人を知る

今までの経験が、組織を強くする。Webディレクターが見つけた新たな視点

鈴木 善博

Webディレクター/Webコンサルタント

鈴木 善博

(2021年 キャリア入社)

代理店勤務、フリーランスを経て、Web制作会社にて約15年間ディレクターを経験したのち、2021年にサイボウズへ入社。Web&クリエイティブ部 Webコンサルチームで、サイボウズの各事業部が運営するWebサイトの課題解決に向けて伴走している。これまで培ったWeb技術の知識や、受託側・発注側両方の視点を活かした支援が得意。

2026年5月に公開

サイボウズで「心からよいと思えるもの」に出会えた

サイボウズに転職を決めた背景を教えてください。

これまで、代理店、フリーランス、制作会社とさまざまなWebサイトの制作に従事してきました。
けれども、ある商品が社会的な問題を引き起こした際に、改めてWebサイトの影響力について考え直す機会がありました。
私が関わったWebサイトが、意図せずネガティブな影響を広げてしまうこともあるかもしれない。そう考えたときに、「本当に自分が関わりたいと思えるWebサイトとはなんだろう」という疑問が浮かびました。クライアントの商品やサービスに対してのリスペクトはもちろんありました。しかし、もっと自信を持って「世の中の役に立っている」と思える仕事がしたいと思ったのです。この経験から、「自分が心からよいと思えるもの」に関わりたくて、サイボウズに転職しました。

鈴木さんは、サイボウズのどこに惹かれたのでしょうか。

きっかけは、前職でサイボウズ製品を使っていた際、当時入社してきたばかりのあるメンバーの行動に衝撃を受けたことでした。
その方は入社後間もないにもかかわらず、過去の掲示板や案件状況を自ら読み込み、わずか数日のうちに数年分に及ぶ案件の経緯や文脈を、自力でキャッチアップしてしまったのです。ツールによって情報の透明性が保たれていることで、誰かに指示されなくとも、人はここまで自律的に動けるようになるのかと非常に驚きました。グループウェアが持つ「組織の可能性を引き出す力」を強く感じた出来事です。
そこからサイボウズという会社を調べると、単にツールを売るだけでなく、メソッド事業(※当時)などを通じて「組織のあり方」そのものを変えようとしていることを知りました。「チームワークあふれる社会を創る」という理想に対して、製品も文化も、すべてが一貫していて嘘がないことに魅力を感じましたね。これまでWeb制作を通じてさまざまな価値を発信してきましたが、「この製品が世の中に広まることは、間違いなく良いことだ」と確信を持てたことが、サイボウズへ飛び込む一番の決め手になりました。

社内にWebの専門家がいるからこそ、もっとサイトをよくできる

現在(2026年5月時点)はどのようなお仕事を担当されていますか?

サイボウズには、製品やお客様の属性ごとに50を超えるWebサイトが存在しています。とはいえ、私たちWebチームがそのすべてを管理しているわけではなく、各事業部がそれぞれのサイトオーナーになる体制を取っています。サイボウズの事業拡大に伴いWebサイトの数が膨大になったこともあり、Webチームが社内の専門家として横断してサポートする形になりました。

Webチームでは、サイトオーナーからのさまざまな相談を受けて、解決まで伴走します。相談内容はサイト全体のコンセプトから考える新規立ち上げやリニューアル、ページの部分的改修や分析、効率化のための運用システムの見直しまで幅広いです。外部の制作会社を探して、サイトオーナーに紹介することもあります。

