マーケティング
大川奈穂
(2021年 キャリア入社)
広告代理店での勤務を経て、2021年にサイボウズへ入社。現在はグローバルマーケティング部で、タイ市場におけるkintoneの認知拡大・普及を担当している。年齢や経験にとらわれず挑戦できる環境のもと、現地メンバーと連携しながら、プロモーション戦略の立案からコンテンツ企画、事例制作、イベント運営まで幅広く携わっている。
2026年4月に公開
「あのときkintoneを知っていたら」が、転職の決め手に
現在(2026年3月時点)はどのようなお仕事を担当されていますか?
現在は、タイ市場におけるkintoneの認知拡大と普及をミッションに、マーケティングに取り組んでいます。現在の日本では現場主導での業務改善が広く根付いてきていますが、タイをはじめとした東南アジアではまだまだトップダウンの文化が強く残っています。そのため、単に製品の機能を紹介するだけでは、ツール導入の必要性が十分に伝わりきらない場面もあります。だからこそ大切なことは、DXの必要性そのものや、それによって実現できる未来をしっかり伝える姿勢です。そのためにも、現地メンバーと連携しながら、事例取材や広告配信の企画・実施、動画やLPの制作など、さまざまな施策を通じ、kintoneを受け入れてもらうための土台づくりを担っています。
サイボウズに転職を決めた背景を教えてください。
現場の困りごとに寄り添いながら、業務改善を後押しできるkintoneの魅力に惹かれ、転職を決めました。前職では広告代理店に勤めていたのですが、スプレッドシートによる煩雑な管理に大きなストレスを抱えていました。社内では別のツール導入も進んでいましたが、少し仕様を変えるにも大きなコストがかかり、自分たちの業務に合わせてツールを運用していくことの難しさを感じていたのです。
その後、転職活動をする中でサイボウズの求人に出会い、仕事内容やkintoneという製品がいかに便利かを知りました。前職で感じていたストレスについて、「もし当時このツールがあったら、管理業務はもっとスムーズになっていたはずだ」と思えたことが、サイボウズへの関心につながったのです。その実感をもとにkintoneの価値を伝えていきたいと思い、入社を決めました。
未開拓の市場だからこそ、ゼロからkintoneの価値について考え、伝えていける面白さがある
グローバルマーケティングの仕事の面白さは何ですか。
日本では、導入企業も増えており、これまで築いてきたkintoneのイメージを壊さないよう、守る視点や、より深く浸透していくための思考が求められます。一方タイでは、まだそこまで明確な市場でのイメージが定着していません。だからこそ、「どんな伝え方や見せ方をすれば、kintoneの価値を理解し、魅力に思ってもらえるのか」を、ゼロベースで考えていける面白さがあります。
たとえば、日本では伝わりやすい「誰でも簡単に使える」といったメッセージも、ITリテラシーや業務に対する考え方が違えば、同じようには響かないことがあります。さらに、日本語で考えた訴求メッセージを英語で整理し、最終的にタイ語で届ける必要もあります。三言語をまたぐ分、単純に言葉を置き換えるだけでは意図やニュアンスがずれてしまうため、伝え方そのものを丁寧に設計しなければなりません。
こうした文化や国民性、言語の違いを踏まえながら、現地メンバーとの対話を通じて訴求の精度を高め、タイ市場に沿った形へ落とし込んでいけることに、大きなやりがいを感じています。
マーケティング本部で働くうえで、どんな姿勢を大切にしていますか。
「視野を広く持つこと」を大切にしています。前職の広告代理店は、日本国内で、自分と比較的近い感覚を持つ方たちを想定しながらプロモーションを考えることが多かったため、ターゲット像を描きやすい環境でした。
ですが今向き合っているのは、日本とは文化も価値観も異なるタイ市場です。どのような人たちがいて、どんな考え方で働いているのかを自分の感覚だけで捉えることはできません。だからこそ、現地メンバーとの対話を重ねたり、展示会などの機会には必ず現地に足を運んだりしながら、相手を深く理解することが欠かせないのです。
また、前職では主に広告やプロモーションの観点から施策を考えていました。対して今はkintoneという製品そのもののマーケットをどう広げていくかを考える立場として動いているため、「市場の中でどのような価値をつくっていくのか」から考えなければなりません。目の前の施策だけでなく、その先にどんな市場をつくりたいのかまで見据えて考えることを、常に意識しています。
自主自律と対話が根づく、サイボウズのチーム文化
前職と比較し、サイボウズならではだと感じる風土・文化はありますか?
