
プロダクトエンジニア
柿崎 美南乃
(2023年 新卒入社)
千葉県出身。津田塾大学 学芸学部 情報科学科でプログラミングを学ぶ。大学在籍中に、X(旧Twitter)の投稿を目立たせるためのOGP画像作成アプリやゲームキャラクターの経験値可視化ツールなど、日常の「あったらいいな」を実現するWebアプリケーションの個人開発に勤しむ。2023年にサイボウズに新卒入社。プロダクトエンジニアとしてkintoneの新機能開発を担う。
2025年10月に公開
“ここで仕事をするのは幸せ”と感じたインターンとCybozu Days
サイボウズへの入社を志望したのはなぜですか?
大きな理由は3つあります。
1つ目はサイボウズでインターンをした時、社員の方々の技術力の高さだけではなく、思いやりを持ったコミュニケーションを間近で見られたことです。チームワークを大事にしながらも、プロダクトを成長させていくための議論はとことん突き詰める。こういう人たちと一緒に仕事をできたら幸せだろうなと思いました。
2つ目は、kintoneというソフトウェアを用いてチームワークの向上に貢献するという思想がとても尊いなと思ったこと、そしてそれ以外にもサイボウズ全体でチームワークのための取り組みを全力でやっているのが魅力的に感じられたからです。
3つ目は、サイボウズが主催する「Cybozu Days」でユーザーの声を直接聞く体験ができるということです。Cybozu Daysでは、サイボウズ製品のユーザーが活用事例を発表してくれます。エンジニアがユーザーと直接話せる機会もあって、働く上でのモチベーションになりそうだと感じました。
入社前からWebアプリケーションの開発をされていたのですか?
はい。プログラミングを始めたのは大学に入ってからです。ITはこれからも必要とされるから学んでおこう、最初はそれくらいの気持ちでした。それが、プログラミングという手段を身に付けると、これまで使っていたサービスを“作る側”になれるという魅力に気づいて。それから、どんどんのめりこみました。自分が作ったアプリが使われ、なおかつ反応をもらえることに楽しさを感じていました。
大学2年生の頃にコロナ禍で授業がオンラインになり、空いた片道2時間以上の通学時間で、自分で手を動かして形にするという挑戦を始めたのです。楽しかったこともあり、プログラミング関連の情報収集をする中で、SNSで積極的に技術的な発信をしている人をフォローしたところ、サイボウズの方でした。それが、サイボウズとの出会いです。

思った以上に自主自律。だからこそのチームワークを実感
社員に魅力を感じての入社とのことですが、入社後の印象は変わりませんか?
コミュニケーションが上手な方が多いのは想像通りでした。業務、オフィスでのオフラインイベント、部活動、kintone上でのテキストのやりとり、社内のどこでどんな人と関わっても心地の良いコミュニケーションが取れることは本当に恵まれていると感じます。ただ思った以上に、自分で考えて行動する必要があると感じて身が引き締まりました。
自分で考えて行動するというのは、難しくないですか?
難しさは感じますが、サイボウズで活躍し、信頼されているメンバーはやはり自分の考えをしっかり持った上で主体的に行動しています。サイボウズで求められている自主自律のレベルの高さを日々実感しますね。
キャリアパスという点では、会社からの強制や押しつけはありません。個々人のやりたいことを尊重してくれる分、無限にある可能性に対して、どう情報を収集して、どう判断して、どう行動するかを自分で考える必要があります。
ただ、手を挙げればやらせてもらえる環境をうまく活用することで、進んでいける環境があると思っています。大人の体験入部という制度があり、所属チームへの知見の還元や自身のキャリアの検討を目的に、気になるチームの業務を数日から数ヶ月体験することができます。また、先輩や上司との1on1が定期的にあるので、そのときの自身の考えや思っていることを気軽に話せます。キャリアのことだけでなく、日常で困っていることや考えていることなど何でも話せるため、息抜きにもモチベーションの向上にもつながります。
例えば「チームの開発生産性が定量的に見られるツールを入れられないか」という話を1on1でしたところ、チームのEMがマネージャーに話を持っていってくれて、実際にチームでツールを使うことになりました。
個人のアクションや発信をきっかけに、フットワーク軽くチームや組織が動く可能性のある会社なのだと改めて実感しました。
自主自律の環境で自分が変わったと感じることはありますか?
自分のできないところをちゃんと認められるようになりましたね。
「人には得意なことも、不得意なこともある。だからすべてを自分でできるようになる必要はない」という意識ができるようになった気がします。一人ひとりは自主自律でも、チームで補い合って、いいもの作っていこうという意思を皆さんから日々感じています。
例えば1on1で困っていることを話すと、「みんなで考える時間を取りましょう」とチーム課題に発展することもあります。新しい技術を学びたいと思った時にkintoneで「興味がある人がいれば一緒に読みませんか?」と呼びかけると、いつのまにか業務時間の一部でチームを跨いだ輪読会が始まることも珍しくありません。サイボウズの自主自律は一人じゃないんです。

