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kintoneが好きすぎて趣味で始めたコミュニティ活動が、いつのまにか仕事に

松井 隆幸

コミュニティマネージャー

松井 隆幸

(2013年 新卒入社)

大学卒業後、2013年に新卒でサイボウズに入社。入社後は営業本部に所属し、パートナー営業を経験。その後、趣味で始めたkintoneユーザー向けブログをきっかけにコミュニティ運営の業務へとシフトチェンジし、マーケティング本部やカスタマー本部での業務を経験した後、カスタマー本部ファンコミュニティ推進部に所属し、ユーザーとの交流やkintone活用推進のための活動に取り組む。

2024年5月に公開

リリース間もないkintoneに興味を持ち入社

新卒でサイボウズに入社されていますが、何をきっかけにサイボウズを知りましたか?

最初は父の会社でサイボウズ Officeを使っていたことをきっかけに知りました。父の話から、なんとなくサイボウズという社名は認知していたんです。

その後、就活の時期になって改めてサイボウズについて詳しく調べ始めました。私は学生時代に情報社会学系の勉強をしていて、就職先もIT企業を志望していました。そんななか、サイボウズは当時からプロダクトはもちろん、新しい働き方を推進する企業としても知られ始めていたんです。

それからサイボウズに応募しようと思ったのはなぜでしょうか?

大きな理由はkintoneというプロダクトにとても魅力を感じたからです。当時、クラウドサービスが広がり始めた頃で、kintoneもリリースしてから間もない時期。私はクラウドで繋がって使用できるサービスが好きだったので、kintoneも近いことができるのか?と気になったんです。また、自分でアプリを作るというコンセプトもいいなと思いました。

選考が進んでいく中でサイボウズへの入社を決めた理由は何ですか?

正直に言うと、第一志望群の企業の中で最初に合格をいただけたからです(笑)。選考中からサイボウズに入りたいなとは思っていたので、内定を頂いた時点ですぐに入社を決めました。

プロダクト以外では、働き方の柔軟性や多様性のある社風にも惹きつけられました。それは、入社後も変わらず、魅力的だと思っていることです。

写真:松井 隆幸

転換期の営業本部で歩んだファーストキャリア

入社後、最初は営業本部に所属されたそうですね。どんな業務をされていましたか?

入社後6年ほどは、営業本部でパートナー営業を担当していました。具体的には、大手複合機メーカーの担当をしていました。今でこそサイボウズ社内の担当は多くいますが、当時は数人だけです。少人数ながらも、全国を飛び回って働いていました。

当時を振り返って、印象に残っている仕事はありますか?

特定の業務ではないのですが、数万人規模の社員を抱える大きな企業と関わって仕事をしていくことのダイナミックさをひしひしと感じる日々でした。少人数で動いている私たちに対し、相手は全国に何千人もの営業社員がいる会社です。そのため、うまくいけば全国にサイボウズ製品が普及する可能性もある。そんな相手に対してどうしたらサイボウズに興味を持ってもらえるか、いつも考えていました。

結果的に、自分の仕事が大成功して明確な実績を残せたわけではありません。でも、今のサイボウズの営業チームが深い繋がりを築けている姿を見ると、私が営業だった時代からの地道な積み重ねが少しは役に立ったのかなと感じられます。

営業として働いてみて、入社前に抱いていたイメージとギャップを感じたことはありましたか?

当時私がいたチームはまだ昔ながらの働き方が色濃く残っているチームでした。業務内容やチーム構成の影響もあると思いますが、多少無理をして働いたり、残業が続いてしまう時期もあったり‥‥‥。サイボウズは当時から働きやすさで注目を集めていたので、ギャップを感じました。

ただ、それによって得られたものもあります。地道な関係作りが相手の心をつかんでいく。そういったことの大切さは、今のコミュニティの仕事にも活きています。
もちろん、いまの営業チームは当時からするとびっくりするほど働きやすくなっていますよ。振り返ってみれば、私が入社した頃は転換期だったんだなと思います。

趣味が仕事に。ファンコミュニティ運営の部署へ

その後、営業本部からマーケティング本部に異動されていますね。どんな経緯があったのでしょうか?

