人を知る

試行錯誤の経験は、後の自分の礎になる

西川 大貴

フロントエンドエンジニア

西川 大貴

(2021年 新卒入社)

愛知県出身。東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻修士課程卒業。2021年に新卒でサイボウズに入社。2021年7月に開発本部へ配属、フロントエンドエンジニアとしてkintoneのフロントエンド刷新プロジェクトに携わる。2023年9月からは中小企業向けグループウェア、サイボウズOfficeの開発チームに異動、サイボウズOfficeフロントエンド刷新プロジェクトに参加。

kintoneのフロントエンド刷新プロジェクト

サイボウズOfficeフロントエンド刷新プロジェクト

目に見えるものを作る仕事がしたかった

西川さんが学生時代に熱中していたことを教えてください。

まず大学時代に熱中していたのは、サークル活動です。高校受験の時、苦手だった英語を克服したくて、大学ではE.S.S.(英語サークル)に入りました。メンバーと英語でディスカッションをしたり、皇居や明治神宮といった観光スポットに足を運び、外国の方をガイドしたりして。おかげで英語に対する抵抗感はなくなっていき、1人でニュージーランドを旅したりするようになりました。

またE.S.S.のメンバーの中に、プログラミングをしている人がいたんです。その人の影響を受けて、私もプログラミングに興味を持つようになりました。最初は簡単なウェブサイトを制作しましたが、なかなか上手に作ることができなくて。しかし自分が作ったものを他の人に利用してもらうという体験は、とても面白いと感じました。プログラミング自体も、ソートや探索などアルゴリズムを学ぶのが純粋に楽しかったです。

大学4年生で進路を決める際は、プログラミングか、当時専攻していた化学を続けるのかで悩んだことを覚えています。しかし「やはりプログラミングに熱中したい」という思いが強く、大学院では情報系も含んだ研究を行うことに決めました。

就職活動を行うにあたって、どういう軸で就職先を探そうと思われましたか?

大学院では、機械学習を化学分野に応用する研究を手掛けていました。そのため機械学習を専門とするエンジニアになるチャンスもあったのですが、私は目に見えるものを作る方が好きで。まずはフロントエンドエンジニアとして力をつけようと考えました。

フロントエンドエンジニアはデザイナーが作ったホームページのデザインをもとに、ウェブサイトを作り上げていきます。例えるならブロックを組み立てたり、プラモデルを作るといった作業に近いのではないか、と感じています。私は子どもの頃レゴを組み立てるのが好きだったので、昔からこういった作業に向いていたのかもしれませんね。

だから就職先を探すにあたっては、フロントエンドエンジニアとしてのスキルをしっかり身につけて成長できる環境が整っているか、といった点を意識していました。特に尊敬できる方が働いている企業であるかどうかは、重要視していたと思います。

尊敬できる人と仕事をしたい、と思ったきっかけを教えてください。

学生時代にはいくつかの会社のインターンシップに参加し、さまざまな経験をしました。その中の1社で尊敬できるエンジニアとの出会いがあって。その方は社内のいろいろな課題に対して技術を使って即座に解決するだけではなく、WHYやHOWを自分で考えることを大事にするなど、技術に対する向き合い方にも優れていました。彼の元で働くことによって、私もエンジニアとしての技術的なスキルや考え方の土台ができたと感じています。だからこそ、今後エンジニアとして成長していくには、尊敬できる人と一緒に働くことが重要だと考えて、会社選びのポイントにしたいと思ったんです。

写真:西川 大貴

未熟でもエンジニアとして話を聞いてもらえた

就職活動をしていて、サイボウズはどんなところが魅力だと感じましたか?

サイボウズにはフロントエンドエキスパートというチームがあります。私がフロントエンドエキスパートのメンバーを知ったのは、イベントやブログなどによる発信活動からです。イベントやブログでの発信内容が技術的にすばらしくて、「自分も数年後はこうなりたい」と思えるような方々が集まっていました。先ほどお話した通り尊敬できる人と働きたいと思っていたので、フロントエンドエキスパートのような優秀な方々と働けることに魅力を感じました。さらに会社の制度を調べる中で、働き方が柔軟だと感じましたし、「自立と議論」という企業文化も魅力的に映りました。

私は3人兄弟の真ん中なのですが、あまり周囲から「〇〇をしなさい」と言われてこなかったので、自主的に考えて行動する癖がついていました。そのため大学受験でも塾に行かず自分で勉強するようにしていて。サイボウズの自立を重視しているところが自分に合っているように感じ、採用試験を受けることにしました。

サイボウズの選考過程で印象的だったことを教えてください。

面接や内定後のフォローアップ面談で、エンジニアの方々が私の話をじっくり聞いてくださったことが入社の決め手になりました。フロントエンドエンジニアとしてはインターンでの経験しかなかったですが、そんな私の話でもエンジニアとして共感してもらえたことがうれしかったです。

オンボーディング期間で特に役立ったことは何でしょうか?

