人を知る

少数派を取り残さず、社員一人ひとりの人生を豊かにする

写真:堀優理香

人事

堀 優理香

(2021年 新卒入社)

京都府出身。筑波技術大学産業技術学部卒業。 2021年に新卒でサイボウズに入社して、人事本部の人事労務部に配属。多様化を支える労務基盤づくりをミッションとして入退社対応・異動手続き・社会保険手続き・各種証明書作成・働き方に関する制度設計などを担当。働く人たちを労務観点でサポートできるよう日々尽力中。聴覚障害があり、右耳が全く聴こえず左耳が少し聴こえる。

サイボウズなら自分らしく働けるイメージができた

新卒でサイボウズに入社されていますが、大学時代はどんなことをしていましたか?

筑波技術大学という視覚障害者・聴覚障害者のための大学で、学生会の副会長や学園祭の模擬店のリーダーなどの活動に打ち込んでいました。そこでチームとして行動した経験が、サイボウズに入社した理由だったり、労務の仕事がしたいと思うようになった理由につながっているのかなと思います。

就活では、どのような条件や軸で就職先を探していましたか?

誰もが自由に発言ができて、新人や若手が抑圧されることのない環境で働きたいという思いがあって、最初は会社の風土を特に重視して見ていました。そのあとにサイボウズを初めて知って事業内容に共感し、チームワークあふれる社会を創る手伝いがしたいと考えるようになりました。

サイボウズとの最初の出会いは覚えてますか?

就職活動をする上で、世の中にどういう会社があるかもわからない状態だったので「会社 自由」みたいなキーワードで検索してみたら、たまたまサイボウズが出てきたんです。

代表の青野さんの「チームワークあふれる社会を創る」というメッセージなどを見て、チームワークと人を大事にしている会社なんだなと感じました。私自身、大学の学生会でチームワークに悩んでいた時期があったので、より感銘を受けた部分もあるかもしれません。真っ黒な部屋でベッドにこもりながら会社を調べていたんですけど、サイボウズを見つけたときに光を感じたというか「こんな会社があるんだ」と気持ちが明るくなったのを覚えています(笑)。

選考を進んでいく中でサイボウズへの入社を決めた理由は何ですか?

私は聴覚障害があるので、会社説明会で字幕をつけてもらうなどの情報保障(※)をお願いしたんですが、終わった後に担当の方から「次回以降のためにアドバイスをくれませんか」と声をかけられたんです。この会社は私だけでなく他の障害を持つ人のことも考えてくれてるんだと感じました。

※聴覚障害の場合は手話・筆談・字幕など、障害を持っている人が情報を得るためのサポートをすること

以降の選考でも、いつもは私が自分から字幕を出す方法などを伝えているんですが、途中からサイボウズの採用担当者さんがやり方を覚えてくれて、向こうから「字幕はこれを使ってください」と言ってもらえるようになりました。それが単純に嬉しかったし、これなら入社した後も自分だけ重荷に感じることにはならないだろうなと思いました。

事業内容や理念にも惹かれていましたし、面接で女性の方が多かったことから女性でも働きやすい環境の会社なんだと感じたのもあって、心が一番ときめいたサイボウズへの入社を決めました。

写真:堀優理香

一人ひとりに寄り添った会社からのサポート

サイボウズに入社して最初のオンボーディング研修はいかがでしたか?

コロナ禍でほとんどオンラインだったんですが、スムーズに進んでいったので驚きました。基本的には新卒オンボーディングチームが引っ張っていたのですが、いろんな部署の方が一緒に作っている感じで、より内容が身近に感じられました。この周りを巻き込むやり方はサイボウズらしいなと思います。

その後サイボウズに入社してみてギャップに感じたことはありますか?

みんなが手探り状態で1つのチームを作っていったり、みんなで意見を出して1つのものを作っていく姿を見て、「サイボウズって意外と完璧ではないんだな」という印象を受けました。外からは上手くいっているところしか見えないのでわからなかったのですが、サイボウズも失敗やトライ&エラーをするんだと思いましたね。

耳が聞こえにくいという特性によって、入社してから戸惑う場面はありましたか?

