データエンジニア/アナリスト
宮原 雅貴
(2016年 新卒入社)
滋賀県出身。大阪大学工学部応用自然科学科修了。大学院を休学し、オーストラリアに留学。 2016年にサイボウズに新卒入社し、オンプレミス製品のログ調査や海外支店への技術支援を経験。現在はデータ基盤の運用・活用を担当
2023年12月に公開
本音で話せる面接官が入社の決め手だった
サイボウズには新卒で入社されたとのことですが、学生時代はどんな勉強や活動に力を入れていましたか?
工学部に所属していて、大学4年生の頃から生物工学の研究を始めました。具体的には酵素を使って、植物の細胞から薬を作る研究です。そのまま大学院に進学したのですが、途中で休学し、ワーキングホリデーでオーストラリアに行きました。ワーキングホリデーから戻ってきてから、就活をして、サイボウズに入社しました。
研究から、就職の道に進まれたんですね。どんな軸で就職活動をしていましたか?
軸は3つありました。1つ目が業界選びの軸で、利用人数がこれから増えること。利用人数が増える業界を考えたときに、日本だと高齢者が増えてくるので介護、あるいはデジタルネイティブな世代も増えるのでITか、と2つまで絞り込めました。
2つ目の軸は、職種です。研究室にいたとき、自分は研究ばかりしてるのは性に合わないと思っていました。一方で、営業のようにビジネスに特化するのもそんなに得意じゃなさそう。なので、ビジネスと開発の間のような仕事がいいなと思うようになりました。
そして3つ目の軸は、会社です。オーストラリアにいた経験も相まって、日本発の企業で世界に挑戦している会社がいいなと思っていました。
これらの軸はサイボウズに合っていたので、実は他の企業はそんなに選考を受けていませんでした。
確かに、サイボウズはぴったりですね。最終的にサイボウズに入社した決め手は何ですか?
面接が4回あったのですが、毎回、面接官の雰囲気がすごく良かったんです。
僕は大学院を休学してオーストラリアに行って、戻ってきたタイミングで就活をしていたので、復学するという選択肢もあったんですよね。研究室に戻るのか就職するのか迷いながら面接を受けていた時に、サイボウズの面接官は「うちに来なよ」と言うでもなく、「本当にやりたいことは何だろうね」「大学院に一回戻って考えるのもいいかもしれない」と親身になってコミュニケーションをとってくれたんです。
他にも、面接とは別で1時間も雑談してくださったこともありました。正直に本音で話せる会社なんだなと感じました。就活中、他にこういった会社には出会わなかったのですごく印象に残っています。
入社前後で、ギャップを感じたことはありますか?
雰囲気が良さそうだというのは、入社前後でギャップはありませんでした。
ただ、僕が入社した当時は今よりも、体育会系な働き方をしていたのは意外に感じました。
今はそのような働き方は無くなっていますが、当時のシステムコンサルティング本部では終電でも働くこともありました。
1つのプロジェクトが新チーム立ち上げのきっかけに
サイボウズ入社後、どんな業務を経験してきましたか?
職種としては2つ経験しています。最初はテクニカルスペシャリスト(現在名:プロダクトサポートエンジニア)として3年ほど働きました。サイボウズの製品にはクラウド版とオンプレミス版があるのですが、オンプレミス版はお客様のサーバーで管理するので、何か問題が起きるとお客様から情報をもらったりお客様先に行って対応する必要があります。そういったときにお客様先で調査したり説明したりするトラブル対応が大きな仕事でした。
同時に、アメリカにあるサイボウズの関連会社でSE部隊の立ち上げにも携わりました。アメリカのメンバーに製品知識を伝えたり、研修・教育をしたりする仕事です。
そして、途中からデータエンジニア/アナリストになりました。社内のデータ基盤の構築・運用や活用方法の検討がメインの仕事です。
テクニカルスペシャリスト(現在名:プロダクトサポートエンジニア)としてログ調査の仕事をしていくうちに、大量のテキストをログから分析するスキルがついたんです。その延長上で、サイボウズ社内でデータ基盤を作るプロジェクトが立ち上がった時に、プロジェクトメンバーとしてアサインされて、今に至ります。なので、データエンジニア/アナリストのチームはもともとはなかったのですが、1つのプロジェクトから発展してチームになりました。
これまでサイボウズで働いてきて、どんなところに面白さを感じますか?
データを使って、他の社員やパートナー企業の社員さんなどが、効率よく働ける状態を作れるのが面白さだと思います。仕事をする中で、時には直感や常識をもとに意思決定をすることはあると思います。でも、そうではなくてデータという事実をもとに考えるとまた違ったやり方が見えてくることがある。個人的にも効率が悪い状態があまり好きではないので、データエンジニア/アナリストとして、効率向上に貢献できると、仕事が楽しいと感じます。
逆に大変さを感じるところはありますか?
