人を知る

自分の意思とチームワークを両立できるボトムアップの文化

山本 大貴

ソリューションエンジニア

山本 大貴

(2020年 キャリア入社)

神奈川県出身。明治大学理工学部卒業。 新卒でSIerに入社してプログラマー・システムエンジニアとして経験を積み、2020年にサイボウズへキャリア入社。システムコンサルティング本部に配属され、営業やパートナー企業の提案サポートや、cybozu developer networkでの情報発信などを担っている。

仕事とプライベートの両面で感じていた課題

サイボウズに入社される前は、どんな仕事をされていましたか?

2010年に新卒で基幹システム系のSIerに入社して、10年勤務していました。職種としては、最初の5年間がプログラマー、後半の5年間がシステムエンジニアです。
財務会計システムや、販売管理システム、在庫管理システムといった自社製品のカスタマイズ開発やお客さまの運用フォローなどが主な業務でした。

新卒入社した会社で10年も働かれて、転職しようと思ったきっかけは何だったんですか?

仕事面とプライベート面で、それぞれ転職を考えた理由があります。まず仕事面について、基幹システム導入プロジェクトの上流から下流工程まで一通り経験したことで、基幹システムを扱う上での課題を感じるようになりました。
1つは基幹システムをカスタマイズすることの課題です。本来はカスタマイズしない方が安定して使えるのですが、お客さまの業務効率化を進めるために、コストと時間をかけてカスタマイズせざるを得ないケースが多くありました。
もう1つは、基幹システムは会社経営に必要なシステムであって、現場の要望に応えることが目的のシステムではないという点です。基幹システムの良し悪しの話ではなく、自分のやりがいとシステムの特性がマッチしているかについて考えるようになりました。
そんなときにkintoneを知り、これと基幹システムを連携すればカスタマイズをせずに現場の要望に応えられると気づきました。kintoneに関わる仕事であれば、自分の経験を活かしながら、やりがいを持って取り組めると思い、転職を考えました。

プライベートの面では、どういった理由で転職を考えていましたか?

家族との時間を増やしたかったのが理由です。小さい子供が2人いるのですが、平日は遅くまで仕事、休日も図書館で資料作成のような生活をしていて。
新卒からの10年間で仕事にしっかり向き合うことはできたと思ったので、次の10年は家族と過ごす時間も大切にしようと考えました。kintoneがきっかけでサイボウズについて調べていたら、働き方の面でも自分の希望に合ってそうだと感じたので、すぐ応募したという流れです。

サイボウズを知ったときの第一印象はいかがでしたか?

「チームワークあふれる社会を創る」というミッションは、すごくいいなと思いましたね。
あとは個人に裁量が与えられているように見えたので、自分がやりたいことや思いついたことを実現できそうだという印象を受けました。

その後に選考を受けて、サイボウズに入社するうえで何か不安はありましたか?

仕事面での不安は正直ありませんでした。基幹システムに特化した人はサイボウズでは少ないだろうと思っていたので、自分が貢献できる領域があるはずだと。
一方で、社風が本当に外から見えている通りなのか、いきなりリモートワークで大丈夫か、といった不安は感じていました。

写真:山本 大貴

ボトムアップ文化だからこその良さと難しさ

実際にサイボウズに入社してみて、ギャップはありましたか?

入社前にイメージしていた内容とのギャップは、ほとんどありませんでした。チームワークを大事にしてるし、 意見しやすいし、社員同士のコミュニケーションも活発だし。「本当にそうなんだ」と最初のほうは衝撃だったことを覚えてますね。

改めて感じたサイボウズの良さは何かありますか?

自然とチームプレイになる風土があり、居心地の良さを感じています。チーム全体や仲間の成果をアピールする人が多く、むしろ自分の成果をもっとアピールしていいんじゃないかと思ってしまうくらいです。

入社してから大変だったことはありますか?

サイボウズは基本的にボトムアップの文化で、目的を明確にして周囲に理解してもらえないと、何をするにも進めにくいところがあります。

前職はトップダウン型の企業だったので、大きな方針や道筋は上で決められていてそれに従うという風潮があり、だからこそ実行に移しやすいという部分もありました。このあたりの違いは、サイボウズに入社して直面したギャップであり、ボトムアップならではの難しさを感じます。

そのほかに前職との違いを感じたことはありますか?

数字でコントロールされることが少ないという印象を受けます。前職に限らず世間一般では、売上増加やコスト削減、プロジェクト期間の短縮などを達成するために、数字目標で細かく管理されることが多いと思います。
サイボウズでも最低限は気にしていますが、たとえばパートナー企業の満足度の向上など、数字として成果にすぐ結びつくものでない取り組みに時間を割きやすくなりました。
ビジネスモデルの違いが大きいとは思いますが、最初は驚きましたね。

一方で、わかりやすく成果が見える数字目標がないぶん、自分が出している価値は何か、それをどう評価するかを考える必要性に駆られています。

写真:山本 大貴

チームで動きながら正解を探していく

入社後はどのようなお仕事をされてきましたか?

