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海外で生まれ育った僕が、日本のサイボウズに入社して世界へ挑む理由

写真:Genji

エンジニアマーケティング

Genji

(2019年 新卒入社)

アメリカ・アラスカ州生まれ。カリフォルニア州・サンフランシスコ・ベイエリア育ち。カリフォルニア大学サンタクルーズ校卒業。2018年の夏にKintone USAオフィスでインターンを経験したのち、2019年4月にサイボウズの東京オフィスに新卒入社。システムコンサルティング本部エンジニアリレーション部に配属され、英語圏の開発者向けコンテンツの作成や、Kintone USAオフィスとの連携に尽力している。2024はNew Business Devision(新製品開発部)にてUXライターとして活動中。

2023年7月に公開

サンフランシスコでのサイボウズとの出会い

海外にお住まいだったとのことですが、どのように就職活動をされていましたか?

日本で働いてみたいと思っていたので、アメリカで仕事を探しつつ、東京でも就職活動をしていました。とにかくスーツを着て仕事をしたくなかったので、ビジネスカジュアルで選考に行って嫌な顔をされない企業を選んでましたね(笑)。サイボウズでは特に何も言われなかったです。

そのほかに会社選びの軸はありましたか?

大学で情報管理とテクノロジーを専攻していたので、それが活かせそうな業種や職種で考えていました。ただ日本の企業に関しては、私が参加したサンフランシスコのキャリアフォーラムに出展していた企業が大手自動車メーカーだったり、鉄道会社だったりと様々だったので、結果的に幅広く見ていたかもしれません。サイボウズと出会ったのも、そのキャリアフォーラムです。

キャリアフォーラムでサイボウズに興味を持ったのは、なぜですか?

Osamu(元サイボウズ取締役副社長)さんが、サイボウズの文化や環境について話していて、働きやすそうな会社だなと感じました。ブラック企業になっていた過去の間違いを認めて、現在の取り組みについて話していたのが、他の日本企業と明らかに違っていて記憶に残っています。他の会社は社名をアピールするか売上目標など数字の話をしている中で、サイボウズはストーリーを語っていたのが良かったです。

サイボウズの話で印象に残っている内容はありますか?

特にシステムコンサルティング部門で女性が多く働いているという話が驚きでしたね。どうしても技術職だと男女比が男性に偏ってしまう企業が多いので、本気でダイバーシティ&インクルージョンに取り組んでいるんだと感じました。あと他の企業のブースには基本的に日本人しかいなかったので、サイボウズでは自分と同じミックスの仲間に出会えたのも印象的でした。

Genjiさんが技術職の男女比を気にされていたのは、なぜですか?

学生時代の経験から、参加者の属性のバランスが取れているほうが、話し合いを建設的に進めやすいと感じていたからです。日本企業だと私もマイノリティになるので、女性も活躍できるような多様性のある環境であれば、自分にとっても働きやすいだろうという考えもありました。あとは単純に、いろんなバックグラウンドを持つ人が集まっているほうが面白い会社になるかなと。

最終的に東京で働くことを決めた理由は何だったんですか?

1番の理由は、車の運転が嫌いだったからです(笑)。アメリカは車社会ですからね。東京の電車は素晴らしいですよ。真面目な話をすると、人生の80%以上をカリフォルニアで過ごしてきたので、新しい環境にチャレンジしたいと考えていました。そこにサイボウズからのオファーがあって、こんなに良い会社なら働きたいと思えたのが大きいです。あまり納得できない日本企業からのオファーしかなかったら、アメリカで働いていたかもしれません。

写真:Genji

ほぼ日本語が読めない自分も受け入れてくれたサイボウズ

サイボウズに入社するにあたって、不安はありましたか?

当時は日本語が読めなかったので、上手くコミュニケーションが取れるか不安でした。でも読み上げツールや翻訳ツールを使えば、なんとかなるとは考えていましたね。それ以外だと、キャリアフォーラムなどで聞いたサイボウズの話は本当なのかな?という心配もありました。ああいう場で話すことは、どうしても誇張や宣伝のような内容が含まれると思っているので。

実際に入社してみて、その不安はどう変わりましたか?

もう何年も働いていますが、入社前に聞いていた内容は正しかったと感じています。これは入社直後のエピソードなんですが、私は人生でほとんど漢字を使ってこなかったので、席表に書いてあった「藤森」という自分の苗字が読めなくて。それを人事部のメンバーに伝えたら、ローマ字に書き直してくれたんです。そこで「自分の名前くらいは読め」と言われても、おかしくないじゃないですか。でも、すぐに書き直すという対応をしてくれて、サイボウズに入社してよかったなと思いました。

そのほかに入社して気づいたサイボウズの良さはありますか?

ITのルールが寛容で、社員が自由にカスタマイズしてもいい文化なのも嬉しかったです。サイボウズは自分の希望を情シスに伝えたら、一人ひとりにあわせたツールを支給してもらえますから。やっぱり日本でもアメリカでも、会社指定のものを使いなさいとか、カスタマイズはダメだよという企業が多くて。私は入社前から自分用に作ったプログラムがたくさんありましたし、ツールのカスタマイズができないと日本語でのコミュニケーションやインプットの難易度も上がってしまうので助かりました。

写真:Genji

これまでに「サイボウズらしいな」と感じた経験はありますか?