サイボウズは幅広い知識をキャッチアップできる期間を2か月しっかり設けてくれているところが特長だと思います。それから最後に新卒メンバーでチームを組み、一つのものを作る研修があるのですが、皆でプロダクトを作る経験をしながら、仲間の人となりも垣間見ることができたのは良かったです。

また配属後のギャップをなくす取り組みとして、3つの違うチームで2週間ずつOJTを受ける機会があります。本配属の前に実際のチームの雰囲気やサービスの開発工程を知ることができたのは、とてもありがたかったですね。

写真:西川 大貴

メンバーから教わった、先頭を切ることの大切さ

これまでの仕事の中で、印象に残っているものを教えていただけますか?

この2年はkintoneの開発チームに加わり、画面の一部を実際に新しいライブラリーに刷新する取り組みに携わっていました。その中でメンバーがいろいろ変わっていって、チームとして不安定な時期もあったんです。特に2、3年目の若いメンバーがほとんどで、さらに忙しかったこともあり、あまり活気のない雰囲気になってしまって。だから最初の頃は苦労しました。

しかし途中でチームメンバーの入れ替わりがあり、新しくスクラムマスターも入られて、チームの立て直しが行われました。その過程でメンバーの取り組みも変わってモチベーションもアップしていき、チーム内の環境がどんどん改善されていったんです。うまくいかない時期もありましたが、若いメンバーで試行錯誤しながらプロジェクトを進めていった経験は、今の自分の礎になっていると感じます。最終的に新しいライブラリに完全に刷新するというゴールに達するまでやり遂げることができて、非常に達成感がありました。

西川さんはものごとがうまくいかない時は、どういったことを心掛けていますか?

振り返ってみると、物事がうまくいかなくなるのは、関係者間での情報や理解に差がある場合が多かったです。だからまずはやろうとしていたことの期待値を整理して、目の前の課題を1つずつ達成するのが大事だと思います。

あとは、ありきたりですが、再びこのような状況をおこなさないために、しっかり振り返りをするようにしています。今までのチームの中には1週間スプリントのスクラムを行っているチームもあって、毎週自分の行動を振り返ることで、多くのものごとを学ぶきっかけになりました

ともに働いたkintoneの開発チームのメンバーから、どのようなことを学んだと思いますか?

チームを変えたいという意思を持ち、先頭に立っていろいろなことをやってくれたメンバーがいたことは、とても印象に残っています。他のメンバーも「この人は先頭を切ってやってくれているから、ついていこう」という気持ちになりますし、信頼されますよね。

私も新卒のメンバーが入ってからはチームの中で先頭に立つことを意識し始め、実際に2年目の終わりから Product Owner という役職を兼務することになりました。Product owner は、エンジニアのスキルとは異なるスキルが必要なので、私はもともとやる自信がなくて断っていたのです。しかし失敗を恐れず先頭を切る大切さを学んだことが、兼務の後押しをしてくれました。Product Owner になってからは、失敗や恥を恐れずに、複雑な議題や提案などに対して進んで意思決定をするようになったと思います

写真:西川 大貴

今後のプランを提示し、自ら部署異動を希望

西川さんが考えるサイボウズの良さとは?

私は2年半ぐらいkintoneでフロントエンド刷新における UI の実装を手掛けていましたが、フロントエンドサーバーに関する仕事にも挑戦したいと思うようになり、自ら異動を希望しました。サイボウズは自分がやりたいことについて「こう取り組んでいきたい」と今後のプランを提示すれば、マネージャーがそれを受け止めてくれるので、そういった点はすごく良い組織ではないでしょうか。一方で課題として開発速度はまだ改善の余地があります。刷新だけではなく、新機能の追加でもいろいろな人から「もう少しスピードが欲しい」といった要望がくるので、その点は変えていきたいです。

サイボウズの社員はどんなタイプの人が多いと思いますか?

自分の周りには技術刷新をポシティブに捉えながら、1つのことをやり続ける熱意のある方が多いという印象があります。kintone のフロントエンド刷新も サイボウズOffice のフロントエンド刷新も、どちらも一筋縄ではいかず、数年間に渡る長期のプロジェクトです。そんな中でも、みんな前を向いて一歩ずつ進みながらコードベースを改善していっているところに強みを感じます。

西川さんのこれからの目標を教えてください。

今はプログラミングの中でもフロントエンドを中心にスキルを身につけていますが、フロントエンド以外の分野ももっと知りたいですね。コンピュータサイエンスの基礎が足りていないと感じるので、その点を補いながら、この1、2年で幅広い知識をキャッチアップしたいです。それを身につけた先に、今より影響範囲の大きい技術的な意思決定をリードできるような人材になっていけたらと、思っています。

これからどんな人と一緒にサイボウズで働きたいですか?

やはり自ら考えてアクションに移せる人が向いていると感じます。私は入社してから、いわゆる上司からの指示でなにかをやるといったことは、ほとんどありませんでした。サイボウズでは、自分で提案して行動できる人に多くのチャンスがめぐっているなと感じますし、そういったマインドを持っている人と一緒に働きたいと思います。あと私は技術が好きなので、純粋に技術が好きで「もっと新しいことを知りたい」と考える人が来てくれると、非常にうれしいです。

私のオフタイム

リフレッシュしたいときは、清流があるような自然がきれいなところに行くことが多いです。最近は離島に興味が出てきて、東京から船で3時間くらいで行くことができる神津島に行きました。たまたま行ったら新月のタイミングで、空一面の星をみることができました。次は屋久島にいってみたいと思っています!

写真:西川 大貴
  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

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