何かイベントがあったときに、オンラインだと字幕を出せるので参加しやすいんですが、どうしてもオフラインのイベントは参加しにくさがあり、どうにかできないか試行錯誤中です。

また社内でも私のことを知らない人が多くいるので、初めて一緒に仕事をする人に対して障害のことを伝えるタイミングに困ることはあります。ただ私は社内グループウェアに自分の障害について細かく書いていて、それを見てくれる方もたくさんいるので、自分から発信することで知ってもらおうという努力はしています。

会社からのサポートについては、どのように感じていますか?

字幕のツールなどを調べて選んでくれたり、実際に使った感想を聞いてくれたりするのは、ありがたいですね。私のほかにも聴覚障害者の方がいるんですが、必要なサポートは人によって異なることが多いので、「聴覚障害者にはこれをしておけばいいだろう」ではなく、一人ひとりの話に耳を傾けて対応してくれるのが嬉しいです。

「通信状態が悪いときに字幕に助けられた」「ゆっくりハッキリ喋るようにしよう」などの声が社内で挙がることもあって、自分にとって必要不可欠なサポートが他の人にも良い影響をもたらしたと思うと、ここにいてよかったと思えますね。

写真:堀優理香

労務は人を管理するのではなく支援する仕事

入社して最初に人事本部の労務部に配属されていますが、なぜ労務の仕事をやりたいと思ったんですか?

大学時代にやっていた学生会の副会長は他の役員を支える仕事が多くて、自分が前に出て何か話したり、周囲を引っ張ったりするよりも、誰かを陰からサポートするほうが好きだと気づいたんです。それなら人事本部の中でも社員を支える仕事がしたいと思って、労務部を希望しました。面接のときから労務がやりたいと言っていたので、無事に配属されてよかったです。

労務の仕事では、どんなときに喜びを感じますか?

入社予定の方とのやりとりや入社後のオリエンテーションを経て「入社前は不安だったんですけど堀さんの案内のおかげで不安がドキドキ・ワクワクに変わって入社が楽しみになりました」と言ってもらえるのが嬉しいですね。初めて転職する方もいますし、誰しも入社前や入社直後は強い不安を感じると思います。そういった不安を軽減することで、入社した方からお礼をもらえるのが一番のやりがいです。

その一方で、どんなところが難しいと思いますか?

新しい制度を作ったり既存の制度をアップデートするときには、どんな反応が予想されるか考えて話し合うのに、すごく時間を使います。サイボウズにはいろんな人がいるので一律に対応することが難しく、誰かにとっては良いものでも別の人にとっては嫌に感じることもあります。そうした100人100通りの考え方をくみ取って取り組まないといけないのが、労務の大変さであり奥深さだと思います。

普段の仕事の中で意識していることはありますか?

わからないことがあれば、すぐチームメンバーに相談するようにしています。労務はミスしてしまうと周囲に大きな影響が出やすい仕事なので正確さが重要です。ただどうしても間違いを起こしてしまうことはあるので、人のやる気や記憶に頼らず、アプリでリマインド通知するなど仕組みや運用によって対処するように気をつけています。

あと労務部に配属されてすぐに先輩から伝えられた「労務は人を管理するんじゃなくて人を支援する仕事だよ」という言葉は、ずっと記憶に残っています。

サイボウズはチームワークあふれる社会を創るためにいろんな働き方を取り入れているので、海外で働きたい、週3日で働きたい、といった希望がたくさん出てきます。その時に「こういう規則だからダメ、前例がないからダメ」と言うのではなく、社員の人生をより豊かにするために何かできることはないかを考えるところから始めて、制度や会社の仕組みなどをアップデートしたり、わかりやすく説明する仕事なんだと教えてもらいました。

今でも社員の方からお礼を言われたり、制度が変わったことによって喜びの声が上がったりすると「なるほど、こういうことか」と先輩の言葉を思い出します。

チームワークという面では、日頃から気をつけていることはありますか?

相手の心境を想像して言葉を選んだり、どういう人がどんな立場でそれを言ってるのかを考えたりすることを常に意識しています。考えることをやめてしまったら成長しないし、チームワークにつながらないと思うので、完全には理解できない部分があったとしても考えることを諦めない姿勢が大事だと考えています。

これから将来やってみたいことはありますか?