営業本部にいた頃、私は趣味で「キンスキ.com」というブログやYouTubeなどでkintoneに関する情報発信をしていました。会社から言われたわけではなく、本当にただkintoneが好きで個人的に行っていたことです。そうしたら、だんだんとkintoneユーザーの方々との繋がりができてきたんです。作ったコンテンツをSNSで発信していたら、興味を持ってくださる方が増えてきて。

そのうち、私の活動が社内でも知られるようになり、「サイボウズの仕事としてやったらどう?」と言っていただけることができ、2019年にマーケティング本部に異動しました。

マーケティング本部では、どんな業務を経験されていましたか?

基本的には、私が個人的にやっていた活動と同じようなことをしていました。情報発信をしたり、SNS上でユーザーとの繋がりを構築したり。

当時、コミュニティ運営に特化した部署はなく、私はほぼ一人で活動していました。その隣では広告やサイトでプロモーションを行っているチームがいて、今思えば私は異色な存在だったと思います。そんな働き方も受け入れて認めてくれるサイボウズってすごいなと感じていました。

その後、カスタマー本部に所属するファンコミュニティ推進部に異動されたのはどんな経緯があったのでしょうか?

ファンコミュニティ推進部部長の後迫さんが、部署を立ち上げる時に声をかけてくださったんです。私はマーケティング本部に所属していましたが、やっていることはコミュニティの分野だったので、一緒に活動していくことを決めました。

ファンコミュニティ推進部ではどんな業務を経験されてきましたか?

主にkintoneユーザーの方々が自発的に行う、有志のコミュニティに関わる仕事をしてきました。
その後、サイボウズ自身が運営する公式コミュニティ「キンコミ」も始まり、今はそちらに携わる時間が多いです。
いまは個人の活動ではなく、他のメンバーとも協働してチームで施策を考えています。

有志でも公式でも、コミュニティのユーザーたちと繋がることはもちろん、ユーザー同士の繋がりを促していくことも重視して活動しています。企業内でのkintone担当者さんって孤独になりやすいんです。でも、私たちの活動を通してユーザー同士で交流することで、ノウハウを得たり、kintone活動のモチベーションを高めたりしていただければ、もっと活用の幅が広がるのではないかと考えています。そのためにサイトやイベントの運営などを行っています。

写真:松井 隆幸

コミュニティ業務の魅力と難しさ

個人的な趣味からお仕事にするほどkintoneコミュニティにのめり込まれたんですね。松井さんから見て、コミュニティの仕事の面白さはどこにありますか?

ユーザーの人生が変わっていく様を見ることができるのが他にはあまりない魅力だと思います。コミュニティのメンバーって、直接会う頻度は多くないけれど、長い期間の中で断続的に関わる場合が多いんです。イベントの度に、SNSで見かける度にと、そのコミュニティにいる限りはちょこちょこ関わり続けていく。

そんな風に長い関わりを持てるからこそ、コミュニティを通じてユーザーが変わっていく様を見ることができるんです。例えば、最初はkintoneを上手く使えていなかった人が使えるようになったとか、いつの間にかコミュニティ内で発信する側になっていたとか。さらに、kintoneの活用推進によって社内で評価された人、kintoneの知識を使って副業したり転職したりした人などもいます。初めて会った時からは想像もできないような変身をしていくユーザーたちの姿を見ることができるのは、とても面白いところです。

ただの「お客さん」というよりは、より長いスパンでユーザーと関わることができるのですね。

そうなんです。コミュニティにいるユーザーとはkintoneというプロダクトのことだけではなく、キャリアや趣味、家族などプライベートな話をすることもあります。お客さま対会社というよりは、個人対個人で関わるイメージに近いです。だから、ユーザーがkintoneをきっかけに何か良い変化を迎えられた話を聞けたときはとてもうれしいですし、やりがいを感じます。

一方でコミュニティ運営の仕事の難しさはどんなところにありますか?

