職場を知る

社内での生成AI利用状況(2026年6月時点)

生成AIなどの最新技術を個人の作業効率化だけでなく、全社的かつ継続的な業務改善のために活用することを目指しています。

トップダウンによる導入ではなく、社員の好奇心や自発性をエネルギーとして活用する文化があります。テクノロジーを楽しみ、互いに学び合いながら、業務を改善し、チームをもっと強くする。私たちが実現したいのは、そんな「チームのためのAI」です。

利用可能なツール

ChatGPT・Claude・Gemini・GitHub Copilot・Cursor……利用できるツールは100近くあります(2026年6月時点)。そこにないツールでも、社員からの相談や社内専門家の提案をもとに随時追加されており、使えるツールの幅は広がり続けています。

主な利用可能ツール一覧

汎用AIチャット

ツール 補足や主な活用シーン
Cybozu ChatGAI(自社開発) 文章作成、要約、壁打ち、社内ナレッジ検索。GPT / Claude / Geminiなどのモデルを切替可。適切な権限レベルの設定に基づき、社内データも安全に処理できます。
Microsoft 365 Copilot Chat Microsoft Office製品からの呼び出し
Microsoft 365 Copilot Word / Excel / PowerPoint / Teams連携
ChatGPT(Business) 文章作成・壁打ち
Gemini(Google Workspace) 文書作成、調査、Nano Banana(画像生成)、NotebookLM
Claude(Team) 長文分析、コーディング、Claude Desktop経由のMCP接続

コーディング、開発エージェント

ツール 補足や主な活用シーン
Claude Code エージェント型開発、コード生成・修正・レビュー、テスト・仕様書作成
GitHub Copilot IDE上のコード補完・チャット
Cursor AIネイティブIDE
Codex ChatGPTで利用できるコーディングエージェント
Devin Slack連携でGitHub上のコード質問・修正依頼
JetBrains AI JetBrains系IDE利用者向け

サービスに内蔵されたAI

ツール 補足や主な活用シーン
kintone / Garoon / サイボウズ Office 自社開発のAI機能の利用
Figma AI / Figma MCP デザイン補助、デザインデータをAIから参照
Microsoft 365内蔵AI Word / Excel / PowerPoint / Teamsでの作業支援
Google Workspace内蔵AI(Gemini in Docs / Sheetsなど) ドキュメント・スプレッドシートでの作業支援
その他SaaSの内蔵AI機能 各サービスのAI機能を、利用ルールに沿って活用

社内ナレッジ × AI 連携(MCPなど)

ツール 補足や主な活用シーン
kintone MCPサーバー Claudeなどの生成AIから社内kintoneのアプリ・レコードを参照・操作
Garoon MCPサーバー Garoonのスケジュール・掲示板をAIから参照

そのほか

ツール 補足や主な活用シーン
ローカルLLM 社内で完結したい大規模なデータ処理など
Dify ノーコード / ローコードでLLMワークフローを構築
Adobe Firefly 画像生成

上記はあくまで一部です。

最近のトピック:グループウェア × MCP連携が本格化

kintoneをはじめとする自社製品とのMCP連携(生成AIとサービスをつなぐ共通規格)がスタートしました。部門・職種を問わず多くの社員が試し始めています。今後は対応できる範囲をさらに拡大していく予定です。長年にわたって蓄積された業務データをAIに安全につなげることで、たとえば人材のマッチングや問題の可視化が進み、業務改善や開発が加速すると期待しています。

利用状況と文化

2025年6月時点の社内調査では約8割の社員が何らかの形で生成AIを利用しており、すべての部門で利用が進んでいる状況でした。利用の障壁となる要因を調査し、安心して利用できるよう施策を行っています。

頻繁に利用している人とそうでない人のギャップ拡大や、ガイドラインの理解度、組織的な業務改善への活用など、まだまだ改善の余地があります。

2026年5月、全社員の7割以上がClaudeを利用

全社員の7割以上がClaudeの利用を申請し、申請者数は今も増加中です。ビジネス部門への浸透も進み、各チームや部門の垣根を超えた有志が集まって、あちこちで勉強会が開かれています。

2026年5月には、自社グループウェア環境のデータを社内専用AIチャットツールから読み込めるようになりました。社内情報にAIでアクセスできる環境が整い、日常業務の進め方が変わり始めています。新しく入社した方にとっても、誰に聞けばいいか、どの情報を参照すればいいか、そうした手がかりをAIと一緒に探せる環境です。

盛んな活用方法のシェア

たくさんの社員が日報・分報(短い間隔で投稿する業務メモ)で試したことを気軽にオープンに発信しています。

AIを使った相互理解の試み

大規模熟議ツール「いどばたシステム」を用い、約50名の社員の本音をわずか5分で可視化するワークショップを行いました。AIとのチャットで意見を収集することで、心理的ハードルを下げつつ、膨大な意見から重要な論点や合意・対立点を即座に抽出。従来の付箋を使ったワークショップでは難しかった「短時間での深い議論」と「公平な意見集約」の両立をテクノロジーで実現しています。

「社員の本音」を5分で可視化。AIを使った新しいワークショップの形(サイボウズ式)

AIツール「いどばたシステム」を導入し、わずか5分で約50人の本音を引き出すことに成功した。

自主自立的な活用促進

私たちのAI推進体制は、「制限をかける組織」ではありません。社員が安心してAIを使えるよう、ガードレールを整えるための組織です。

使いたいツールがあればボトムアップで相談できる。セキュリティ・法務・情シスからなる審査組織が「どう使えるようにするか」を検討する。その積み重ねが、今の幅広いツール環境につながっています。

また、AIの利用を促進する組織も、未来の社内AI活用を見据えて、ヒューマンエラーがあっても安心・安全な社内データ環境やガイドラインの整備を進めています。

もちろん、AIの活用促進には大変な面もあります。新ツールの審査、ガイドラインの更新、教育支援——やることは増え続けています。ただ、「ルールを作る側」と「使う側」が対立するのではなく、同じ方向を向いて試行錯誤を続けられる文化がここにはあります。変化の速さと正直に向き合いながら、それでもAIと前に進み続けることを楽しんでいる——社内にはそんな雰囲気があります。

活用推進体制図。社員による活用を様々なチームが支えます。生成AIガイドラインも随時アップデートして運用しています。

担当者からのメッセージ

写真:鈴木秀一

鈴木秀一

情報システム本部長

AIは人間の仕事を奪うものではなく、人間がより創造的な仕事に集中し、人と協働しながら組織を支えるための手段です。私たちは技術の進化をただ見守るのではなく、それをどう使いこなし、チームをより幸せにできるかを日々追求しています。

「ルールは制限ではなく、安心して使うための枠組み」として守るべき線を明確にした今、サイボウズのAI活用は「個人の点」から「チームの面」へとフェーズが移行しました。

長年蓄積されたデータと最新技術を掛け合わせ、世界で一番AIを楽しく、そして自律的に使いこなすチームを、私たちと一緒に創っていきましょう。

全社員が業務で利用可能です。ガイドラインと「利用許可サービス一覧」に沿って活用してください。

「生成AI利用ガイドライン」が整備されており、入力可能な情報レベルと各サービスの利用条件が定められています。入社時に詳しく説明します。

社員は誰でも「AI相談窓口」から相談することができ、問題がないかセキュリティ・法務・情シスからなる審査組織で検討されます。

サイボウズエンジニアによる生成AI関連の記事をご紹介します。ご参照ください。

  • なお、このページの内容は2026年6月時点の内容であり、随時更新される可能性があることをご了承ください。

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