私は誰かを支えて人生を豊かにすることにモチベーションを感じるので、まだまだ労務を続けようとは思いますが、いつか社外のお客様などを支える仕事にも挑戦したいです。

あと労務は採用などに比べると「どんな仕事かわからない」と言われることが多いので、縁の下の力持ちである労務のイメージ向上に貢献できたらいいですね。

写真:堀優理香

少数派を取り残さないのがサイボウズ

会社にいて、どんなところにサイボウズらしさを感じますか?

少数派を取り残さないところがサイボウズらしいと感じます。日本の社会では大人数の意見や気持ちが優先されがちだと思うのですが、サイボウズには少人数の意見もちゃんと聞こうという考えがあります。

たとえば何らかの制度を作ったり変えたりするときにも、対象者が多いかどうか、自分に関係があるかどうかではなく、少人数でも必要としている人がいるならアップデートしなければならないという方針で検討が進められています。私のように耳が聞こえにくい人に対してのサポートにも、少数派を取り残さない心意気を感じます。

また、誰かの発言が周りを巻き込んで大きな影響を及ぼしていくのも、サイボウズらしさだと思います。一見サイボウズは静かな水面のように見えるんですが、そこに問題提起の石が投げ入れられると、たとえ小さな石であってもどんどん波紋が広がって最終的に会社を動かしていく、みたいなことがよくあります。

サイボウズで課題に感じていること、もっとこうしていきたいと思うことはありますか?

サイボウズには社内グループウェアだったり、人事に相談できる窓口だったり、自分の考えを吐き出せるような場所がいろいろと用意されています。ただそれでも遠慮してしまって上手く主張できない人もいるかなと思うので、そういった人達の気持ちをどうくみ取っていくかは少し課題に感じています。

サイボウズのグループウェア上で見つけた業務にまつわる悩みや質問の投稿に対してコメントしたり、キーワード検索して反応を見たりしていますが、社員数がどんどん増えているので、声が拾いにくくなっていくかもしれません。そうなった場合も想定して、現状で見えていない範囲までアプローチできる方法を考えたいです。

サイボウズで働くメンバーに何か共通点を感じることはありますか?

「事業内容や文化に共感している」ところ、「自分の選択に責任を持っている」ところなどもありますが、私がサイボウズで働きやすいと思う理由につながっているのは、みんなが「自分の中にある偏見や無理解・差別心を知ろうとしている」「物事を自分ごととして捉えて考えている」ところです。

社内では定期的に生理・障害・アクセシビリティ・LGBTQ+などの勉強会が開かれていたり、異文化・情報保障などに関する発信をしていたりしています。サイボウズのメンバーには少数派を取り残さない心意気があり、自分と異なる人に対する無意識の偏見や無理解・差別心が含まれていることを知った上で、いろんな人たちがいると理解しようとしていると思います。

また社内グループウェアなどに自分の意見を書いたり、自分の人生に大きな影響を与えた出来事について言語化して社内に発信したりする人も多いです。それを見ると「この人はこういう生きづらさを抱えているんだ」「こういう経験があったからこう言っているんだ」など、いろんな視点・立場からの生き方や価値観を知れて勉強になります。

堀さんとしては、どんな人にサイボウズに入社してほしいですか?

世の中にはいろんな人達がいることを知って、その人の話に耳を傾けられる、その人がどんな立場で話しているのかを考えられる人と一緒に働きたいです。

サイボウズへの応募や入社に迷っている人がいたら、どんなことを伝えますか?

自分が就活していたときのことを考えると、サイボウズで働くイメージができるのであれば応募や入社を考えてほしいです。私は人を支えることにモチベーションを感じるので労務の仕事がしたいという思いはありましたが、もしそれが叶わなかったとしても、サイボウズならやっていけそうだと感じていました。そんな私と同じように自分がサイボウズで働くイメージを持てる方であれば、ぜひサイボウズに来てほしいです。

私のオフタイム

休日は友人と遊ぶことが多いです。飲み会、カフェ、フットサル、展示会、テーマパーク、たまに旅行に行くなど結構アクティブに過ごしています!

写真:堀優理香

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