「頼られる喜び」が次の挑戦へ導く。AIコーディングも、チームの知見も、すべてが成長の糧に
kintoneのプロダクトエンジニアは、どのような仕事をするのでしょうか。
私は研修後1年ほどkintoneのアプリ領域を担当するチームで、新機能の開発に携わりました。その後チームを移り、大規模ユーザー向けの「性能ダッシュボード」の開発を行っています。いろいろな部署からメンバーが集まったチームなのでチーム内で自分が唯一経験がある分野に関しては、チーム内で一番詳しく、他のメンバーから安心して頼りにしてもらえるようにしておこうとモチベーションが高まります。
今まであまり触ってこなかった技術に触れる機会も多いですが、その分学びも多いですし、プロダクトエンジニアとして領域を問わず貢献したいと思っています。今のチームは、他の本部と密に連携したり、価値をより効果的にユーザに届けるために日々柔軟にタスクの優先度を考える必要があったりする機会が多く面白いです。最近は他にもkintoneの新しい価値を生むためのプロジェクトが多く進行しており、勢いを感じています。
同時に最近はAIを利用した開発が始まっていて、AIでのコーディングを模索しており、勉強することが増えています。社内に「AIやっていきチーム」というAI利用を推進するプロジェクトチームがあり、AIツールの情報発信や使用ルールの整備をしてくれていたり、誰でもAIツールに関する話をできるkintoneスペースがあり開発本部以外のメンバーも参加して盛り上がっているので、キャッチアップのきっかけは得やすいです。
出勤と在宅勤務との併用勤務はいかがですか?
私の部署では出勤の仕方に決まりごとはないので、私は週1、2回出勤し、他は在宅勤務というパターンが多いです。入社したての頃は、対面でコミュニケーションを取っておいた方が、オンラインでも話しやすくなるだろうと考えて、頻度高く出社していました。
在宅勤務で孤独を感じたことはないですが、在宅勤務は時間管理が重要だと感じています。ズルズル残業をしてしまわないように、私は机の横にヨガマットを敷いて、そこでストレッチすることで「今日の仕事は終わり」と区切りをつけています。また、通勤時間がない分、技術書を読むなどの勉強の時間に充てることもできます。

リモートワークは“チームワーク”を損ねたりしませんか?
チームワークはしっかり築けていると思います。毎日Zoomで朝会があり、そのときに業務的な情報共有だけでなく雑談もします。また、タスクが詰まったときにはSlackで呼びかけてチームメンバーが集まりZoomでモブプロをすることもよくあります。サイボウズはテキストコミュニケーションも活発なこともあり、リモートワークで孤独を感じることは全くありません。
反対に、チームメンバーは全国各地に住んでいるところが散らばっているので、そんなメンバーたちが一緒に同じプロジェクトで働けることはすごいなと思ったりします。チムビル制度を使った対面でのコミュニケーションを取る機会もあり、よりチームの一体感を感じられます。
新機能で“うれしさ”を届けられる。想像するだけでモチベーションが上がる
仕事をする中で、どんな時にやりがいを感じますか?
入社からずっと、入社動機でもあるkintoneを利用してくださっているユーザーにもっと便利にkintoneを使っていただきたいという想いで開発をしています。「この機能を開発したら、ユーザーにこんなうれしさを届けられる」と想像するとワクワクします。
学生時代の身近な友達にもkintoneユーザーがいることもモチベーションの1つです。
kintoneは歴史も長く、成熟した製品と思われがちです。けれども、入社前に「入社後はどんな仕事ができるのか」と聞いた時「たくさんある」と言われました。入社後、kintoneの方向性について描かれた開発ロードマップを目の当たりにし、その言葉は本当だったと実感しました。開発メンバーの一員として、kintoneの機能開発を通じてお客さまのチームワークにより貢献したいという気持ちが増しています。
最後に、サイボウズへの入社を検討している方にメッセージをお願いします。
サイボウズは、社歴や社会人歴が浅いからといって遠慮する必要がない組織です。そんなことを気にせず自分でどんどん動ける人、チームワークを大事にしながらはっきり意見を伝えられる人が歓迎されると思います。
実際に、チームやプロダクトを良くするために主体的に意見を出して動ける人が活躍していますし、自分もそうありたいと思っています。
いろいろなことに挑戦できる環境・フェーズなので、「こういうことがしたい」と定まっている人、これから見つけたいと思っている人、どちらにも合っている開発組織だと思います。
私のオフタイム
パン・お菓子作りにハマっています。作る工程が楽しいだけでなく、あげた人に喜んでもらえるのが良いところです。何かを作って誰かに喜んでもらいたい気持ちは、仕事でもプライベートでも変わらないようです。

- インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。