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妥協せずに身に付けたい技術に取り組める場所

写真:向井 大智

クラウド基盤エンジニア

向井 大智

(2020年 新卒入社)

徳島県生まれ。京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻博士後期課程修了。博士(理学)。2020年に新卒でサイボウズに入社後、cybozu.com のサービス運用を行うチームに配属され、クラウド基盤の運用・開発業務を担当。その後、次世代基盤のストレージの運用・開発を行うチームを兼務し、クラウド基盤移行のプロジェクトにも取り組んでいる。

2024年6月に公開

数学の研究者からエンジニアの道へ

新卒でサイボウズに入社されていますが、学生時代はどんなことをしていましたか?

もともと、数学が好きで、学生の時の専攻は数学でした。大学から博士課程まで進み、数学の研究をしてきました。主に共形場理論という理論を対象にしていて、超対称性(スーパーシンメトリー)を持つ場合にどのような性質を満たすかというような研究をしていました。

就活の際には、どのような条件や軸で就職先を探していましたか?

最後までアカデミックな世界に残るか、就職するか悩んでいて、結構ギリギリのタイミングで就職活動することになったんですよね。なので、正直に言うと初めから軸をしっかり決めていたわけではなくて、イベントなどでお話しして、ご縁を感じた会社を中心に応募していました。

そんな中でも、就職するならIT系がいいかなとは考えていました。学生時代の専攻は数学だったので、特別ITに詳しいわけではなかったのですが、自分でも好きで役に立ちそうな分野があるなと感じていたからです。なので、そういったITサービスを提供している会社を調べるようになり、そのうちの1社がサイボウズでした。

会社の規模や場所はあまりこだわりはありませんでした。でも、若いうちから色々なことを任せてもらえそうな環境に行きたいという思いはあったので、大きすぎずどちらかというとベンチャー寄りな企業を多く受けていたと思います。

サイボウズの選考過程で印象に残っていることはありますか?

選考当時、私は京都に住んでいたのですが、大阪のオフィスから東京にいる社員とリモートで面接をしました。大阪のオフィスに着いたら、ひとりで会議室に呼び出されて、画面をつないで面接が始まりました。まだコロナ禍前でしたが、全部の面接がリモートだったので、1回も東京オフィスで人と会うことはなく選考が終わったんです。他の企業は全てオンサイト(対面)での面接だったので、こういう面接もあるのか、なおさら印象的でしたね。

面接の中では、チームワークに関してよく質問されたのも覚えています。今思えば、サイボウズという会社とマッチしそうか確認してくれていたのだと思います。

写真:向井 大智

社風よりも技術に惹かれて入社を決意

さまざまな企業の選考を受けた上で、サイボウズへの入社を決めた理由は何ですか?

就職活動を始める前はサイボウズのことは知りませんでした。でも、就職活動を通して調べたり面接でお話しする中で、サイボウズでなら自分が身に付けたい力を得られそうだと思いました。最終的に内定した企業の中でも、自分が興味を持てることや、伸ばしたいなと思う技術に一番マッチしていたので、入社を決めました。

サイボウズに入社して最初のオンボーディング研修はいかがでしたか?

新型コロナウイルスの影響もあり「明後日入社するのか」ぐらいのタイミングまで、自分が出社して働くのかリモートで働くのかわかりませんでした。そんな状態から始まったオンボーディングでした。

結局、リモートでオンボーディングをしていただいたのですが、全部リモートでできるのかと驚きましたね。それに、サイボウズならではの柔らかさがあって、「社会人かくあるべし」みたいな硬い雰囲気があまりありませんでした。なので、良くも悪くも社会人になって自分が変わったという感覚はありません。

とはいえ、最初はリモートでの入社に不安はありましたよ。うまくチームに馴染めるのか、心配に思っていました。でも、3年経った今となっては問題なく働けているので、良かったなと思います。

その後サイボウズに入社してみてギャップに感じたことはありますか?

恥ずかしながら、入社前にサイボウズの社風についてあまり知らなかったんです。技術や業務の中身に惹かれて入社したので、こういった面で注目を集めている企業だというのは、自分にとってはギャップでした。

写真:向井 大智

緊張感とやりがいが表裏一体の仕事

入社してから、運用本部に所属されています。どんな仕事を経験してきましたか。

サイボウズの製品はパッケージ販売からクラウド提供に移行していて、自社でクラウド基盤・運用をしています。そのクラウド基盤の維持・メンテナンス、障害対応などを担当しています。

これまでもやってきて、現在進行形で担当している大きな仕事としては2つあります。一つは現行のインフラ基盤の維持・メンテナンス。もう一つは、現行基盤から次世代の基盤への移行作業です。いまはまだサービスのほとんどが現行基盤なのですが、少しずつ次世代基盤に移行しています。

もともとは現行基盤の管理・運用チームに所属していたのですが、途中から次世代基盤のチームも兼務することになりました。

仕事の中で、どんなときに面白さ・難しさを感じますか?

