人を知る

パラリーガルから人事へ。組織を支える新たな挑戦

福井 翔子

人事

福井 翔子

(2022年 キャリア入社)

東京都出身。慶應義塾大学 法学部 法律学科卒業。大手法律事務所に新卒で入社。パラリーガルとして企業法務に携わった後、2022年サイボウズに入社。人事本部に所属し、人事労務制度企画および組織制度企画(ガバナンス)を担当。

2025年3月に公開

自分の中に生まれた問題意識に向き合う

サイボウズ入社までの経歴を教えてください。

新卒で法律事務所にパラリーガルとして入所しました。パラリーガルは、書類作成、リサーチ、クライアントとのやりとり、裁判の準備など、弁護士をサポートする法律業務を行います。私は、2つの法律事務所で合計11年間、パラリーガルとして働いていました。

パラリーガルからのキャリアチェンジを考えたのはなぜですか。

前職で企業のハラスメントや過重労働に関する調査を担当したことが、きっかけでした。どれほど優秀な人材が集まる組織であっても、職場環境が原因で従業員が心身を壊し、本来の力を発揮できなければ、組織全体が疲弊してしまう―そうした現実を目の当たりにし、問題意識を持つようになりました。事例分析や改善策の提案に携わる中で、課題の解決には、健全な組織風土の醸成と、従業員と企業の双方にとってメリットのある人事制度の整備が欠かせないことを学びました。
 
もともと労働法は専門ではありませんでしたが、この分野で自分の経験やスキルを活かし、より多くの従業員の幸せと企業の持続的な成長に貢献できないかと考えるようになり、次第に人事への転職を強く意識するようになりました。

法律業務の経験を活かしながら、働く環境の改善に貢献したいという想いが、キャリアチェンジの原動力になったのですね。

「どのような組織風土や人事制度があれば、従業員がいきいきと幸せに働けるのか。そして、組織も持続的に成長していけるのか。」そう考えていたときに出会ったのが、「サイボウズ式」の記事でした。

記事① : 自由すぎる……!サイボウズが最近はじめた新しい「働き方制度」について聞いてみた
記事② : 初公開!サイボウズの自由すぎる働き方はこんなやり方で管理されていた

※組織規模が大きくなった今、組織の成長と個人の幸福の両立を実現するために、働き方に関する考え方はより進化していっています。
サイボウズは「100人100通りの働き方」をやめます。社員数1000人を超えても、成長と幸福を両立させるための挑戦

写真:福井 翔子

転職エージェントの感触はNO。それでも挑戦

「サイボウズ式」を読んでどんな印象を持たれましたか。

サイボウズのユニークな意思決定の方法や組織風土にとても驚きました。人事制度を決める際、経営陣や人事部だけで一方的に決めるのではなく、従業員の意見や疑問をしっかりと集め、丁寧に説明しながら、みんなが納得できる形を目指していきます。
 
また、サイボウズでは、従業員一人ひとりが「自分にとって何が大切か」「モチベーション高く働き続けるには何が必要か」を考え、働く環境や組織づくりに関わることが求められます。決められたことにただ従うのではなく、みんなが主体的に関われることがとても魅力的だと感じました。
 
自分の経験やスキルをこのような組織風土の下での人事施策の円滑な運営や課題解決に役立てられないか、従業員の幸福と企業の持続的な成長を実現する仕組みづくりに貢献したいという思いが強くなり、サイボウズの人事職を志望するようになりました。

それでサイボウズの採用情報を探したのですね。

ちょうどその頃、サイボウズで人事労務制度の企画を担当する職種の募集がありました。その前に、転職エージェントに人事への転職について相談したのですが、「未経験では難しい」と言われてしまいました。でも、どうしても諦めきれず、「まずは挑戦してみよう!」と思い、思い切って応募しました。

写真:福井 翔子

風通しの良い組織風土だからこそ痛いところも突かれる

キャリアチェンジの動機は満たされていますか?

これまでの経験やスキルを活かしながら、従業員が安心していきいきと働ける環境づくりや、ガバナンス制度の整備に取り組んでいます。
 
働く環境や組織のあり方に対する価値観は人それぞれ違うため、組織全体の生産性と一人ひとりの幸福を両立させるのは簡単ではありません。それでも、どうすればバランスを取れるかをチームで話し合いながら、より良い仕組みを考えていくプロセスには、大きなやりがいを感じます。
 
また、制度はつくって終わりではなく、組織の成長や社会情勢の変化に合わせて見直しながら、進化させていくことが大切です。社外にも視野を広げ、新しい学びを取り入れながら柔軟に制度をアップデートしていけるのも、この仕事の面白さだと感じています。

サイボウズに入って驚いたことはありますか?

想像以上に風通しが良く、誰もが自由に意見を交わせる環境でした。ときには鋭い意見にハッとさせられることもありますが、そうした意見こそが見落としていた課題に気づくきっかけになり、制度を進化させていく大切なヒントになります。率直な意見を交わせるこの組織風土こそが、より良い制度を生み出す大きな力になっていると実感しています。

工夫が実ったと感じたことはありますか?

サイボウズでは、企業理念(存在意義と5つの文化)を大切にしながら、独自のガバナンス制度を取り入れています。その中でも特にユニークなのが、社内公募によって誰でも取締役に立候補できる「社内取締役制度」という仕組みです。
 
昨年秋、社内イベント「3M(Monthly Message Meeting)」で、全従業員に向けて社内取締役制度について説明を行いました。一人ひとりがオーナーシップを持ってサイボウズ全体の組織と事業に向き合うという制度の目的を正しく理解してもらうことが大切だと考え、制度が必要な理由をわかりやすく伝えることを意識し、印象に残りやすいキーワードを取り入れるなど工夫をしました。説明を聞いた従業員の中から、「この考え方に共感し、社内取締役に挑戦したい」と応募者が出てきてくれたことはとても嬉しかったです。

決めつけずに挑戦して良かった

最後に、キャリアチェンジを伴う転職を考えている方へメッセージをお願いします。

人事は未経験の職種でしたが、思い切って挑戦して本当に良かったと感じています。サイボウズで働く中で、法律事務所での経験やスキルは分野を超えて活かせるものだと実感しました。
 
異なる職種でも、これまでの経験が思わぬ形で役立つことがあります。大切なのは、「自分には無理だ」と決めつけず、一歩踏み出してみることだと思います。もしサイボウズの企業理念や組織風土に興味を持ってくださるなら、ぜひ応募を検討してもらえると嬉しいです。新たなチャレンジの先に、きっと思いがけない発見があるはずです。

写真:福井 翔子

私のオフタイム

色々な国の料理を食べることが好きです。昨年カンボジアで食べた地元産の生胡椒が入った料理は、フレッシュな香りがしてとても美味しかったです。

写真:福井 翔子
  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

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