他にも、全社のWebサイト運営の質を上げるための施策として、Webサイト関連のツール管理やガイドライン策定、社内勉強会の運営にも関わっています。

サイボウズのサイト運営には、なぜWebチームが必要なのでしょうか。

そのサイトで誰に・何を伝えたいかというコンセプトや目的、現場の運用実態に一番詳しいのはサイトオーナーですが、その全員がWebに詳しいわけではありません。Webサイトの構築・管理・運用は数ある業務の一つで、他にいくつもの業務を抱えていることが多く、職種も人事やマーケティング担当などさまざまです。
とはいえ、Webサイト施策を成功させるためには、戦略やUI設計、コピー、デザイン、サイト分析など、考慮すべき要素が無数にあります。そうした知識がないままプロジェクトを進行してしまうと、どれだけ熱意があっても、Webサイトとしての成果を上げるには不十分な場合もあります。また、外部の制作会社にお願いするとしても、制作会社側もすべてが得意なわけではありません。こちら側の希望と制作会社側の得意領域が違っていた場合に、Webの知識がないとミスマッチにすら気づけず、理想からかけ離れた提案を受けてしまうこともあるのです。
そこでWebチームの出番です。Webチームには、プロジェクト管理やサイト分析、技術周りなど、それぞれ得意分野を持ったメンバーが揃っています。専門的な視点から、一緒に課題を整理する。元制作会社勤務の視点から、制作会社とのコミュニケーションを仲介する。そうすることで、各サイトオーナーが正しく判断し、理想を叶えられるように支えています。

写真: 鈴木 善博

Webチームの専門知識があるからこそ、サイボウズのWebサイトをもっとよくすることができるのですね。

私たちの仕事は、Webサイトを改善することだけではありません。あるとき、カスタマー本部から「FAQサイトをよくしたいが、何から手をつければいいか分からない」という相談がありました。現場でも「ユーザーが情報にたどり着きにくくなっている」という課題感はあり、デザインやシステムにも改善の余地があることは認識されていました。ただ、どこを優先すべきかが整理できていない状態でした。
そこからは、答えをすぐに提示するのではなく、オーナー部署のみなさんと一緒に議論を重ねることを意識しました。話し合いを続ける中で見えてきたのが、「記事の運用ルールが確立されていないこと」が根本的な問題ではないか、という気づきです。記事の追加・削除の基準が曖昧で、FAQとして何を掲載すべきかの共通認識がない。その結果、似たような記事が増え、ユーザーが探している情報にたどり着けなくなっていたのです。
この運用の問題を解決しなければ、情報設計やUIをどれだけ改善しても、数年後には同じ課題がまた生まれてしまいます。そこでプロジェクトのスコープを整理し、「誰にどう感じてもらうサイトにするか」というコンセプトから一緒に考えることにしました。
結果として、システムの刷新やサイトの大幅な改修は行わず、記事のカテゴリー整理や断捨離、運用ガイドラインの策定といった「Webサイト運用のベースづくり」を支援することができました。一緒に悩み、議論しながら最適解を見つけていく。このプロセスこそが、私たちの仕事の醍醐味だと感じています。

単純にWebサイトをリニューアルするだけに留まらないのですね。

サイトオーナーの視点ではなく、第三者のフラットな視点で課題を探ることができるのも、Webチームが存在する価値だと思います。
他にも、制作会社への要望を整理して制作依頼書を作ったり、新しく導入したいCMSが実現可能かどうか検証したりと、Webに関することを幅広く支援しています。

Web制作の枠を越えて、ベストな提案ができる環境がある

サイボウズに入社して、前職と業務内容が大きく変わったと思います。具体的な違いはどんなところにありますか?

前職までは「Webサイトをつくる」ことが価値であり、要件定義やデザイン、実装など、手を動かすことで成果を出してきました。一方で、サイボウズでは「サイトオーナーの困りごとを解決する」ことに価値があります。
サイトオーナーから相談を受けたとき、いったんWebのことは考えず、まず「何に困っているのか」をゼロベースでヒアリングするんです。必要があれば、社内で背景情報を集めて、とにかく「問題の本質」を明らかにすることを重要視します。結果として、Webサイトの改修ではなく業務プロセスの見直しを提案することもありますし、根本の企画戦略の部分から考え直すこともあります。
制作会社にいたときは、Webサイトの他に本質的な問題があることが分かっても、踏み込んだ提案ができなかったんです。サイボウズでは、相手の困りごとを解決するためなら自由に提案ができるので、そこがWebチームの仕事の醍醐味だと思います。

他社ではあまり見かけない支援体制だと思いますが、入社前に考えていた仕事と実際の仕事にギャップはなかったのですか?