面白さも難しさも、同じタイミングで感じています。特に、障害対応をしている時が大きいですね。
サービスを再稼働させるまでに、何が起こっているのかを推測し、仮説を立てて対処し、復旧させる。その一連で、自分が仕事をする意味があるなとやりがいを感じられます。一方で、障害発生時はお客さまには迷惑をかけているので、申し訳ない気持ちや緊張感もあります。なので、慎重に作業しますし、ミスをしないような仕組み作りも含めて日々挑戦しています。

普段の仕事の中で意識していることはありますか?

将来の自分やチームのために、こまめにメモやドキュメントなどを残すようにしています。例えば、何か障害に対応とかするときに、いちいち障害起こした部分のコードを読みに行かなくても、大雑把に動きを把握できるような値や変更の履歴、変更の背景などを細かく残すように心がけています。

大学で研究をしていた時は、メモを残すにしても自分がわかればいいやくらいの気持ちでした。でも、今はチームで行っているので、自分以外の人にも理解できるメモにして、テキストを見れば伝わるような状態を目指しています。 そういうところは、サイボウズで仕事をするようになってから、大事だなって再認識したところですね。

今後やってみたい業務はありますか?

今はとにかく、現行基盤から次世代基盤への移行プロジェクトをなんとしても完了させたいです。それに集中しているので、正直、先のことはあまり考えられていません。

ただ、自分は数学専攻からITの世界に来たので、ITを専門にしてきた人より理解が浅いと思います。長期的には、体系立てて情報科学などを学んで、エンジニアとして実力を伸ばせる機会があればいいなと思っています。

写真:向井 大智

妥協せずに改善し続けられるチーム

どんなところにサイボウズらしさを感じますか?

色々な人がいすぎて、答えようがないです。「サイボウズっぽい」みたいなのはあまりないのが、サイボウズだと思います。

サイボウズで働くメンバーに何か共通点を感じることはありますか?

自分が所属しているチームの話になってしまいますが、真面目だなと思います。
私は今のサービスの稼働・運用が完ぺきだとは思っていません。それはチーム内でみんな把握したうえで、地道に改善を繰り返して、より良いサービスを作ろうと努力する風土があります。すごく真面目に運用している感じがあって、妥協があまりないんです。本気でサービスを良くしていこうとする人が集まっていると思います。たまに、「そこまでやらなくても」と思う時もありますけどね(笑)。

サイボウズで課題に感じていること、「もっとこうしていきたい」と思うことはありますか?

これは個人的な意見ですが、少し雰囲気が緩すぎるのでは?と感じることがあります。それがダメというわけではないですし、真面目な人が多いので仕事には真摯に向き合っていると思います。

一方で、仕事に関係ないことに使う時間が長く見えることもあるのが気になっていて…。しっかり仕事に集中する時間と、同僚と楽しくやり取りする時間のバランスがもうちょっと変わると良いのかもしれないと感じています。

向井さんは、どんな人と一緒にサイボウズで働きたいですか?

「なぜなんだろう?」「どうしてこうなるんだろう?」と1人でも突き詰めて調べたり、考えられる人がいいなと思います。サイボウズはチームワークの会社ですが、根底にあるのは個人の意欲だとも思います。自分で積極的に動ける人はぜひ一緒に働きたいなと思います。

とはいえ、今までサイボウズで色んな人と働いてきて、「この人とは働きにくいな」と思ったことはないです。なので、どんな方が来ても一緒にやっていけるとは思います。

サイボウズへの応募や入社に迷っている人がいたら、どんなことを伝えますか?

サイボウズはオンプレで、プライベートなクラウド基盤を作って、その上でサービスを動かすことをしています。なので、結構扱ってる技術のレイヤーが幅広いと思います。

どんなエンジニアの方でも、興味を持てる部分があるのではと思います。さまざまな技術に挑戦できるので、ぜひ、調べて入社していただけたら嬉しいなと思います。

私のオフタイム

コロナ禍が落ち着き出かけやすくなってからは、月に一回くらいのペースで旅行に行っています。移動や観光などで疲れきった後、ご飯とお酒でゆっくりしている時間が好きです。

写真:向井 大智
  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

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