事業への貢献度合いを明示しにくいところは難しいなと思います。もちろん、コミュニティに関わってくれたユーザーはプロダクトの活用度合いが高まりやすいなど、数値化して見える部分もあります。

ただ私が先ほどお話ししたような横のつながりやエモーショナルな部分は、なかなか見えづらい。傍から見ると「ただ遊んでいるだけ」なんて見られてしまうこともあるかもしれません。より分かりやすく事業との紐づきや、コミュニティの重要性を示せるようにしなければと考えています。

コミュニティマネージャーの仕事はどんな人に向いていると思いますか?

やはり人との繋がりに楽しさや可能性を感じる方はすごく向いていると思います。ただ大人数でわいわいすればいいということでもなくて、個人個人としっかり向き合ったり、人と人をつなげたりすることに面白さを感じる人、というイメージです。

写真:松井 隆幸

いつでも辞められる。それでもサイボウズで働く理由

サイボウズで働くにあたって大切にしていることはありますか?

2つあって、1つは相手を共感させるコミュニケーションを目指すことです。サイボウズはトップダウンで命令を受けるのではなく、各メンバーが考えて、周りの共感を得て仕事を進めていく文化が根強い会社です。だから、どういう考え方や伝え方をすると相手にも理解・共感してもらえるのかを意識することがとても大切です。その分、物事の進みが遅いと思うこともあります。でも、全員で納得している時は上手く物事が進むので、サイボウズにおいては大事にされている価値観だと思います。

もう1つはサイボウズをいつでも辞められるようにすることです。実は私は週3日サイボウズで働いていて、残り2日は自分の事業を手掛けています。このような働き方にたどり着いたきっかけは、サイボウズに入社したばかりの頃に「サイボウズを辞められるようになってくださいね」と言われたことです。これは、サイボウズに依存せずとも、自立してキャリアを切り開いて行けるような人になれということだと思います。

こう言われたことが頭の中に残っていて、営業時代にブログなどを始めたことにも繋がっています。今後も、「いつでもサイボウズを辞められる」状態を目指していきたいと思っています。

松井さんは既に、サイボウズ外でも活躍されているという印象を抱いたのですが、それでもサイボウズで働き続けている理由は何なのでしょうか?

やっぱり、kintoneというプロダクトがとても好きだということが大きいです。そして、kintoneというプロダクトをきっかけにできたコミュニティをこれからも見ていたいと感じているので、サイボウズで働き続けているのだと思います。

また、サイボウズは私のような働き方も柔軟に受け入れてくれるので、長く勤めたい人にも合った職場だと思います。例えば独立しようにもいきなり会社を辞めるのは勇気がいりますが、サイボウズでは、自分のやりたいこととのバランスを取りながら働く時間を調整できるのでありがたいです。

サイボウズへの応募や入社に迷っている人がいたら、どんなことを伝えますか?

サイボウズは柔軟で、自由な会社です。でも、同時に厳しい一面もあって、自分の考えややりたいことをしっかりと言うことが求められます。指示や決定を待っているだけだとなかなか働きづらい会社かもしれません。

自分の考えがある人に対しては、それを実現するための方法やより良い方法を一緒に考えてくれる人がたくさんいます。自分の考えを持ちながらも、チームで一緒に考えて同じ方向を見てがんばりたいという人にはおすすめな会社なので、ぜひ入社を検討してみてください。

私のオフタイム

私は複業でライブ配信の事業を行っています。代行支援だけなく、YouTubeやnoteでライブ配信のノウハウ紹介もしています。kintoneもそうですが、とにかく発信することが好きなのだと思います。

そんなことをしていたら、ライブ配信の方でもコミュニティを運営するようになりました。kintoneとライブ配信の二つで、コミュニティ漬けな毎日を送っております!

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  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

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