も計3回実施しました。

活動報告書では、さらに詳しく
活動報告書2026には、ここでご紹介しきれなかった取り組みも掲載しています。
地方創生/共創プロジェクト
新潟産業大学の経済経営学科で始まったkintoneを教材としたDX人材育成プログラムや、静岡県伊豆エリア(三島市・伊豆市・伊豆の国市)の3市合同研修など、自治体や教育機関の垣根を越えて地域を一つの「チーム」にしていく試みを紹介しています。
障害福祉/共創プロジェクト
日本パラスポーツ協会のオフィシャルパートナー契約、第一回kintone杯電動車椅子サッカーエキシビジョンマッチへの協賛、kintoneを活用した当事者研究の歩みを掲載。気持ちの変化をグラフで可視化していくプロセスから生まれた学びをまとめています。
サステナビリティ&カーボンニュートラルプロジェクト
Scope3算定への着手や、2030年度のカーボンニュートラル・2050年度ネットゼロという目標設定の背景をご紹介。株式会社ECOMMIT、株式会社シードプラスと一緒に取り組んだ衣類回収BOX「PASSTO」のIoTセンサー実証実験などをお伝えしています。

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