人を知る

誠実性とオープンな情報を背景に、 主体的に動く経理を目指す

宮本 悠

財務経理

宮本 悠

(2022年 キャリア入社)

明治大学経営学部を卒業後、地元・石川県で地方銀行に入社。法人営業などに励む傍ら公認会計士試験に挑み、試験合格を機に県内の監査法人に転職。約5年間、北陸地方にある上場企業の会計監査業務に携わり、2022年10月、財務経理職としてサイボウズに入社。石川県に在住しながら、月次決算・連結会計や開示業務などに従事。

会社の成長を内部から支えたい

監査法人から事業会社へ転職しようと思った理由を教えてください。

前職では公認会計士として企業の会計監査などを行っていました。会計監査とは、財務諸表などが正しく作成されているかを外部の立場でチェックする仕事です。さまざまな会社に携われる面白さがある一方、どこまでいっても“外部の人間”です。

会社の奥まで入り込むような仕事はできませんし、会社の中の人と比べて理解が及ばないと感じる点もありました。そのため、会社のことを深く知って経理として主体的に動く仕事がしたい、会社の成長を内部から支えたいと思うようになったのです。

転職するのであれば、前職の経験が生かせ、企業理念や事業内容が魅力的な会社がいいと考えていました。石川県に住んだままでリモート勤務ができることも条件で、全てに当てはまったのがサイボウズでした。

以前からサイボウズのことを知っていたのですか。

いいえ。きっかけは、監査法人に勤務する前に勤めていた地方銀行が、kintoneを利用してコンサルティングを行っているという話を聞いたことです。調べると、サイボウズが年1回行うイベント「Cybozu Days」で、その銀行の頭取と当社の青野がセッションをしたという記事を発見。縁を感じました。

写真:宮本 悠

「公明正大」の浸透を実感

サイボウズの企業理念や事業内容のどんなところに魅力を感じましたか。

一番は「公明正大」というカルチャーです。サイボウズは企業理念を支える基盤として5つの文化(culture)を掲げていて、「公明正大」はその一つです。いろいろな発信物を見て、理念やカルチャーが会社全体に根付いていると感じました。その感覚は、入社して実感に変わりました。財務経理部門だけでなく、他部署の方との議論の中でも「それだと公明正大じゃないよね」という発言がよく出てきます。

「公明正大」を重視する企業風土は、企業の“誠実性“の高さにつながります。誠実性は、監査の経験から私がとても重視していることで、安定した経理業務が行える土壌ともいえます。

サイボウズの誠実性について、もう少し詳しく教えてください。

たとえば、上場企業は四半期ごとに決算短信、期末には有価証券報告書など重要な会社情報の開示が義務付けられています。新しい取引や開示事項があれば、担当部署に背景や状況をヒアリングして開示情報を作成しますが、この時、悪い方向に持っていこうとする人がいると会計もゆがめられてしまう可能性があります。

私が実際に業務を行う中で、他部署の方にヒアリングする機会もありましたが、みなさん率直に正直に答えて、議論を歓迎する姿勢で臨んでくれます。多様な価値観がありながら公明正大という判断基準が軸にあるのだなと分かりました。情報の開示を誠実に行うことは企業にとって当たり前ですが、社員一人一人がそれを体現できるのは、すごいと感じています。

有言実行、発信は現実になる

事業内容やその他についての魅力も教えてください。

“チームワークあふれる社会を創る“ためにグループウェアを提供するという、シンプルな事業で世界を目指していること自体が、単純に格好いい。バックオフィスとして支えたいと思いました。

またリモート勤務について、他に“リモート勤務可能“を掲げる会社もありますが、面接でその話題になると「実際は難しそうだな」と感じる会社も多いものです。しかしサイボウズは「できる」と確信が持てましたし、入社後しばらくオフィスで勤務しリモートでも問題ないと検証できたことで、現に私は石川県に住んでリモートワークができています。有言実行な姿勢もサイボウズの魅力だと思います。

遠隔地でのリモート勤務なのですね。

はい。東京のオフィスに行くのは私用も含めて2か月に1度程度です。パソコンがあればどこにいても支障なく仕事ができるため、基本的には場所の制約がありません。

短期間ですが、ワーケーションで沖縄から仕事したこともありました。「やってみたい」という単純な気持ちから上司に相談してトライさせてもらったのですが、モチベーションも上がって仕事をがんばれた気がしますし、改めてサイボウズの自由度の高さを感じました。