入社前は、個々のWebサイトに深く入り込んで支援できるイメージを持っていました。しかし実際は、一歩引いた視点で複数のサイトを横断的に見る役割が多いと感じています。
例えるなら、前職までの自分が「一軒一軒の家(=Webサイト)を建てること」を考えていて、今は「街(=サイボウズの組織)を住みやすくすること」を考えている感覚に近いです。
一歩引いて見る立場だからこそ、個別のWebサイトではなく、サイボウズのWebサイト運営全体の底上げを考える視点で仕事ができているなと感じます。

写真:鈴木 善博

「Webで誰かの役に立ちたい」という想いがある人が活躍できる

今後、Webチームが挑戦したいことについて教えてください。

ここまでお話ししてきたように、Webチームでは、サイトオーナーからの相談に対して個別に支援する業務が多いです。ただ、サイボウズの事業規模が拡大していくにつれて、Webサイト施策全体のスピードや質を上げることも求められています。そこで現在取り組んでいることが、各サイトオーナーが自走できるようになるための「仕組み化」です。
例えば、Webサイト上の製品導入社数やユーザー数などの数値更新を自動化しました。以前は数字が変わるたびに全ページを手作業で書き換えていたんですが、今はkintoneと連携サービスを組み合わせて自動で反映できる仕組みにしています。こうした「人がやらなくてもよい作業」を一つずつ仕組みに置き換えて、サイトオーナーが向き合うべき業務に集中できる環境を整えていきたいです。
また、人材育成も大きなテーマです。Webチームには、経験豊富なメンバーが揃っています。その経験やノウハウを次の世代につないでいきたいので、ぜひ若手メンバーにもWebチームに入ってもらって、一緒に成長していきたいですね。

どんな方がサイボウズのWebチームで活躍できますか。

「Webを使って、一緒に働く人の仕事をちょっとよくしたい」という想いがある人だと思います。
サイボウズには大きな方針はありますが、会社や本部全体から具体的に「これをやってください」という指示はほとんどありません。サイトオーナーからの相談も「どう改善したらよいか分からない」のように、曖昧なところからスタートすることが多いです。だからこそ「この運用をこうしたらもっと楽にできるんじゃないか」「この情報はもっと分かりやすく届けられるはず」など、Webでどう解決するかという理想を描けることが大事になってきます。
あとは、興味の幅が広い人でしょうか。先ほども触れましたが、Webサイトには戦略や分析、ビジュアルなど、多くの要素が関係します。大げさかもしれませんがWebという手段で最適な体験を形にするプロセスには、総合芸術のような側面があると思っているんです。だから、SEOやWeb広告といった特定分野に特化するというより、Web全般に幅広く興味を持てる人の方が合っていると思います。
とはいえ、一人ですべてをカバーする必要はありません。チームにはプロジェクト管理やマーケティング、サイト分析、CMS構築など各分野の専門家が揃っているので、お互いの得意分野を活かしながら仕事を進めています。それでもチームのリソースや知見だけでは足りない部分は、信頼できる外部パートナーの力も積極的に借りています。自分の強みを軸に、Webでできることをフルに活用して組織に貢献したいという人なら、きっとWebチームの仕事を楽しめるはずです。

写真: 鈴木 善博

求職者の方にメッセージをお願いします。

私は20年近くWeb業界にいますが、サイボウズに入社して新しく発見したことがあります。それは、自分のWeb知識が誰かの役に立ち、組織の成長に貢献できるということです。
当時の私自身がそうだったように、自分が作ったものが本当に誰かのためになっているのか、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。サイボウズのWebチームでは、作って終わりではなく、その先の運用や組織のあり方まで一緒に考えることができます。最初は自由すぎて何をしたらよいか戸惑うかもしれませんが、自分だからこそ解決できたときの手応えは、この環境ならではです。
Webという手段を使って、一緒に働く仲間やユーザーをちょっと幸せにする。地味かもしれませんが、その積み重ねが「チームワークあふれる社会」につながっていることは日々実感できます。そんな挑戦を一緒にできたらうれしいです。

私のオフタイム

休日は二人の息子と全力で向き合う日々ですが、雨の日に一人で散歩するのが密かなマイブームです。
雨音に包まれて歩くと心が整います。今は、そんな散歩のお供になるお気に入りのレインブーツを絶賛物色中です。

写真: 鈴木 善博
  • インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。

他の先輩社員について知る

サイボウズは
あなたを待っています

世界で一番使われるグループウェアメーカーを目指すサイボウズだからこそ
できる挑戦があります。
あなたならサイボウズでどんな活躍ができるのか、
エントリーお待ちしています。

募集要項・エントリー