最初の1~2年はプリセールスの業務を中心にやっていました。営業と一緒にお客さまの課題をヒアリングしたり、技術的な観点で提案を支援したり、いわゆるシステムエンジニアにも近い仕事ですね。

入社して3年目からは、その業務に加えてcybozu developer network(devnet)で発信するコンテンツの制作も担当するようになりました。会社や自分が持っているノウハウをお客さまに1対1で伝えても広がり方には限度があるので、もっと広く効率的に届けようという目的でdevnetは運用されています。

どういった経緯でdevnetのコンテンツ制作に携わることになったんですか?

お客さまへのヒアリングや提案をしている中でも、似たような話は多く出てくるので、もともと自分の手の届く範囲でノウハウを資料にまとめたりはしていました。そんな中でdevnetのチームから、私が得意とする基幹システムをテーマにした記事を書いてくれないか?という依頼があったのがきっかけです。

なので最初はチームの一員というより、執筆者の一人として関わっていた感じですね。devnetにもいくつかプロジェクトがあるのですが、そのうちの1つでメンバーの異動があり、入れ替わりで私が参加することになりました。

devnetのコンテンツ制作では、どんなところに面白さを感じますか?

正解がわからない中で、チームが進むべき道を決めて実行していくことが、難しさでもあり面白さでもあります。もともと私はシステムエンジニアなので、ウェブコンテンツやマーケティングなどについてゼロから学習しなければならないのは大変でした。

ですが、書籍で得た情報、社内や自分の中にあるノウハウ、パートナーさんから得た情報などを繋ぎ合わせて、コンテンツの形が見えてきたときに面白さを感じます。
あとは、チームで設定したビジョンに共感・賛同してくれるメンバーが増えたり、方針に沿った活動をメンバーが自発的に進めてくれるようになったことも、モチベーションにつながっています。

どのようにチームでコンテンツ制作を進めているんですか?

コンテンツを作って公開するには、アイデアを出す、整理する、公開までの進捗を管理する、など色々な役割が必要です。メンバーの特徴を意識して役割を分担し、チームでコンテンツ制作をスムーズに進めることを意識して取り組んでいます。私の主な役割は、チーム全体の目的や方針を決めることです。

そのほかにチームワークを発揮するため意識されていることはありますか?

ずっと一貫して意識しているのは、動きながら考えることです。綺麗に設計してから進めたくなりますが、進む方向が正しいかは状況によって変化するものですし、正しさを求めるあまりいつまでも始まらないことがよくあるので、まず動くことを大事にしています。とはいえ、闇雲に動き続けると間違った道に進み続けてしまったり、目的を見失ってしまうことがあるので、妥当な道なのかをチームで振り返る機会を定期的に作っています。

写真:山本 大貴

役職に関係なく対等なチームでいられるのがサイボウズ

これまで働いていて「サイボウズらしいな」と感じたのは、どんなときですか?

個人的に、最もサイボウズの文化を体現していると思っているのが「質問責任と説明責任」という考え方です。立場の近い同僚や先輩に質問することは他の会社でもよくありますが、サイボウズでは役職に関係なく本部長や社長にも質問や意見をする人がいます。そういった人を見ると、サイボウズらしいなと思いますし、本当にチームワークを大事にしてる会社なんだなと感じます。

どんな人がサイボウズに合っていると思いますか?

やりたいことがあって、それを実行できる意思を持ってる人が、サイボウズに合ってるし一緒に仕事しやすいだろうなと思います。良くも悪くもトップダウンの会社ではないので、指示されないと動けない人は、あまり居心地が良くないと思いますし、理想だけ語って実行できない人に周りはついていきません。だからこそ、自分なりの理想と実行する意思を両立してる人が来てくれたら嬉しいですね。

サイボウズで課題に感じることがあればお聞きしてもいいですか?

自由な会社であるがゆえの課題が生まれているとは思います。新卒入社した人が最初から明確にやりたいことを持ってるかと言ったら、多くの場合そんなことはないですよね。ボトムアップが求められる環境で、どうやって力をつけてキャリアを築いていけばいいのか、その設計はまだ足りてない部分があると感じています。

その課題を踏まえて、何か考えていることはありますか?

私が所属するシステムコンサルティング本部に配属された新卒メンバーも、お客さまやパートナー企業に自分がどう貢献すべきか、そのためには何を学ぶべきか迷っていることがあります。OJTなどを通して最初に進むべき道やその先にあるものを伝え、いずれ自分がやりたいことを見つけて主体的に進んでくれるような、そんな状態を作り出せるように仕組みを整えたいなと思っています。

私のオフタイム

ランニング、フットサル、パスタ作りが趣味です。子供たちが小学生の間は体力で負けたくないので、適度な頻度でランニングを続けています。ただサッカーやフットサルのほうが楽しいなと常々思っています。パスタはYoutubeでレシピを調べて作っています。良い時代です。

写真:山本 大貴
  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

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