業務についても希望に配慮した担当替えが行われていますし、サイボウズは社員の「やりたい」発信を重視してくれていると感じます。

写真:宮本 悠

主体的に動きやすい環境、オープンな情報

これまでで最も印象に残っている仕事はどのようなものでしょうか。

初めての期末決算です。会計基準改正での論点があったので、事前の洗い出しから方向性の決定、開示への反映といった概ね全ての業務を任せてもらい、社内外と調整しながら無事終えることができました。

前職で経験していたので得意分野ともいえる業務でしたが、自分が中心になって動いたことで、部内の人から感謝の言葉をもらって「貢献できたのかな」と自信にもなりました。

サイボウズには、自分の業務に対して主体的に取り組んでいる方が多いと感じます。自分の業務以外知らないという姿勢はなく、きちんと説明しようとする意識があります。さらにその姿勢が評価される風土なので、各人が主体的に動きやすい環境なのだと思います。

反対に、入社後に困ったことはありましたか?

リモート勤務ですが、会議はオンラインでこと足りますし、kintoneやGaroonがあるのでテキストでのやり取りがしやすく、特に困ったことはありません。

ただ、入社から1週間ほどは社内の情報量の多さに疲れてしまいました。情報のさばき方が分からず、情報の海に溺れながらみなさんのやり方を聞いて参考にしつつ、自分のやり方を固めていましたが、今となっては手放せない環境です。

どのような点が手放せない理由ですか。

情報の履歴が集約されていたり、コミュニケーションのしやすさが優れていると思います。また、それ以上に、経営層の会議や重要な会議の情報もインサイダーと個人情報に触れる部分以外は、社員は誰でも見ることができるというのが素晴らしいです。過去も含めて「こういう議論が行われて、こう決まったんだ」と分かるのは、経理にとって業務がしやすく、恵まれた環境だと思います。

また、そういった会議の中でも理念が判断の軸としてよく出てきます。オープンな情報のあり方も、理念が根付いている様子も、サイボウズならではだとつくづく感じます。

写真:宮本 悠

チャレンジの数だけ新しいことが増える

転職時の想いはかなっていますか?

前職の経験を生かして会社に貢献できているところは、かないつつあると思います。

情報がオープンなことに加えて、超大企業と比べると全体が見えやすい規模感なため、主体的に動きやすく、私にとってはとても魅力的です。また、思った以上に新しいことを議論する機会も多く、楽しいです。

新しいこととはどのようなことでしょうか。

たとえば、社内で新しい制度が立ち上がると、それに付随する処理はどうするかといった議論が起きます。また、新しいパートナー向けのプログラムを始めた時に、取引の形態に合わせた処理について議論を交わします。新しいことに挑戦するサイボウズなので、その数だけ、経理のチャレンジも増えるわけです。

また、一般的なルールに当てはめるのが難しい場合は、背景にある考え方を整理して会計・税務的にできるだけリスクが小さくなるよう検討しますが、実際に運用する部署で効率的に正しく処理してもらうための仕組み作りも、経理の重要な役割です。

これからどんな仕事をしたいですか。

まずは、もっと会社のことを理解して、できる業務を増やすことが目標ですが、国際的な税務の論点解決など、経験したことのない業務もたくさんあるので挑戦したいです。

また、石川県にいることを利点に、前職とのつながりを利用してコラボレーションをするなど、地元に貢献できればいいなと思っています。

最後に、2024年1月に発生した能登半島地震について。石川県民として本当に悲しく嫌な出来事ですが、サイボウズが被災地でIT支援(※)をしていること、感謝しています。同時に、やっぱりサイボウズに入ってよかった、と感じました。

※サイボウズは2020年から、災害が発生した地域をITで支援する「災害支援プログラム」を開始している。

私のオフタイム

石川県はゴルフ場と温泉が多いので、週末の楽しみです。旅行も好きで、自分で業務を調整しながら行きたかった場所に出かけたりしています。写真は沖縄でのシュノーケリングです。

写真:宮本 悠
  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

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