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就労継続支援事業所のDXを支援。A型・B型事業所向けkintone各アプリを無償提供開始

私たちそでらぼでは、2026年1月に公開した「IT人材不足と障がい者雇用に関するアンケート調査」を具体化する取り組みとして、このたび就労継続支援事業所で利用できるkintone各アプリの無償提供を開始しました。

実は、このアプリを開発したのは就労継続支援B型の利用者の方。
就労支援現場のDX化を進め、職員の事務負担の軽減と、利用者に向き合う時間の充実を目指します。あわせて、導入から運用までを支える伴走支援も実施します。

導入の手引き・ダウンロード

就労支援の現場で起きていること

就労継続支援事業所では、利用者や職員の名簿管理、利用者一人ひとりの支援状況の記録、個別支援計画の作成、工賃や労働時間の管理、相談支援員との連携記録など、日々多くの事務作業が発生します。紙やExcelで管理している事業所もあれば、すでに別のツールを導入している事業所もあり、現場ごとに運用方法はさまざまです。

こうした情報をkintoneで一元管理することで、必要な情報にアクセスしやすくなり、業務同士のつながりも見えやすくなります。利用者の特性や状況を把握しやすくなるだけでなく、事業所内の業務の流れも整理され、日々の運営をよりスムーズに進めやすくなります。

各アプリの連携により情報を一元化。ダウンロード後すぐに利用できます。

ITツールを活用することで、職員の事務負担を軽減し、利用者と直接向き合う時間を増やすこと、そして残業時間の削減につなげることを目指しています。

「ITツールの導入は難しそう」と感じる方にも安心して使っていただけるよう、長年にわたり就労支援現場のITサポートに関わってきたメンバーが、導入から運用まで伴走します。まずは1つのアプリから、それぞれの事業所に合った形で始められます。

背景

障がいのある方や働きづらさを抱える方にとって、就労の選択肢はいまだ十分とはいえません。厚生労働省のデータでは、民間企業における障がい者の法定雇用率の達成は約半数にとどまり、障がい者の就職率も長年大きくは伸びていない状況です。

一方で、企業側には変化の兆しもあります。「IT人材不足と障がい者雇用に関するアンケート調査」では、IT・デジタル人材の不足を感じている企業が74.0%にのぼるなか、「ITスキルを持つ障がいのある方の採用を検討したい」と回答した企業は71.4%にのぼりました。

障がいのある方をはじめ、働きづらさを抱える方がITスキルを身につけることで、就労の選択肢は広がっていきます。その実現に向けて、継続的に実証実験を重ねてきました。

ただ、就労支援の現場では、職員が多くの事務作業を担っており、利用者との対面支援に十分な時間を取りにくいという課題があります。利用者がITスキルをはじめとした高付加価値な業務を習得していくためにも、まずは現場を支える職員の業務負担を軽くすることが重要です。今回のアプリ提供は、そうした考えから生まれました。

就労継続支援事業所かんたんパックについて

今回提供を開始した「就労継続支援事業所かんたんパック」には、就労継続支援事業所で必要となるさまざまな業務を支えるアプリが含まれています。

そして、この各アプリを実際に作成したのは、就労継続支援B型の利用者の方です。

これまで伝えてきた「ITスキルを身につけることで就労の選択肢が広がる」という考えが、今回ひとつの形になりました。支援を受ける立場にある方が、今度は支援の現場を支えるツールを生み出す。「就労継続支援事業所かんたんパック」は、そんな可能性を体現する取り組みでもあります。

主な機能

主な機能として、利用者一人ひとりの基本情報や生活状況、就労課題を把握できるアセスメントシート、工賃や労働時間の入力・可視化、職員情報や外部支援員を含む関係者情報の一元管理などがあります。日々の支援と事務業務を分断せず、必要な情報をつなげながら活用できるのが特長です。

画面イメージ

以下は「就労継続支援事業所かんたんパック」の画面イメージです。アセスメントシートの管理、事業所で請け負っている業務の一覧化、外部支援員の情報整理、工賃のグラフ化など、現場で必要になる情報をひとつながりで扱えるようにしています。

アセスメントシート(サンプル)
事業所で現在請け負っている業務も一覧可能
外部の支援員情報を一元化し、連携をスムーズに
労働時間や工賃のグラフ化のボタン1つで

「やってみる」伴走支援パック

各アプリを配布するだけでなく、試用の段階から使ってみる、やってみるを支援する伴走支援も行います。

「うちでも使えるだろうか」、「まずは話を聞いてみたい」

そんな段階からでも、お気軽にお問い合わせください。
※伴走支援は担当者1名で対応しているため、先着10事業所限定です。

ご希望の方はこちら

かんたんアプリを作成された「多機能型事業所Re.co.」さんについて

多機能型事業所Re.co.は、長野県にある、障がいのある方のためのビジネスカレッジ・ワークプレイス(学習・就労型障害福祉事業所)です。

「誰もが自分らしく働き、地域の中で安心して暮らせる社会づくり」を目指し、障がいのある方の就労支援を中心とした取り組みを行っています。就労継続支援B型を軸に、一人ひとりの得意なことや興味を生かしながら、働く力を育て、社会とのつながりを広げる支援を進めています。

パソコンを活用した訓練や実務にも力を入れており、Office業務、データ入力、制作業務など、テレワークを含む多様な働き方にも対応しています。さらに、メンバー同士が支え合い、学び合う環境づくりを大切にしながら、ITやkintoneなどのツールを活用し、チームで仕事を進める力も育んでいます。

地域や企業との連携を通じて、障がいのある方が「働く」をあきらめず、社会の一員として活躍できる仕組みを広げていくことを目指しています。

導入の手引き・ダウンロードはこちら

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