年次や役職に関係なく、誰もが自分の意見を持って対等に議論できる風土があります。前職でもチーム会議の場はありましたが、メンバーが意見を交換できる雰囲気ではなく、役職者による一方的な方針や進捗共有の場になりがちでした。
一方サイボウズでは、いちメンバーでも、リーダーやマネージャーに対して「こういう考え方もあるのでは」と自然に議論ができます。会議が報告の場で終わらず、議論の場になっているのが大きな特徴です。入社当初はサイボウズの「自主自律」の風土に責任の重さを感じていました。与えられた業務の中で主体的に動くだけでなく、「自分がどんな仕事を担うべきか」というところまで含めて、自主性が求められていたからです。「この仕事をお願いします」と言われるのを待つのではなく、自分から手を挙げて仕事を取りに行く必要がある。そうした環境に初めて触れ、正直怖さを感じたのを覚えています。
ただ今は、その自由度の高さこそがサイボウズの強みだと思っています。自分で仕事を広げていけるからこそ、挑戦の幅も広がりますし、一人ひとりが主体的に価値を生み出せる環境になっていると感じています。
柔軟であり続けることが、自分の価値を広げていく
転職後、ご自身の変化を感じたエピソードはありますか。
ある程度キャリアを重ねた今でも、「まだこれほど成長できるのか」と思えていることです。経験を積むほど「自分の時代はこうだった」と考えが固くなってしまうこともあると思います。私自身、年齢と共に自然とそうなっていくのかもしれないと感じていました。
ですが、サイボウズでグローバルマーケティングに携わる中で、そうした考え方のままでは通用しないのだと強く感じるようになりました。市場も環境も変わり続ける中で、過去の経験や成功体験に固執していては、後輩も育ちませんし、自分自身の価値も広がりません。年齢を重ねた今だからこそ、「これまで培ってきた経験に新たな知識や視点を掛け合わせることができ、自分の可能性をどんどん広げていけるのだ」と実感できたのは、転職後の大きな変化です。
サイボウズならではの印象に残っている経験があれば教えてください。
「Kintone Day Bangkok」というエリア横断の大規模イベントの、タイ責任者として企画・運営した経験です。私自身も、マーケティングチームのメンバーもイベント企画は未経験だったため、日本国内でCybozu Daysを運営するチームのサポートを受けながら、手探りで一から形にしていきました。
当日は緊張で顔が真っ青になるほどでしたが、無事に開催を終えた瞬間、安堵と達成感で思わず涙を流してしまいました。さらに嬉しかったのは、営業とも連携しながらイベント当日にご来場いただいた方々の動きを追っていく中で、「イベントをきっかけに、kintoneの契約につながった」という報告を現地メンバーから受けられたことです。イベントの動員数だけでなく、その先のリードや成果につながっていったことを実感でき、大きな手応えを得られました。
たとえ未経験の業務であってもこうした大きな挑戦を任せてもらえる環境も、サイボウズならではの魅力だと思います。
どんな方がサイボウズのマーケティング本部で活躍できますか。
誰かの指示を待つのではなく、自分で仕事を取りに行き、責任を持ってやりきれる「自主自律」の精神を持っている方、まわりの意見を聞き柔軟に自分の施策に落とし込める方だと思います。グローバルマーケティング部では、自分の裁量で市場づくりに関われる分、責任が問われる厳しさはあるものの、面白さも大きいです。未知のことにも臆せず、試行錯誤を楽しめる方は活躍できるのではないでしょうか。
今後の目標を教えてください。
タイでのマーケティング活動はもちろんですが、グローバルマーケティング部のメンバーが迷わず業務を進められるようなルールや仕組みを整えていくことも重要だと考えています。日本のマーケティングチームにいた頃、同期で入社したメンバーたちと、「自分たちが聞かなければ分からなかったことを、どこかにまとめておけたらいいよね」と話し合い、「kintopedia(キントぺディア)」という社内版Wikipediaのようなアプリをつくったことがありました。
新しく入ってくるメンバーや若手が働きやすくなるのはもちろん、自分自身にとっても、「kintopedia」のように、過去のやり方や判断を振り返れる仕組みがあることは大きな助けになります。今もその考え方はグローバルの現場に引き継がれていますが、まだルール化できていないことも多いと感じています。少しずつでもナレッジを可視化し、誰にとっても働きやすい環境をつくっていきたいです。
求職者の方にメッセージをお願いします。
今のサイボウズでグローバルに挑戦する面白さは、まだ市場が十分に育っていない場所で、kintoneを知ってもらうところから関われることだと思います。日本ではkintoneの認知が高まりつつあり、すでにある市場の中で価値を広げていくフェーズに入っています。一方で海外は、まだ市場を育てている段階です。
だからこそ、認知をつくり、市場を育て、芽が出たらその反応を見ながら次の打ち手を考える。そんな一連のプロセスに丸ごと関われる面白さがあります。困難はもちろんありますが、その難しさごと楽しめるのが今のフェーズだと思っています。
「これをやったらどうなるだろう」「次はどんな可能性があるだろう」と考え続けることが好きな方にとっては、とても刺激的な環境です。このタイミングだからこそ味わえる面白さを、ぜひ一緒に楽しんでいただけたらと思います。
私のオフタイム
映画が好きなので週に何本か映画を見るのですが、何度も同じ作品を見るタイプで、新しい発見があると嬉しくなります。最近は映画のTシャツを集めていて、特にChuckyがお気に入りです。
- インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。