ずっと入社5年目まで同じチームで仕事をしていて、そろそろ何か違うこともやりたいなと考えていたら、ちょうど新しい部署が作られたことがあったんです。英語のライターとコンテンツマネージャーがほしいと社内のkintoneで公募があったので「やりたいです」と書いたら、すぐにミーティングがセットされました。

そう簡単に部署は変えられないだろうと思ってたんですが、「今やっている仕事を調整して新しい仕事に時間を使ってもいいよ」と言ってもらえて嬉しかったです。しかも準備や手続きに半年くらいかかるのかなと思ったら、2か月で兼務がスタートしました。今の仕事は好きだから続けたいけど、新しいこともやりたい。そんなとき気軽に相談して仕事を変えられるのは、サイボウズらしいなと思いますね。

1人で仕事を進めないことの大切さ

システムコンサルティング本部への配属は、自ら希望されたんですか?

そうです。USAオフィスと連携できる業務がシステムコンサルティング本部にあると聞いたので配属を希望しました。希望が叶ってKintone Developer Programチームに配属され、開発者向けのコンテンツを英語で作るという業務を任されました。

開発者向けのコンテンツを作る仕事は、どんなところが面白いですか?

いろんな新しいツールを触ってみたり、APIを用意して連携を作ってみたり、気楽に実験しながらコンテンツのネタを探すのが楽しいです。それで自分が作ったコンテンツに「いいね」や感謝のコメントがつくと、めっちゃ嬉しいですね。

開発者向けのコンテンツって、基本的に何らかのバグやミスがあったときに読まれるものじゃないですか。だからネガティブなコメントがつくことも多いんですよ。でも時々「ありがとうございました」と書かれることもあって。そんな時に「私が頑張って書いたものが、あなたの役に立ったんだな」と仕事のやりがいを感じます。

仕事をするときに意識していることはありますか?

スピード感ですね。3回も同じことをやるなら自動化して楽にしようという考えがあって、仕事の中で20%の時間を業務内容の見直しや効率化に使っています。そうやってドキュメントやテンプレートを作っておくと、新しいメンバーが入ったときにも渡せるんですよね。全部が自分の頭の中に入っていたら、私が休んだときに業務が止まってしまいますし、いつまでもチームが大きくなりません。

そんな私の自動化・マニュアル化の取り組みに対して、先輩たちは「なんでGenjiは業務に直接関係ないプログラムを書いてるんだ」と言わず、信頼して任せてくれています。

これまでの仕事で最も印象に残っていることは、何ですか?

kintoneの開発者コミュニティを、ZendeskからDiscourseに移行したことです。最初は1人で進めていたんですが、上手くいかなくて、他のメンバーと協力することの大切さを改めて学びました。

1人でやっていると、自分が間違えてると思い込んで自分を責めちゃうパターンが多いんです。でも協力してくれる人がいれば、行き詰まったときも「簡単なミスですよ」「製品のほうに問題があるのでサポートに連絡しましょう」など解決策が見つかりやすくなります。

助けを呼ぶとか、質問するとか、そういうスキルが意外と大切なんだなと思いました。「知らないので教えてください」って言うの、恥ずかしいじゃないですか。それでも周りに頼らないと業務が止まってしまう状況を経験したからこそ、前よりも素直に協力を求められるようになりましたね。

日本のメンバーと海外拠点をつなげる存在に

今後はどんなことに取り組んでいきたいですか?

サイボウズは日本では強い立場にいますが、もっと世界でも存在感を強めていきたいと考えています。そのためには、製品がグローバルになる前に、まずはメンバーと考え方がグローバルになる必要があるのかなと。USAオフィスを始めとした海外拠点と東京オフィスの連携を強化していけるよう、私の強みを活かして行動したいです。

サイボウズの現状の課題は何だと思いますか?

まだまだ日本語だけで行動していることですね。日本語を読めるのは、ほとんど日本人だけです。英語とは伝わる範囲が圧倒的に違います。ずっと日本に住んでいたら日本語だけでも十分ですが、一歩でも海外に出ると日本語は全然通じません。それを社内のメンバーにもっと理解してほしいと思っています。たかが言語と思うかもしれませんが、社内で英語を標準的に使えるだけで、グローバルな人材を採用しやすくなったりするのは事実です。

ただサイボウズにも、社内で翻訳など異なる言語のやりとりをサポートをする部署があって、弱みを強みに変えていこうとするエネルギーは感じます。そうしたサポートによって、さらに多様なバックグラウンドを持つメンバーが増えれば、さまざまな言語の情報がチームの中で共有されるようになっていくはずです。

Genjiさんは、どんな人にサイボウズに入社してほしいですか?

個性があって、挑戦したい気持ちを持っている人ですね。何かがすごく好きで、それを他の人に伝えたいというエネルギーがある人がサイボウズには多いのかな。ある先輩が「サイボウズはみんな隠れオタクだよね」と言っていて、私はそれがとても印象に残ってます。

あとは、相手の個性を尊重できることも大事です。性格、話し方、働き方など、みんな自分のやり方があって、それをお互いに認め合える人がいいですね。

会社選びで迷っている人がいたら、どんなことを伝えますか?

意外と人生で会社にいる時間は長いです。会社選びにはいろんな理由がありますが、働き方が自分に合っている場所で、この人たちと一緒なら長い時間を過ごしてもいいと思える、そんな会社を選ぶことを私はおすすめします。その点、サイボウズは一人ひとりのために会社が作られていて、不要なルールがないので自分らしく働きやすい会社だと思います。

写真:Genji

私のオフタイム

休日には、山でハイキングしたり、海辺を散歩したりするのが好きです。都会での生活も楽しいですが、やはり森や海に行ってリフレッシュするのは大切だなと思っています。また、もっとカモシカを見たいと思っています。もう4年以上日本でハイキングをしていますが、まだ3回しか見ていないので!

写真:Genji
  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

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