「あたたかい雰囲気」が魅力的だった
大学で開発を学び、卒業後はフロントエンドの目に見える部分を実装するプログラミングをしていきたいと考えていました。サイボウズに入社を決めたのは、面接のときに感じた「あたたかい雰囲気」に惹かれたからです。就活を通じて「社会って厳しいな……」と思うことがたくさんありました。いろいろな会社から今後のご活躍をお祈りされてばかりで、自分はどこからも認めてもらえないんじゃないかと思ったこともあります。
そんな中、サイボウズの選考で出会った社員からは優しさやあたたかさを感じ、人として誠実に接してくれたように感じました。もう一つの決め手になったのはサイボウズの事業です。自社でパッケージを作っているサイボウズであれば、上流から下流まで、自分の技術を活かしてあらゆる領域に挑戦できるという点も魅力に感じていましたね。
モバイルエンジニアだからこそ感じられるプレッシャー
僕の仕事はモバイルエンジニアです。UXを重視して、ユーザーにとっての使いやすさを探求しながら開発を進めています。サイボウズはBtoBビジネスということもあり、Webの文化が強く、「モバイル特有の問題」を的確にとらえていかないと、後から思わぬ実装コストがかかってしまうリスクもあります。たとえばiOSとAndroidでは求められる仕様が違うのでそれぞれを意識する必要がありますし、それを主張していくのもモバイルエンジニアの役割です。
サイボウズにおけるモバイルエンジニアは、実はプレッシャーの大きなポジションでもあるんです。現在はスクラム体制で、モブプログラミングを導入して開発を進めています。kintoneチームのメンバーと一緒に、1週間単位のスプリントで回しています。1週間でできることは限られているので、目標を区切って、確実に、柔軟に対応し、安定した品質を担保できるよう心がけています。
ベテランと新人が同等に意見を出せるモブプロ
モブプログラミングについて、僕はこのやり方はいいなと感じています。ベテランエンジニアの仕事に新人が加わり、同じ画面を見て、同等に意見を言える。「これって何のためにやったんですか?」といった突っ込んだ質問もその場でできるんです。結果的に、教育にかかるコストと手間は大きく軽減されていると思います。何もかもドキュメントに残しておくような必要もありません。教わる方はリアルタイムで早く教われる。教える方はコストが低い。チームにとってもプラスに働いています。
また、モバイルチームは製品を作るだけでなく、最新のトレンドを調査するというミッションもあります。個人で集中して進めるべき仕事を優先したい場合は、事前に宣言をしておけば、まとまった時間を取ることができます。こうした自由度の高さもチームをよい方向へ導いていると感じています。
子どもが生まれてからの変化
プライベートでは、子どもが生まれてからの2カ月間、育休を取得してみました。モバイルチームのリーダーが以前に育休を取っていたので、僕も当然の流れのように取得したんです。実際にやってみると、取得してみたというような軽いノリではなく、「育休は絶対に取らなきゃダメだ」と思うようになりました(笑)。1カ月目は自分が家事のほとんどを担当していたので、妻の負担も随分軽減できた……はずです。育休中はメッセージの通知をチェックするくらいで、家のことに集中できました。チームメンバーが快く協力してくれたことにも助けられました。
育休復帰後は、遅くとも19:00には退社するようにしています。在宅勤務の頻度も増えました。家族との時間を大切にできるのはうれしいですし、何より、子どもがかわいいんですよね。次の機会には、育休を3カ月取得しようと計画中です。
私のオフタイム
休日は家族との時間を大切にしています。公園に行って息子と遊んだり買い物に行ったりしています。息子は電車や車を見るのが好きなので、交通量の多い道路沿いや線路沿いを歩いて、踏切や電車の見える場所まで散歩しています。
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