テクニカルスペシャリスト(現在名:プロダクトサポートエンジニア)として働いていた頃は、トラブル対応でお客様先に行くのは緊張しました。もちろん先輩も一緒に行ってくれるのですが、自分が解決できなかったらどうしよう、とよく思っていました。
両方の仕事に共通したところだと、ビジネス部門と開発部門の間にある仕事ゆえの大変さがあると思います。営業やマーケティング、開発など様々な部門の人と関わるので、調整に手間がかかるんです。時にはどの部門がやるべきか曖昧な依頼をしなければいけないときもあるので、上手く調整する必要があります。
データを使う目的から分析まで他部署と一緒に考える
社内でも関わる部署が多いチームとのことですが、スムーズに仕事を進めるために、どんなことに気を付けていますか?
特にデータエンジニア/アナリストの仕事に関してですが、データ分析の依頼者の目的と仮説を整理してから作業を進めることは大切にしています。
依頼者さんが「○○のデータが欲しい」と言っていても、なぜそのデータを使いたいのかを聞いてみると、別のデータを使った方がいい場合があるんですよね。なので、依頼を受けたら、要件定義から一緒に考えるようにしています。
サイボウズでの仕事を通して、自身が成長したなと思うことがあれば教えてください。
スキル面での変化が一番大きいです。もともとIT知識は全くなかったのですが、入社してから知識を積み上げて、データエンジニアという職種で働けるようになったのは大きな成長だなと思います。
あとは、チームで動くことやチームをまとめるという観点で仕事を考えることも増えました。研究は1人勝負でしたが、だんだんチームを率いる立場になってきたので、どうしたらチームの人に効率よく働いてもらえるか、しっかり理想に共感して働いてもらうためにはどうすればいいのかというところを意識しています。
チームに関するお話が出ましたが、チームのレベルアップのためにしていることはありますか?
データエンジニア/アナリストのチームでのお話になりますが、分析結果を依頼者に共有する前にチームレビューという工程があります。kintoneやGitHubなどで分析結果を共有して、内容の妥当性などを互いにレビューし合います。
あとは、毎日朝にチームで集まってタスクの進捗確認や相談をする場を設けたり、2週間に1回くらいのペースで勉強会をしたりしています。
今後は、どんなことに取り組んでいきたいですか?
まずは社内でもっとデータ基盤を使ってもらいたいです。ゆくゆくは、社内だけではなくて社外のパートナー様も含めて、サイボウズの製品に関する業務を効率良く動かしていけるように情報提供をどんどん行っていきたいと思っています。データを使ってくれる人やデータを使う場面を増やすのが目標です。
役職や年次に関係なく意見が言える環境
宮原さんから見て、サイボウズの良い所はどこだと思いますか?
仕事に対して熱意がある人が多いのは良いところだと思います。言われたことをただやるだけではなくて、「こういう方法もあるんじゃないですか」と積極的に提案するメンバーが多いです。だから、生産的な議論ができます。
これは、風通しの良い社風にも影響を受けているかもしれません。私が入社した当時から、役職や年次に関係なく意見が言いやすい環境でした。
マネージャーになってみると、「やる気がない人もいるだろう」という前提で物事を考える必要は全くないので、とても助かります。
一方で、課題だと感じることはありますか?
新しいプロジェクトや仕事をリードできる人が少ないことは課題だと感じています。理想の状態や、今の状態を整理するプロジェクトマネジメントができる人は今後もっと必要になるだろうなと思います。
サイボウズには真面目なメンバーが多いのですが、その分慎重な人も多いので、もう少し図太く、柔軟な発想でプロジェクトをリードできる人がいてもいいのかもしれません。もちろん、プロジェクトマネジメントを学べるような機会をもっと提供していくことも大事だと思っています。
サイボウズには、どんな人が合うと思いますか?
システムコンサルティング本部では特に、素直な人だと合うと思います。技術に興味があることは前提ですが、そこから伸ばしていけるかどうかは、素直に先輩などの話を聞けるかどうかかなと思います。
あとは、自走力があることも大事だと思います。良くも悪くも、ボトムアップの文化が強い会社なので、自分で考えて意見を出すことが求められます。
最後に、サイボウズへの応募や入社を迷っている人に向けて、一言お願いします。
サイボウズのシステムコンサルティング本部では、技術とビジネススキルの両方が身につきます。将来食べるのに困らないスキルや経験を積みたい人には良い選択だと思います。将来がどうなるかわからない、環境の変化が不安だという方にもおすすめなので、ぜひ就職先の候補に入れていただけると嬉しいです。
私のオフタイム
休日は家族や友人とキャンプにいくことが多いです。DOD というアウトドアブランドのグッズで揃えています。DOD のうさぎ柄ロゴと満月を観ながら飲むビールは最高です。
- インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。